アプリケーションのトレースとインストルメント
更新 : 2010 年 12 月
トレースとは、実行中のアプリケーションの実行状態を監視する方法です。 .NET Framework アプリケーションの開発時に、トレースとデバッグのインストルメンテーションをアプリケーションに追加できます。このインストルメンテーションは、アプリケーションの開発中でも開発したアプリケーションの配置後でも使用できます。 System.Diagnostics.Trace、System.Diagnostics.Debug、および System.Diagnostics.TraceSource の各クラスを使用すると、エラーおよびアプリケーションの実行についての情報を後で分析するために、ログ、テキスト ファイル、またはその他のデバイスに記録できます。
トレース ステートメントをコード内に計画的に配置することによってアプリケーションをインストルメントすることは、分散アプリケーションでは特に便利です。 トレース ステートメントを使用してアプリケーションをインストルメントすると、不適切な動作についての情報を表示できるだけでなく、アプリケーションの実行状態を監視するための情報も表示できます。
TraceSource クラスは拡張されたトレース機能を備えており、以前の Trace トレース クラスと Debug トレース クラスの静的メソッドの代わりに使用できます。 従来の Trace クラスと Debug クラスも引き続き広く使用されますが、TraceEvent や TraceData などの新しいトレース コマンドには TraceSource クラスが推奨されます。
Trace と Debug はほぼ同一のクラスですが、Trace クラスのプロシージャおよび関数は既定でリリース ビルドにコンパイルされる点が Debug クラスのプロシージャおよび関数と異なります。
次に示す各トピックでは、アプリケーションで実装を使用する方法についての情報を提供します。
このセクションの内容
実装とトレースの概要
実装およびコードのトレースの基本的な概念を示します。コード コントラクト
コードのマーク付けおよび分析のために事前条件、事後条件、およびオブジェクト不変条件を指定する方法について説明します。トレース スイッチ
複雑な条件に基づいてトレース メッセージをフィルター処理するための、スイッチの使用について説明します。トレース リスナー
トレース メッセージを特定の出力対象にルーティングするための、リスナーの使用について説明します。方法 : アプリケーションのコードをトレースする
実装およびトレースにおける主要な手順について説明します。方法 : アプリケーション コードにトレース ステートメントを追加する
アプリケーションでトレース メッセージおよびデバッグ メッセージを使用する方法を示します。方法 : トレースとデバッグを指定して条件付きコンパイルを実行する
コンパイル済みのアプリケーションにトレース オプションを組み込む方法について説明します。方法: トレース ソースを作成し初期化する
TraceSource クラスを使用する方法について説明します。
参照
TraceSource
コードの実行をトレースしてトレース メッセージをソースに関連付けることができるようにする、メソッドおよびプロパティのセットを提供します。 これは、以前の Trace クラスと Debug クラスに代わる方法として推奨されます。Trace
コードの実行をトレースするための一連のメソッドとプロパティを提供します。Debug
コードのデバッグに使用するメソッドとプロパティのセットを提供します。
関連項目
方法 : TraceSource とフィルターをトレース リスナーと共に使用する
アプリケーション構成ファイルと合わせて TraceSource を使用する方法について説明します。方法: トレース ソースを作成し初期化する
アプリケーション構成ファイルを使う場合と使わない場合の TraceSource の使用方法について説明します。デバッグの準備: プロジェクトの種類が C#、F#、および Visual Basic のプロジェクト
マネージ コードのデバッグに関するトピックへのリンクを提供します。
履歴の変更
日付 |
履歴 |
理由 |
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2010 年 12 月 |
トレース ソースに関する情報を追加しました。 |
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