Visual Studio のテストにおけるテスト設定の指定
Visual Studio からまたはビルド サービスでテストを実行する場合、テスト フレームワークでは、コード化された UI テストの診断トレース情報、システム情報、ビデオ記録などのデータを収集できます。 また、テスト コンピューターの潜在的なボトルネックをシミュレートすること、使用可能なシステム メモリを減らすこと、または低速なネットワークをエミュレートすることもできます。
アプリケーションが複数のコンピューターで実行される場合は、これらの選択をコンピューターごとに個別に構成することや、どのコンピューターでテスト コードを実行する必要があるかを選択することができます。
重要
.testsettings と .runsettings
Visual Studio の以前のエディションのテストに慣れている場合は、.testsettings ファイルが単体テスト プロジェクトに含まれなくなったことがわかります。Visual Studio 2012 で導入された新しいテスト フレームワークは、.runsettings ファイルを使用して設定できます。
.testsettings ファイルを使用すると、テストを実行するために MSTest のテスト フレームワークが使用されるようになります。この場合は実行速度が遅くなり、サードパーティのテスト フレームワークからテストを実行することはできません。
したがって、次のようにする必要があります。
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できるだけ既定の構成を使用します。
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テスト データや構成ファイルなど、追加のファイルをテスト中に使用できるようにするには、それらのファイルをプロジェクトに取り込んで、"出力ディレクトリにコピー" プロパティを設定します。それが実用的でない場合は、テスト クラスまたはテスト メソッドで DeploymentItemAttribute を使用して、追加のファイルまたはディレクトリを配置します。
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配置ディレクトリやコード カバレッジ分析など、テストの実行の特定部分を構成する場合は、.runsettings ファイルを使用します。
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診断データ コレクションを構成したり、複数のコンピューターに分散するテストを制御したりするには、.testsettings ファイルを使用します。
Web パフォーマンス テストおよびロード テスト、コード化された UI テストでは、.testsettings ファイルを使用する必要があります。
要件
- Visual Studio Ultimate または Visual Studio Premium または Visual Studio Test Professional
このトピックでは、Visual Studio におけるテストの設定を定義する方法について説明します。 Microsoft Test Manager でシステム テストを実行する場合は、「Microsoft テスト マネージャーを使用した自動システム テストのテスト設定の作成」を参照してください。
いつテスト設定ファイルを使用するか
次の場合にテスト設定ファイルを使用する必要があります。
アプリケーションのバグの特定に役立つ診断データを収集する。
実稼働環境で場合によってアプリに発生する可能性がある潜在的なボトルネックをエミュレートする。
分散環境で想定どおりに動作することを確認するために、クライアント、サーバー、およびアプリのその他の部分を別々のコンピューターで実行する。
多数のテストを追加のコンピューターに分散する。
Web パフォーマンス テストおよびロード テストを実行する。 Web パフォーマンス テストおよびロード テスト プロジェクトをソリューションに追加済みの場合は、.testsettings ファイルが既に含まれています。 そのファイルを編集するだけで済みます。
注意
単体テストはテスト設定ファイルを使用した場合に実行速度が遅くなります。テスト設定ファイルを単体テストで使用しないことをお勧めします。代わりに .runsettings ファイルを使用して単体テストを構成できます。追加のファイルを配置するには、DeploymentItemAttribute を使用します。
ただし、Web パフォーマンス テストおよびロード テストでは、常にテスト設定ファイルを使用します。
テスト設定ファイルの使用方法
テスト設定ファイルをソリューションに追加し、使用するファイルを 1 つ選択します。 異なる設定の間ですばやく切り替えることができるようにする場合は、複数のテスト設定ファイルを追加できます。
.testsettings ファイルをソリューションに追加します。
Visual Studio ソリューションのコンテキスト メニューで、[追加]、[新しいアイテム] の順にクリックし、[テストの設定] をクリックします。
テスト設定ファイルを編集します。
使用するテストの設定を選択します。
単体テストおよびコード化された UI テスト用のテストの設定を選択する:
[テスト] メニューの [テストの設定] をクリックし、[テスト設定ファイルの選択] をクリックします。単体テストおよびコード化された UI テスト用のテストの設定を選択する
Web パフォーマンス テストおよびロード テスト用のテストの設定を選択する:
使用するソリューションの .testsettings ファイルのコンテキスト メニューを開き、[ロード テストと Web テストのアクティブな設定] をクリックします。Web パフォーマンス テストおよびロード テスト用のテストの設定を選択する
その他に知っておく必要があること
メモテストの設定は、プロジェクトではなくソリューションに追加します。
Web パフォーマンス テストとその他の種類のテストでは、テストの設定を選択するためのコマンドが別々になっています。 Web パフォーマンス テストには常にテスト設定ファイルが必要です。 単体テストおよびコード化された UI テストにはテスト設定ファイルは必要ありません。
警告: 特に指定する必要のある設定がない限り、Visual Studio 2013 の単体テスト プロジェクトにテストの設定を適用することはお勧めしません。 テストの設定を適用した場合、古いテスト フレームワークを使用してテストが実行され、パフォーマンスと回復に関する新しいフレームワークの利点が失われます。
テスト設定ファイルを使用している場合、そのファイルが必要ないと後で判断したときは、[テスト] メニューの [テストの設定] で取り消すことができます。
この推奨事項は Web パフォーマンス テストおよびロード テストには適用されません。これらのテストには常に設定ファイルが必要です。
テストの設定では、診断データ アダプターを選択および制御します。 異なる種類の情報を収集してテストの実行環境を構成する、複数の種類のアダプターがあります。
テストの設定では、テスト コントローラーも選択します。 複数のコンピューターでアプリケーションを実行する場合は、テスト コントローラーを使用します。
Web パフォーマンス テストおよびロード テスト プロジェクトをソリューションに追加すると、既定の Local.testsettings ファイルが作成されます。 このファイルは、Solution Items フォルダーにあるソリューションに自動的に追加されます。 このファイルにより、診断データ アダプターを選択せずにローカルでテストが実行されます。 .testsettings ファイルを追加または編集することで、診断データ アダプターとテスト コントローラーを指定できます。
追加のガイダンスについては、「Testing for Continuous Delivery with Visual Studio 2012 – Chapter 6: A Testing Toolbox (Visual Studio 2012 を使用した継続的な配信のためのテスト – 第 6 章: テスト ツールボックス)」を参照してください。
テストの設定の編集
[テストの設定] ダイアログ ボックスの次の各ページを使用して、テストの設定に関するさまざまな値を構成することができます。
全般
ロール
データと診断
配置
セットアップおよび後処理用のスクリプト
ホスト
テストのタイムアウト
単体テスト
Web テスト
テストの設定: ロール
[ロール] ページでは、ローカル コンピューターで実行するテスト、またはリモートで実行するテストのどちらも構成できます。
[ローカル実行] は既定値です。 つまり、使用する Visual Studio コンピューターで、またはコードをチェックインした後のビルド サーバーで、テストとアプリケーションは実行されます。 「データと診断」に進んでください。
[リモート コレクションを使用したローカル実行] は、Web アプリまたはクライアントとサーバーのシステムをテストする場合の一般的な構成です。 テスト コードはローカル コンピューターで実行されますが、テスト データは、他のコンピューターにインストールされているアプリケーションのコンポーネントから収集することもできます。
[リモート実行] は、アプリケーションのどの部分もローカルで実行したくない場合に使用します。 これは、特定の Web ブラウザーやデータベースなど、特定のプラットフォームがアプリケーションに必要な場合の一般的な構成です。 テスト データの収集とテスト環境の構成は、各コンピューターで実行できます。
リモート データ収集およびリモート実行のためのテスト コントローラーとロールの構成
リモート実行とは、ローカル コンピューター以外に、1 台以上のコンピューターにアプリケーションをインストールすることを意味します。 テストの設定により、これらのコンピューターのデータ収集およびテスト環境の構成を指定できます。 各コンピューターは、テスト コントローラーにリンクされたテスト エージェントを備えている必要があります。 テスト コントローラーは、テストの設定を読み取り、テスト エージェントを使用して各コンピューターのテスト環境と診断データ アダプターを構成します。 手動でテスト コントローラーとエージェントをインストールすることも、Microsoft Test Manager を使用してラボ環境を作成することもできます。
リモート テストの場合、コンピューターは "SQL Server"、"Web Server"、"Desktop Client" などのロール名によって識別されます。この名前により、各コンピューターの構成を指定できます。 テスト用のアプリケーションをインストールする場合は、ロール名を使用して、アプリケーションの各コンポーネントに対して適切なコンピューターを選択します。
[コントローラー] ボックスの一覧で、テストの実行またはデータの収集に使用するテスト エージェントのテスト コントローラーを選択します。
テストの実行とデータの収集に使用するロールを追加するには、[追加] をクリックします。 たとえば、ロールに "Desktop Client" や "Web server" などの名前を付けます。
テストを実行するロールを選択し、[テストを実行するロールとして設定] をクリックします。 通常、これはアプリケーションのクライアント コンポーネントがインストールされているロールです。
注意
定義するその他のロールでは、テスト コードを実行しません。これらのロールは、[データと診断] ページでロールに対して指定するデータ診断アダプターに基づいて、データ収集のためにのみ使用されます。
ロールに使用できるテスト エージェントを選択するには、そのロールの属性を作成し、それらの属性をテスト エージェントに割り当てる必要があります。 複数のコンピューターでテストを同時に実行する場合は、テストを実行するように設定されているロールの 1 つの属性を複数のテスト エージェントに割り当てる必要があります。 属性を作成するには、ロールを選択し、属性リストの上にあるツール バーの [追加] をクリックします。
[エージェント選択規則] ダイアログ ボックスが表示されます。
[属性名] に名前を、[属性値] に値をそれぞれ入力し、[OK] をクリックします。 必要な数だけ属性を追加します。
たとえば、"True" または "False" の値を持つ "RAM > 16 GB" という名前の属性を、メモリが 16 GB を超えるテスト エージェント コンピューターのフィルターに追加できます。 ただし、テスト エージェントの属性値は手動で選択する必要があります。 属性値がコンピューターの仕様に基づいて自動的に設定されることはありません。
1 つ以上のテスト エージェントに属性を適用するには、[テスト コントローラーの管理] ダイアログ ボックスを使用してテスト エージェントに属性を割り当てます。
テストの設定: データと診断
[テストの設定] ダイアログ ボックスの [データと診断] をクリックします。 この時点で、[ロール] ページのオプションの構成方法に基づいて、次のオプションのいずれかを使用します。
ローカル コンピューターでデータと診断データを収集する
ローカル コンピューターで収集するデータと診断を含めるには、テストのニーズに応じて診断データ アダプターを選択します。 組み込んだ診断データ アダプターを構成するには、その特定の診断データ アダプターを選択し、データ診断アダプターの一覧の上にある [構成] オプションをクリックします。
ロールを使用してリモート コンピューターでデータと診断データを収集する
[データと診断] ページで、ロールがデータ収集に使用する診断データ アダプターを選択してロールの実行内容を定義します。 これにより、1 つ以上のデータ診断アダプターがロールに対して有効になっていると、テスト コントローラーは使用可能なテスト エージェント コンピューターを選択し、ロールに定義された属性に基づいて、指定されたデータ診断アダプターのデータを収集します。 各ロールで収集するデータおよび診断データ アダプターを選択するには、ロールを選択します。 各ロールについて、テストのニーズに応じて診断データ アダプターを選択します。 各ロールに対して選択したそれぞれの診断データ アダプターを構成するには、データ診断アダプターの一覧の上にある [構成] オプションをクリックします。
次に、ロールと診断データ アダプターの例を示します。
たとえば、"Uses SQL" 属性を "True" に設定した "Desktop Client" という名前のクライアント ロールや、特定の属性を "RAM > 16 GB" に設定した "SQL Server" という名前のサーバー ロールを作成できます。 [ロール] ページの [テストを実行するロールとして設定] を選択して "Desktop Client" がテストを実行するように指定すると、テスト コントローラーは、"True" に設定されている "Uses SQL" 属性を含んでいるテスト エージェントがあるコンピューターを選択してテストを実行します。 またテスト コントローラーは、ロールに含まれているデータ診断アダプターによって定義されるデータだけを収集するために、属性 "RAM > 16 GB" を含んでいるテスト エージェントのある SQL Server コンピューターも選択します。 "Desktop Client" テスト エージェントは、実行されるコンピューターのデータを収集することもできますが、このロールに対してデータ診断アダプターを選択する必要があります。
注意
この表には、Visual Studio でのテストで使用できるアダプターのみを示します。Microsoft Test Manager で使用される診断データ アダプターの詳細については、「コンピューターの設定およびテストの設定を使用した診断情報の収集」を参照してください。
自動テストの診断データ アダプター
診断データ アダプター |
関連するトピック |
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IntelliTrace およびテストの影響用の ASP.NET クライアント プロキシ: このプロキシを使用すると、IntelliTrace 診断データ アダプターとテスト影響診断データ アダプターでクライアントから Web サーバーへの http 呼び出しに関する情報を収集できます。 |
この情報を収集するために構成は必要ありません。 |
IntelliTrace:IntelliTrace 用に診断データ アダプターを構成するとき、特定の診断トレース情報を収集するように構成すると、再現が難しいバグを分離できます。 このアダプターによって、診断トレース情報を含む IntelliTrace ファイルが作成されます。このファイルの拡張子は .iTrace になります。 テストが失敗した場合は、バグを作成できます。 テスト結果と共に保存されている IntelliTrace ファイルがこのバグに自動的にリンクされます。 IntelliTrace ファイルにデータが収集されることによって、コードのエラーを再現して診断するために必要な時間が短縮され、この結果、デバッグの生産性が向上します。 この IntelliTrace ファイルから、別のコンピューターでローカル セッションをシミュレートできます。これにより、バグを再現できない可能性が減少します。 詳細については、「IntelliTrace を使用したコード実行の記録によるアプリのデバッグ」を参照してください。 |
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ASP.NET プロファイラー: ASP.NET Web アプリケーションのパフォーマンス データを収集する ASP.NET プロファイリングを含むテストの設定を作成できます。 注意 この診断データ アダプターは、Visual Studio Ultimate が必要となる Web サイトを使用するロード テスト専用のアダプターです。 |
方法: Visual Studio でテストの設定を使用して、ロード テスト用の ASP.NET プロファイラーを構成する |
コード カバレッジ (Visual Studio 2010): テストでカバーされるコードの範囲を調べるために使用するコード カバレッジ情報を含むテストの設定を作成できます。 注意 この診断データ アダプターは、Visual Studio のテスト設定のみに適用できます。これは Microsoft Test Manager におけるテストの設定には使用されません。 注意 これは、Visual Studio 2010 との互換性のみを目的としています。 コード カバレッジの詳細については、「コード カバレッジを使用した、テストされるプロジェクトのコード割合の確認」を参照してください。 |
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イベント ログ: イベント ログ収集を指定し、これをテスト結果に含めるようにテストの設定を構成できます。 |
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ネットワーク エミュレーション: テストの設定を使用して、テストに対して人為的なネットワーク負荷をかけることを指定できます。 ネットワーク エミュレーションでは、ダイヤルアップなどの特定のネットワーク接続の速度をエミュレートすることにより、マシンに対する通信に影響を与えます。 注意 この診断データ アダプターは、Visual Studio のテスト設定のみに適用できます。これは Microsoft Test Manager におけるテストの設定には使用されません。 注意 ネットワーク接続の速度を向上するためにネットワーク エミュレーションを使用することはできません。 |
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システム情報: テストを実行するコンピューターのシステム情報を含めるようにテストの設定を構成できます。 システム情報は、テストの設定を使用して、テスト結果で指定します。 |
この情報を収集するために構成は必要ありません。 |
テスト影響: テスト ケースの実行時にアプリケーション コードのどのメソッドが使用されたかについての情報を収集できます。 この情報を、開発者によるアプリケーション コードに対する変更と合わせて使用することにより、このような開発上の変更によって影響を受けたテストを判別できます。 |
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ビデオ レコーダー: 自動テストの実行時にデスクトップ セッションのビデオ記録を作成できます。 このビデオ録画は、コード化された UI テストでのユーザー アクションを確認するために使用できます。 ビデオ録画は、再現するのが困難なアプリケーション上の懸案事項をチーム メンバーが特定するのに役立ちます。 |
テストの設定: 配置
[テストの設定] ダイアログ ボックスの [配置] をクリックします。
テストを実行するたびに配置用の個別のディレクトリを作成するには、[配置を有効にする] をクリックします。
注意
このオプションを選択した場合は、テストの実行時にアプリケーションの作成を続行できます。
テストの実行に使用するディレクトリに、テストに必要なファイルを追加するには、[ファイルの追加] をクリックし、追加するファイルを選択します。
テストの実行に使用するディレクトリに、テストに必要なディレクトリを追加するには、[ディレクトリの追加] をクリックし、追加するディレクトリを選択します。
注意
プロパティおよび DeploymentItem 属性を使用して個々のテストのファイルおよびディレクトリを配置する方法の詳細については、「方法: テスト用のファイルを配置する」を参照してください。
テストの設定: セットアップおよび後処理用のスクリプト
テストの前後にスクリプトを実行するには、[テストの設定] ダイアログ ボックスの [セットアップおよび後処理用のスクリプト] をクリックします。
[セットアップ スクリプト] にスクリプト ファイルの場所を入力するか、省略記号 […] をクリックしてセットアップ スクリプトを指定します。
[後処理用スクリプト] にスクリプト ファイルの場所を入力するか、省略記号 […] をクリックして後処理用スクリプトを指定します。
テストの設定: ホスト
別のホストを使用してテストを実行するには、[テストの設定] ダイアログ ボックスの [ホスト] をクリックします。
ASP.NET サイトと同じプロセスで単体テストを実行するには、[ホストの種類] の [ASP.NET] を選択します。
[32 ビット プロセスまたは 64 ビット プロセスでテストを実行] を使用して、テストを 32 ビット プロセスまたは 64 ビット プロセスで実行するかどうかを選択します。
柔軟性を最大限に高めるには、テスト プロジェクトを "Any CPU2" 構成でコンパイルします。 これにより、32 ビット エージェントと 64 ビット エージェントの両方で実行できます。 "64 ビット" 構成でテスト プロジェクトをコンパイルしても、特に利点はありません。
テストの設定: テストのタイムアウト
(省略可能) 各テストの実行および個々のテストの期間を制限するには、[テストの設定] ダイアログ ボックスの [テストのタイムアウト] をクリックします。
時間制限を超えた場合にテストの実行を中止するには、[テストの実行時間が次の値を超えた場合、テストの実行を中止する] を選択し、この制限に使用する値を入力します。
時間制限を超えた場合に個々のテストを失敗とするには、[テストの実行時間が次の値を超えた場合、個々のテストを失敗とする] を選択し、この制限に使用する値を入力します。
テストの設定: 単体テスト
(省略可能) 単体テストで読み込まなくてはならないアセンブリの場所を指定する必要がある場合は、[単体テスト] をクリックします。
[読み込まれるアセンブリのルート フォルダー] では、[参照] をクリックしてフォルダーを見つけ、テキスト ボックスに入力します。
指定するルート フォルダーは環境変数を格納でき、テストが実行される AppDomain の ApplicationBase として使用されるディレクトリを表します。 このディレクトリ内のすべてのアセンブリは、単体テストで読み込むことができます。 稼動環境では、これを、テスト対象コードのアセンブリがインストールされるディレクトリに設定することをお勧めします。 開発環境では、テスト対象コードのアセンブリがビルドされるディレクトリに設定することをお勧めします。 これにより、テストの処理中に製品バイナリをコピーしなくても、テストの探索および実行時に、ユーザーが保持している製品バイナリに対する参照を読み込んで解決できるようになります。
ここで値が設定されていないと、テストが実行される AppDomain の ApplicationBase が、テストを格納するディレクトリに設定されます。
[テスト ディレクトリ内のアセンブリに対して読み込みコンテキストを使用します] チェック ボックスをオンまたはオフにします。
既定では、大部分のアセンブリは正しい "読み込みコンテキスト" に読み込まれます。通常、[テスト ディレクトリ内のアセンブリに対して読み込みコンテキストを使用します] はオンのままにしてください。 ただし、これをオフにする場合はいつくかの条件があります。
テスト ディレクトリに大量のアセンブリがあって [読み込まれるアセンブリのルート フォルダー] の下で特定の場所を指定し、テストが読み込みコンテキストでの読み込みに依存しない場合で、これらのテスト アセンブリを読み込むために読み込みコンテキストを使用しない場合、パフォーマンスが向上する可能性があります。
テストが、読み込みコンテキスト以外のコンテキストでの読み込みに依存している場合 (非一般的)。
詳細については、「アセンブリの読み込みのベスト プラクティス」を参照してください。
[テストの実行時に使用するフォルダー] の下で、[フォルダーの追加] をクリックします。
[フォルダーの参照] ダイアログ ボックスが表示されます。
使用するフォルダーを指定し、[OK] をクリックします。
最も頻繁に使用する可能性がある設定は、[テストの実行時に使用するフォルダー] です。 テストの特定および実行中にアセンブリを解決する必要があるフォルダーへのパスは、複数指定することができます。 このセクションで指定される各パスには、環境変数を含めることができます。 ここで指定される各パスと共に、そのパスに関連付けられているオプションが 2 つあります。
1 番目のオプション [読み込みコンテキストの使用] チェック ボックスをオンにして、ディレクトリのアセンブリを解決する際にディレクトリが読み込みコンテキストを使用する必要があることを指定します (テストを正常に実行するために読み込みコンテキストが必要とされない場合、このチェック ボックスをオフにするとパフォーマンスが向上する可能性があります)。
2 番目のオプション [サブフォルダーを含める] チェック ボックスをオンにして、ディレクトリのアセンブリを解決する際にサブフォルダーも対象として使用するように指定します。
[テストの探索時に使用する追加のフォルダー] の下で、[フォルダーの追加] をクリックします。
[フォルダーの参照] ダイアログ ボックスが表示されます。
使用するフォルダーを指定し、[OK] をクリックします。
[テストの探索時に使用する追加のフォルダー] オプションは、チーム ビルドでテストをリモートで実行したり、Microsoft Test Manager から自動実行を行う際に役立ちます。 ここに提供されているパスはアセンブリ解決に使用されますが、使用されるのはテストの探索時のみです。 これらのパスには、環境変数を含めることができます。 テストがビルドの格納場所からリモートで実行されるようにスケジュール設定されているが、テスト アセンブリのすべての依存関係が同じディレクトリに存在するわけではない場合、これらのパスを使用すると、MSTest またはテスト コントローラーは、テストを探索するための十分な依存アセンブリを検出でき、リモート コンピューターでテストを実行するようにスケジュール設定できます。
Microsoft Test Manager でスケジュール設定する実行に関しては、追加のトークン "%BuildDrop%" があります。このトークンは、通常、ビルドの格納場所を参照するために使用できます。 これにより、新しいビルドがテストされるたびにテスト設定を作成または更新する必要がなくなります。 ただし、このトークンはチーム ビルドから直接サポートされません。 ビルドの格納場所がビルド定義の BuildDrop という名前の環境変数に設定されていれば、このトークンを使用した場合と同じ結果を得ることができます。
詳細については、「単体テストを使用したコードの検証」を参照してください。
テストの設定: Web テスト
(省略可能) テストの設定に基づく Web パフォーマンス テストの実行方法を制御するプロパティを構成するには、[Web テスト] をクリックします。
[固定された実行数] または [データ ソース行ごとに 1 つ実行] を選択します。
[ブラウザーの種類] ドロップダウン リストを使用して、Web パフォーマンス テストで使用する Web ブラウザーを選択します。 たとえば、[Internet Explorer 9.0] です。
注意
Web パフォーマンス テストには Visual Studio Ultimate が必要です。
(省略可能) [待ち時間のシミュレート] を選択してユーザーの待機をシミュレートします。
(省略可能) [要求 URL のディレクトリをクッキーの既定のパスとして使用する] を選択します。
[要求 URL のディレクトリをクッキーの既定のパスとして使用する] が無効になっている場合、Web テストは次の動作に従います。
要求 (たとえば www.abc.com/myapp/abc.aspx) で応答のクッキーを設定するが、パスは指定しない場合、テストでは要求 URL 全体をそのクッキーのパスとして使用します。 つまり、クッキーは、URL が www.abc.com/myapp/abc.aspx の後続の要求だけに含まれて送信されます。
[要求 URL のディレクトリをクッキーの既定のパスとして使用する] が有効になっている場合、Web テストは次の動作に従います。
要求 (たとえば www.abc.com/myapp/abc.aspx) で応答のクッキーを設定するが、パスは指定しない場合、テストでは要求 URL のディレクトリをそのクッキーのパスとして使用します。 つまり、クッキーは、サブパスが www.abc.com/myapp (たとえば www.abc.com/myapp/xyz.aspx) のすべての要求に含まれて送信されます。
この動作は、RFC 2109 で指定されているバージョン 1 のクッキーに準拠しています。 詳細については、「Request for Comments: 2109」を参照してください。
参照
処理手順
方法: テスト設定ファイルを Microsoft Visual Studio から追加する
方法: テスト設定ファイルを Microsoft Visual Studio から編集する
方法: Microsoft Visual Studio からアクティブなテストの設定を選択する
チュートリアル: ロード テストでのテスト コントローラーとテスト エージェントの使用
概念
コンピューターの設定およびテストの設定を使用した診断情報の収集
テスト コントローラーとテスト エージェントを使用したロード テスト
テスト コンピューターでのテストの実行またはデータの収集の設定
Compatibility of Test Settings with Visual Studio 2010