次の方法で共有


Web 配置ツールのトラブルシューティング

公開日: 2008 年 3 月 23 日 (作業者: faith_a (英語))

更新日: 2009 年 9 月 1 日 (作業者: faith_a (英語))

このクイック ガイドは Web 配置ツールのトラブルシューティングに役立ちます。

必要条件

このガイドの必要条件は次のとおりです。

  • .NET Framework 2.0 SP1 以降
  • Web 配置ツール 1.0

メモ: Web 配置ツールをまだインストールしていない場合は、「Web 配置ツールのインストール」を参照してください。

操作のトラブルシューティング

操作の最初の検証段階には、-whatif フラグを推奨します。この -whatif フラグを使用すると、コマンドを実行してすべてが成功したときに発生する事項が表示されます。このフラグは比較フラグになることを意図したものであり、エラーはあまり表示されません。しかし、操作が期待どおりには進まず、-whatif で問題が見つからなかった場合は、-verbose フラグを使用して出力設定を指定できます。このフラグは、同期に失敗した対象を判断する必要があるときに役立ちます。また、多くの場合、操作についての追加の詳細を得ることができます。

verbose 出力で実行するには

1. 移行を実行していると仮定します。コマンドに -verbose を指定して再実行します。

msdeploy.exe -verb:migrate -source:metakey=lm/w3svc/1,computername=Server1 -dest:metakey=lm/w3svc/1 -verbose >msdeploymigrate-verbose.log

">msdeploymigrate-verbose.log" を指定すると、操作の結果と追加の情報通知がログ ファイルに記録されるので、後で参照できます。

エラーによっては、ログで関連エントリを探す必要があります。たとえば、プロパティが正しく設定されなかった場合、verbose ログ アクションを確認して、そのプロパティが存在しない理由またはスキップされた理由を確認します。

一般的なエラー

"構成ファイルを読み取れません" エラーおよびこれに類似するエラーは、Windows Server 2008 で昇格されていないコマンド プロンプトから実行したことが原因で発生することがあります。構成やレジストリ設定の読み書きなどの操作を行うための管理者資格情報を持っていることを確認してください。

パスにコンマが含まれるアセンブリまたはその他のオブジェクトは、正しく同期されません。これは既知の問題の 1 つであり、そのようなパスは二重引用符と単一引用符を使用して囲む必要があります。たとえば、アセンブリへのパスにコンマが含まれている場合、次のような特別な処理が必要です: -source:gacAssembly="'System.Web, Version=2.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b03f5f7f11d50a3a'"

IIS 6.0 上の ServerComment が設定されていないサイトの場合、IIS 7.0 上で ABO マッパー コンポーネントはそれらを認識できないので、正しく移行されません。

metakey や apphostconfig など、IIS 関連のプロバイダーにアクセスしようとしたときに、アクセス元またはアクセス先のコンピューターに IIS がインストールされていない場合、次のエラー メッセージが表示されることがあります。

CLSID {2B72133B-3F5B-4602-8952-803546CE3344} を含むコンポーネントの COM クラス ファクトリを取得中に、次のエラーが発生しました: 80040154。

リモート サービスのエラー

"404 リモート ファイルが見つかりません" - リモート サービスがインストールされていないか実行されていません。または、URL が間違っています。これは手動で開始するサービスなので、実行中であることを確認してください。

"リモート コンピューターへの接続がタイムアウトしたか、タイムアウト エラーが返されました" - 対象コンピューターのリモート サービス用のポートが開かれていることを確認してください。開かれている場合は、コマンドを再試行します。多くの場合、1 回の再試行で動作します。

まとめ

トレースまたは詳細出力を有効にして操作を実行しました。また、発生する可能性があるエラーのいくつかについて学びました。このガイドは後で更新され、この他のエラー事例とトラブルシューティングのヒントが追加される予定です。

関連コンテンツ

記事