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トランスポート サーバーの配置後のタスク

  • [アーティクル]

適用先 : Exchange Server 2010

ハブ トランスポート サーバーとエッジ トランスポート サーバーの役割をインストールした後、完全なメッセージ フロー機能を設定する特定の追加タスクを実行する必要があります。これらのタスクには、承認済みドメインの構成とインターネット メール フローの構成があります。ここでは、これらのタスクとその実行方法について説明します。

承認済みドメインを構成する

承認済みドメインは、Exchange 組織が電子メールを送受信する SMTP 名前空間です。Exchange 組織は、特定の承認済みドメイン内の受信者のすべてのメール配信を処理する場合にそのドメインに対する権限を持つと見なされます。通常、新しいインストールで使用する承認済みドメインは、すべて権限があります。ただし、必要に応じて使用できる、他の種類の承認済みドメインもあります。

承認済みドメインの詳細については、「承認済みドメインについて」を参照してください。

Exchange 組織内の承認済みドメイン

既定では、1 つの承認済みドメインが存在し、インストール中に Exchange 組織の権限のあるドメインとして構成されます。既定の権限のあるドメインは、Active Directory フォレストのルート ドメインの完全修飾ドメイン名 (FQDN) です。多くの組織では、内部ドメイン名は外部ドメイン名とは異なります。

たとえば、内部ドメイン名が contoso.local であり、外部ドメイン名が contoso.com である場合があります。組織のパブリック ドメイン ネーム システム (DNS) MX リソース レコードは contoso.com を参照します。インターネットを使用して電子メールを送受信するには、contoso.com を承認済みドメインとして構成する必要があります。また、Exchange 組織が複数のドメインのメールを処理している場合、これらの追加ドメインを承認済みドメインとして指定する必要があります。

最初のハブ トランスポート サーバーを展開した後、承認済みドメインを Exchange 組織に対して 1 回だけ構成する必要があります。

承認済みドメインの作成方法の詳細については、「承認済みドメインの作成」を参照してください。

Dd335218.note(ja-jp,EXCHG.140).gif注 :
組織に追加の承認済みドメインを構成する場合、電子メール アドレス ポリシーを更新して、これらのドメイン名を受信者に割り当てる必要があります。電子メール アドレス ポリシーの詳細については、「電子メール アドレス ポリシーについて」を参照してください。

エッジ トランスポート サーバー上の承認済みドメイン

展開する各エッジ トランスポート サーバー上で承認済みドメインを構成する必要があります。ただし、承認済みドメインをハブ トランスポート サーバーの役割でのみ構成し、エッジ トランスポート サーバーのエッジ サブスクリプションを作成することをお勧めします。Microsoft Exchange EdgeSync サービスを実行したときに、承認済みドメインの構成がエッジ トランスポート サーバーにレプリケートされます。詳細については、「エッジ サブスクリプションについて」を参照してください。

インターネット メール フローを構成する

最初のハブ トランスポート サーバーをインストールした後、インターネットからのメッセージの送受信を開始するために、追加のコネクタを作成する必要があります。最初のハブ トランスポート サーバーをインストールすると、次のコネクタが作成されます。

  • 組織内送信コネクタ   この暗黙的な送信コネクタは可視でなく、Active Directory サイト トポロジに基づいて計算されます。この送信コネクタを使用すると、ハブ トランスポート サーバーはお互いに通信できるようになります。内部メッセージのルーティングの詳細については、「メッセージ ルーティングについて」を参照してください。
  • ポート 25 経由ですべてのリモート IP アドレスからのメッセージを受け付けるように構成されている受信コネクタ   このコネクタは通常、すべての IP アドレスの範囲からの接続を受け付けます。このコネクタの使用の種類は内部です。このコネクタは、同じ Exchange 組織の一部である他の Exchange サーバーからのメールのみを受け付けます。既定では、このコネクタは匿名の発信を受け付けません。
  • ポート 587 経由ですべてのリモート IP アドレスからのメッセージを受信するように構成されている受信コネクタ   このコネクタは、POP3 または IMAP4 クライアントからの SMTP 接続を受け付けるために使用されます。このコネクタは通常、すべての IP アドレスの範囲からの接続を受け付けます。このコネクタの使用の種類は内部です。

エッジ トランスポート サーバーをインストールすると、セットアップ中に次のコネクタのみ作成されます。

  • ポート 25 経由ですべてのリモート IP アドレスからのメッセージを受信するように構成されている受信コネクタ   このコネクタは、受信インターネット電子メールと、ハブ トランスポート サーバーからの受信電子メールの両方に使用されます。コネクタでのアクセス許可は、セッションの認証方法によって自動的に決定されます。

コネクタの詳細については、「送信コネクタについて」および「受信コネクタについて」を参照してください。

既定のインストール後:

  • ハブ トランスポート サーバーは相互に通信できます。
  • ハブ トランスポート サーバーは、メールボックス サーバーと MAPI 以外のクライアント (POP3 や IMAP4 など) からのメッセージの送信を受信できます。
  • エッジ トランスポート サーバーは、インターネットとハブ トランスポート サーバーからのメッセージを受信できます。

展開を完了するには、次の操作を実行する必要があります。

  • インターネット メッセージをエッジ トランスポート サーバーに転送するように、ハブ トランスポート サーバーを構成します。
  • インターネット メッセージをインターネットに送信するように、エッジ トランスポート サーバーを構成します。
  • 受信メッセージをハブ トランスポート サーバーに転送するように、エッジ トランスポート サーバーを構成します。

追加のタスクを実行するための 2 つのオプションがあります。最適な結果を得るには、組織でエッジ トランスポート サーバーを購読することをお勧めします。次のトピックでは、これらのオプションについて説明しています。

組織でエッジ トランスポート サーバーを使用しない場合、インターネット メール フローを構成するために 2 つのオプションがあります。ハブ トランスポート サーバーを介して直接インターネット メール フローを構成することはお勧めしません。次のトピックでは、これらのオプションについて説明しています。