TextBox コントロールの概要
アプリケーションは TextBox コントロールを使用して、ユーザーが文字列を入力できるようにします。TextBox コントロールは、ユーザーのデバイスがサポートしていれば、パスワードの入力をマスクできます。TextBox コントロールは、ASP.NET モバイル Web ページの Form コントロールまたは Panel コントロール内、あるいはコントロールのテンプレート内に配置する必要があります。また、モバイル ユーザー コントロールにドラッグすることもできます。
セキュリティに関するメモ : |
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TextBox が受け付けるユーザー入力は、セキュリティ上の脅威になる可能性があります。既定では、ASP.NET モバイル Web ページは、ユーザー入力にスクリプトまたは HTML 要素が含まれていないことを検証します。詳細については、「スクリプトによる攻略の概要」を参照してください。 |
アプリケーションは、Text プロパティを使用して TextBox コントロールの初期値を設定します。Size プロパティは、入力文字列の予測される幅を文字数で指定します。TextBox コントロールは、Size の値に従って入力ボックスのサイズを調整します。値が 0 の場合、TextBox コントロールは初期のサイズ設定を使用します。入力文字列 (および初期の文字列) は、Size に指定された文字数よりも多くすることができます。ユーザーが入力した文字列が入力ボックスよりも長すぎる場合は、前に入力された文字がスクロールされます。入力文字列の最大長は、MaxLength プロパティを使用して設定できます。
数値の入力のみを受け付けるようにするには、Numeric プロパティを true に設定します。ただし、すべてのマークアップ言語でこの設定がサポートされているわけではありません。たとえば、HTML ではこの設定はサポートされていません。
このコントロールの配置は、Alignment プロパティを使用して設定します。配置は、Left、Center、または Right に設定できます。配置に値が指定されていない場合、TextBox コントロールは既定値の配置を使用します。テキストの外観をカスタマイズするには、ForeColor、Font、および StyleReference の各プロパティを使用します。TextBox コントロールの後に改行を挿入するには、BreakAfter プロパティを true に設定します。
TextBox コントロールを使用してユーザーからパスワードを取得する場合は、Password プロパティを true に設定します。ブラウザでサポートされていれば、TextBox コントロールによってターゲット デバイスでの入力をマスクする、つまり隠すことができます。
メモ : |
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パスワード テキスト ボックスを使用することで、入力データが暗号化されたり、ブラウザからサーバーへの転送中にデータが保護されたりすることはありません。データを保護するには、パスワード テキスト ボックスを含むページへのアクセスに、セキュリティで保護された SSL 接続のみを使用する必要があります。 |
データ バインディングを使用して、TextBox コントロールのプロパティをデータ ソースに連結できます。こうすると、プロパティ値を実行時に決定することができます。
デバイス フィルタを適用することで、アプリケーションは特定のデバイスを対象として TextBox コントロールをカスタマイズできます。デバイス フィルタを使用すると、アプリケーションはコントロールが表示されるモバイル デバイスの種類によって、TextBox コントロールのプロパティの値をいくつか選択してオーバーライドできます。