テスト エクスペリエンスのカスタマイズおよび管理 [tcm および Microsoft テスト マネージャー]
Microsoft Test Manager でサポートされている機能のうちの 3 つは、tcm fieldmapping コマンドを使用してカスタマイズできます。 このコマンドを使用すると、Test Manager に自動的に記録されるバグの種類を変更できます。解決の状態とエラーの種類のドロップダウン メニューや選択リストをカスタマイズすることもできます。
tcm コマンド ライン ツールにアクセスするには、Visual Studio か チーム エクスプローラー のいずれかがインストールされているコマンド プロンプト ウィンドウを開き、次のように入力します。
cd %programfiles(x86)%\Microsoft Visual Studio 12.0\Common7\IDE
32 ビット版の Windows で、%programfiles(x86)% を %programfiles% に置き換えます。
また、tcm コマンド オプションを使用して、テスト計画の自動テストをインポートして実行することもできます。
要件
作業項目の種類が定義されているチーム プロジェクトでは、Team Foundation Administrators セキュリティ グループまたは Project Administrators セキュリティ グループのメンバーである必要があります。 「チーム プロジェクト コレクションの管理アクセス許可の設定」を参照してください。
tcm fieldmapping /export /collection:CollectionURL /teamproject:Project /type:resolutiontype|bug|failuretype /mappingfile:path [/login:username,[password]]
tcm fieldmapping /import /collection:CollectionURL /teamproject:Project /type:resolutiontype|bug|failuretype /mappingfile:path [/login:username,[password]]
パラメーター
パラメーター |
説明 |
---|---|
/export |
指定した種類のフィールド マッピング ファイルのエクスポートを指定します。 サポートされているファイルの種類の構文については、「解説」を参照してください。 |
/import |
フィールド マッピング ファイルのインポートを指定します。 |
/mappingfile:Path |
フィールド マッピングを含む XML 定義ファイルのパスとファイル名。 |
/collection:CollectionURL |
チーム プロジェクト コレクションの URI (Uniform Resource Identifier) を指定します。 URI の形式は http://ServerName:Port/VirtualDirectoryName/CollectionName です。 仮想ディレクトリを使用していない場合、URI の形式は次のようになります。 http://ServerName:Port/CollectionName |
/teamproject:Project |
フィールド マッピングを適用するチーム プロジェクトの名前を指定します。 このチーム プロジェクトは、/collection パラメーターで指定されているチーム プロジェクト コレクションで定義されている必要があります。 |
/type:resolutiontype | bug | failuretype |
インポートまたはエクスポートするファイルの種類。 ファイルの各種類の構文構造については、「バグ」、「解決状態」、「エラーの種類」を参照してください。 |
/login:UserName,Password |
省略可能。 Team Foundation のアプリケーション層サーバーにログオンしており、コマンド実行のためのアクセス許可を持つユーザーの名前とパスワードを指定します。 Windows の資格情報に適切なアクセス許可がない場合、基本認証を使用する場合、またはドメインに属さない場合はこのオプションを使用します。 |
/? または help |
コマンド プロンプト ウィンドウにコマンドのヘルプを表示します。 |
解説
tcm fieldmapping import コマンドを実行するたびに、既存のフィールド マッピング ファイルの内容は、インポートする内容に置き換えられます。
バグ作業項目の種類のマッピング ファイル
Test Manager でバグを作成するときは、マッピング ファイルで、作成する作業項目の種類を定義してから、再現手順、システム情報、エラーが見つかったビルドという 3 つのデータ フィールドに入力します。 テスト担当者は、テストを実行してエラーが見つかると、これらの 3 つのフィールドが自動的に読み込まれるバグを作成できます。
Team Foundation Server で提供されている既定のプロセス テンプレートの 1 つを使用してチーム プロジェクトを作成した場合、バグの作業項目の種類は既に有効になっています。 ただし、バグ カテゴリに別の作業項目の種類を追加する場合、またはカスタマイズされたプロセス テンプレートを使用する場合は、tcm コマンドの使用が必要なことがあります。
Test Manager によるテストの実行時に作成される作業項目の種類は 1 つのみ定義できます。
次の XML 構文は、バグ フィールドのマッピング ファイルの既定の内容をリストします。 バグ フィールドのマッピング ファイルをインポートする際には 3 つすべてのフィールドを指定する必要があります。
<?xml version="1.0" encoding="utf-16"?>
<BugFilerMappings workitemtypetocreate="Bug">
<ReproSteps>Microsoft.VSTS.TCM.ReproSteps</ReproSteps>
<SystemInformation>Microsoft.VSTS.TCM.SystemInfo</SystemInformation>
<BuildFoundIn>Microsoft.VSTS.Build.FoundIn</BuildFoundIn>
</BugFilerMappings>
Test Manager で検出される情報の追跡に使用するフィールドの詳細については、「ビルドとテストの統合フィールド参照」を参照してください。
解決状態のマッピング ファイル
次の XML 構文を使用して、既定のプロセス テンプレート用に定義されている解決状態の既定の内容を列挙します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<TestResolutionStates>
<TestResolutionState name="Needs investigation" />
<TestResolutionState name="Test issue" />
<TestResolutionState name="Product issue" />
<TestResolutionState name="Configuration issue" />
</TestResolutionStates>
チーム プロジェクトの作成前に、プロセス テンプレートで定義されている解決状態をカスタマイズできます。
失敗したテストを分析するときは、エラーの種類と解決状態を割り当てます。
エラーの種類のマッピング ファイル
次の XML 構文を使用して、チーム プロジェクト用に定義されている既定のエラーの種類を列挙します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-16"?>
<TestFailureTypes>
<TestFailureType name="Regression" />
<TestFailureType name="New Issue" />
<TestFailureType name="Known Issue" />
<TestFailureType name="Unknown" />
</TestFailureTypes>
例
特に指定されていない場合、それぞれの例に適用される値は次のとおりです。
チーム プロジェクト コレクションの URI: http://AdventureWorksServer:8080/tfs/Collection1
プロジェクト名: AdventureWorks
バグ フィールドのマッピング ファイルの名前: bugfieldmappings.xml
フォルダーの場所: "C:\Users\AdminUser\Documents\"
バグ フィールドのマッピング ファイルのインポート
次のコマンドは、AdventureWorksServer という名前のサーバー上の Collection1 で定義されている bugfieldmappings.xml ファイルの内容を AdventureWorks チーム プロジェクトにインポートします。
tcm fieldmapping /import /type:bug /mappingfile:"C:\Users\AdminUser\Documents\bugfieldmappings.xml" /collection:http://AdventureWorksServer:8080/tfs/Collection1 /teamproject:AdventureWorks