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計画と追跡の新機能

Visual Studio Team Foundation Server 2013 のリリースでは、プロジェクトの計画と追跡をサポートするために新機能をいくつか追加しています。 それらの機能には、ポートフォリオのバックログ、永続的なタスク ボード、チームのルーム、クエリ結果のグラフ化、およびバージョン管理用の Git があります。

TFS 2013 Update 4 をインストールし、これらの新機能と拡張機能へのアクセス権を取得します。

機能エリア

拡張機能

アジャイル計画ツール

  • バックログ、ボード、およびクエリを参照する場合に、全画面表示モードと標準モードを切り替えます。

  • コンテキスト メニューに追加された新しいオプションで、バックログ項目の順序をすばやく並べ替えます。

  • 階層ビューでドラッグアンドドロップにより、プロダクト バックログ項目をイテレーションに割り当てます。

作業項目トラッキング

  • 作業項目フォーム内で作業項目または HTML/リッチテキスト フィールドを表示するときに、全画面表示モードと標準モードを切り替えます。

  • バックログでバグを追跡するかどうかを選択します。 スクラム プロセス テンプレートで作成されたチーム プロジェクトにはバックログ上でのバグの追跡が含まれていますが、他のプロセス テンプレートには含まれていません。 各チームでは、プロダクト バックログでバグを参照することも、バグを含めないようにすることも選択できるようになりました。

  • 新しい電子メールのアイコンを使用して、適切に形式化された電子メールを作業項目フォームから直接送信します。

  • すべてのクエリおよびすべての作業項目から全画面表示モードを開始します。

  • Ctrl キーを押しながらリンクをクリックして、作業項目フォーム内でハイパーリンクを開きます。

  • インライン検索を使用して、区分フィールドとイテレーション フィールドをより簡単に設定します。 インライン検索では、ユーザーが入力した内容と一致する値が即時にハイライトされます。 この機能を使用して、大規模で入れ子構造が深いツリーの中で、対象のパスをすぐに検索します。

クエリおよびグラフの作成

  • クエリベースのグラフの作成に、トレンド グラフ (積み上げ面グラフ、面グラフ、および線グラフ) が含まれるようになりました。 1 週間、2 週間、または 4 週間の時間範囲にわたるトレンドを視覚化できます。 また、フィールド数だけでなく、フラットリスト クエリに返された作業項目間でフィールドの値を合計できるようになりました。 これらの新しいタイプのグラフは、各自のホーム ページに固定することもできます。

  • クエリ結果をレビューするときに、Alt キーを押しながら Q キーを押すことでクエリに戻ることができます。 この場合、クエリ内で現在の位置が保持されます。

  • 形式化されたクエリをコピーして、電子メールまたはドキュメントに貼り付けます。

  • 新しいブラウザ タブで、クエリ結果に対するコンテキスト メニューコマンドを使用して作業項目を開きます。

すべての新機能については、「Visual Studio 2013 更新プログラム 4 (2013.4) RC」を参照してください。 テクノロジの改善とバグの修正については、「Visual Studio 2013 更新プログラム 4 RC の説明」を参照してください。

TFS 2013 更新プログラム 3 で導入される新機能

TFS 2013 更新プログラム 3 をインストールすると、これらの新機能および拡張機能へアクセスできます。

機能エリア

拡張機能

テスト管理

  • テスト計画およびテスト スイートは作業項目の種類 (WIT) になっています。 フィールドの追加、ワークフローの変更、および他の作業項目の種類と同様のカスタマイズが可能です。

  • [テスト スイートの管理] アクセス許可が、区分パス セキュリティ モデルに追加されました。 既存の [テスト計画の管理] アクセス許可は、テスト計画のみを管理するようにスコープが再設定されています。 以前はテスト計画とテスト スイートの両方のアクセス許可管理を対象にしていました。

  • テスト関連成果物の履歴フィールドは、作業項目フィールドに対して実行された変更のほか、テスト ポイントやテスト構成などの関連成果物に対する変更を含む、統合された表示を提供するようになりました。 テスト スイート作業項目フォームで使用可能な新しいフィールドであるテスト スイート監査フィールドは、これらの関連成果物の変更をキャプチャし、作業項目履歴に表示します。

これらの機能拡張は、既存のアプリケーション層サーバーを TFS 2013.3 にアップグレードすると発生します。 これは、TFS アップグレード ウィザードによって行います。 アップグレード後に既存のテスト計画およびテスト スイートにアクセスできない場合は、「テスト管理をサポートするための手動更新」を参照してください。

バックログのフィルター

処理中の項目の表示/非表示のトグルを使用して、ワークフロー状態が [処理中] メタ状態にマップされているものに対応している項目を表示または非表示にします。

すべての新機能については、「Visual Studio 2013 更新プログラム 3 (2013.3) RTM」を参照してください。 テクノロジの改善とバグの修正については、「Visual Studio 2013 更新プログラム 3 の説明」を参照してください。

TFS 2013 更新プログラム 2 で導入される新機能

TFS 2013 Update 2 をインストールすることによって、これらの新機能と拡張機能にアクセスできます。

機能エリア

拡張機能

タグ設定

次の拡張機能を利用するには、Visual Studio またはチーム エクスプローラーのクライアントも 2013.2 またはそれ以降のバージョンに更新する必要があります。

クエリ結果およびチーム ホーム ページ のグラフ作成

  • クエリ ベースのグラフの色のカスタマイズ。

  • チーム ホーム ページへのクエリ ベースのグラフのピン留め。

  • チーム ホーム ページの外観にいくつかの機能を拡張。

アジャイル計画ツールのカスタマイズ

  • 累積フロー ダイアグラムの開始日の構成。

  • TWA を使用して非稼働日を構成。 非稼働日は、現在ではバーンダウン グラフから除外されています。

詳細については、「チーム プロジェクトに合わせたアジャイル プランニング ツールの構成とカスタマイズ」を参照してください。

共有パラメーター

共有パラメーター (作業項目の種類 (WIT)) は、一連の共有パラメーターの変換と定義をサポートすることで 異なるデータでテストを実行 をサポートしています。

機能の構成ウィザードの実行 で既存のチーム プロジェクトに共有パラメーター WIT を追加します。

すべての新機能については、「Visual Studio 2013 更新プログラム 2 RTM」を参照してください。 テクノロジの改善とバグの修正については、「Visual Studio 2013 更新プログラム 2 RC の説明」を参照してください。

アジャイル ポートフォリオ管理

ポートフォリオ バックログを使用して、複数のバックログから成る階層を定義できます。その結果、複数のチーム間にまたがる作業のスコープを理解し、その作業をより広い構想に昇格させる方法を視野に入れることができます。

フィーチャー項目とバックログ項目を含むポートフォリオ バックログ

各チーム プロジェクトは、機能の作業項目の種類を使用した、1 レベルのポートフォリオ バックログで構成されます。 さらに、最大 4 つの追加レベルのポートフォリオ バックログを構成できます。 合計すると、最上位のポートフォリオ バックログからタスクまで 7 レベルに対応しています。

5 レベルのポートフォリオ バックログに関する概念図

アップグレードしたチーム プロジェクトからポートフォリオ バックログにアクセスするには、機能の構成ウィザードを使用してこれを構成する必要があります。 ポートフォリオ バックログへのアクセスには、上級アクセスが必要です。

詳細については、「ポートフォリオ バックログの使用」および「アジャイル ポートフォリオ管理へのバックログの追加」を参照してください。

永続的なタスク ボードとバーンダウン グラフ

完了したスプリントのタスク ボードとバーンダウン グラフを確認できるようになりました。

永続的タスク ボードとバーンダウン グラフ

この機能拡張では、アジャイル ポートフォリオ バックログに加えて、いくつかの変更が Team Web Access (TWA) のナビゲーション構造に加えられました。

チームのルーム

チームのルームは、近距離と遠距離の両方でチーム メンバー間のコミュニケーションを促進およびキャプチャする領域を提供します。 チームでは、リアルタイムで進行中の作業について話し合い、質問を行い、ステータス情報を共有し、発生した問題を明確にすることができます。

メッセージ、およびイベントへのリンクを含むチーム ルーム

チームのルームはチームごとに自動的に構成されます。 また、臨時のディスカッション グループや、グループ間コラボレーションの目的でチームのルームを作成することもできます。

電子メール スレッドの代わりにチームのルームを使用することにより、対話と意思決定に関する監査証跡を自動的に受け取ることができます。 アーカイブを確認することにより、休暇から戻ったときや異なるタイム ゾーンにいる場合でもチームの状況が把握できます。 この機能を使用するには、上級アクセスが必要です。

クエリ結果のグラフ化による進行状況の視覚化

進行中の作業のステータスをすばやく表示するには、単純なリストのクエリ結果をグラフ化します。 同じクエリに対して、円グラフ、棒グラフ、バー、縦棒グラフ、積み上げ縦棒グラフなど、複数の種類のグラフを作成し、他のチームと共有できます。 グラフを作成するには、上級アクセスが必要です。 すべてのチーム メンバーは共有クエリから作成されたグラフを表示できます。

フラット リスト クエリの 6 つのグラフの表示

Git のサポートおよびチーム エクスプローラーの強化

バージョン管理システムとして Git を使用するチーム プロジェクトを作成できるようになりました。 また Visual Studio と Git を使用することにより、CodePlex や GitHub など、他の Git サービスでホストされているリポジトリで作業することもできます。

チーム エクスプローラーの変更のページ

チーム エクスプローラーの新しい [接続] ページでは、接続している他のチーム プロジェクトにすばやくコンテキストを切り替えることができます。

[接続] ページにある、接続されている 2 つのチーム プロジェクトの一覧

また、チーム エクスプローラーでワークスペースにソリューションが表示されるようになりました。 これにより、目的のソリューションをクリックするだけで簡単にソリューションを切り替えることができます。

チーム エクスプローラーのホーム ページからソリューションを開く

さらに [保留中の変更][変更セットの詳細][シェルブセットの詳細] の各ページをチーム エクスプローラーから ドッキング解除 ドッキング解除して、新しいウィンドウで開くことができます。

詳細については、「バージョン管理の新機能」を参照してください。

Q & A

Q: TFS はエピック、リリース体系、および複数バックログをサポートしますか。

A: はい。TFS は多数の Scaled Agile Framework® (SAFe) コンセプトをサポートしています。 Team Foundation Server 2013 Process Template Samples - Support for Scaled Agile Framework (SAFe) をダウンロードして、SAFe をサポートするチーム プロジェクトを作成することができます。

これらのテンプレートには、ホワイト ペーパー「Scaled Agile Framework: Using TFS to support epics, release trains, and multiple backlogs」に記載されているカスタマイズ内容が含まれています。

Q: TFS 2012 のリリースでは、どのような新しい機能が追加されましたか。

A: TFS 2012 のリリースでは、次の新しい機能が追加されました。 これらの機能には、TWA からアクセスします。

Q: 変更された機能、廃止予定の機能を教えてください。

A:Team Foundation Server のアップグレード中にチーム プロジェクトと既定のプロセス テンプレートに加えた変更」を参照してください。

Q: アプリケーションのライフサイクル管理をサポートするために追加された新機能に関する詳細は、どこで知ることができますか。

A:Visual Studio 2013 のアプリケーション ライフサイクル管理に関する新機能」を参照してください。