AspTrackThreadingModel
このメタベース プロパティは、アプリケーションによりインスタンス化されたコンポーネントすべてのスレッド モデルを IIS がチェックするかどうかを指定します。
重要 通常、このメタベース プロパティの値は既定値 (FALSE) のままにしておきます。こうすると、ASP によるスレッド モデルの追跡にシステム リソースが使用されないため、使用中の ASP アプリケーションで、最大限のパフォーマンスを得ることができます。このプロパティが FALSE に設定されているときに、作成するコンポーネントにアプリケーション スコープを与える場合、これらのコンポーネントに、フリースレッド マーシャラを集成する必要があります。フリースレッド マーシャラを集成しないと、コンポーネントをインスタンス化しようとしたときに、エラーが生成されます。詳細については、使用しているオペレーティング システムの SDK に付属するマニュアルの「Building Components for ASP」を参照してください。
ヒント このプロパティの値を既定値 (FALSE) のままにしておくもう 1 つの理由は、この値を変えてしまうと、ASP アプリケーションでインスタンス化されたオブジェクトが OnStartPage メソッド、または OnEndPage メソッドを持たない場合、このオブジェクトは通常より早く解放されてしまうからです。これはアプリケーションの拡張性を向上させるものでなければなりません。
パフォーマンス改善の詳細については、「拡張性のある ASP アプリケーションを開発する」を参照してください。
注意 IIS 4.0 では、このメタベース プロパティの既定値は TRUE でした。
このプロパティに対する Web サービス設定は、すべてのインプロセスおよびプールされたアウトプロセス アプリケーション ノードの、すべてのレベルに適用できます。Web サーバー レベルまたはそれ以下のレベルのメタベース設定は、インプロセスおよびプールされたアウトプロセス アプリケーションでは無視されます。ただし、そのノードが分離されたアウトプロセス アプリケーションである場合は、 Web サーバー レベルまたはそれ以下のレベルの設定が使用されます。
データ型 | ブール型 |
既定値 | FALSE |
継承 | 継承可能 |
アクセス場所
このプロパティには、次の場所でアクセスできます。
メタベース パス | キー タイプ |
/LM/W3SVC | IIsWebService |
/LM/W3SVC/N | IIsWebServer |
/LM/W3SVC/N/ROOT | IIsWebVirtualDir |
/LM/W3SVC/N/ROOT/WebVirtualDir | IIsWebVirtualDir |
/LM/W3SVC/N/ROOT/WebVirtualDir/WebDirectory | IIsWebDirectory |
IIS Admin Base オブジェクトの追加情報
次の表は、IIS Admin Base オブジェクトを使用するコードで必要な追加情報の一覧です。
メタベース識別子 | MD_ASP_TRACKTHREADINGMODEL |
データ型 | DWORD_METADATA |
ユーザー タイプ | ASP_MD_UT_APP |