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CpuLimitPause

このメタベース プロパティは、(CpuResetInterval で指定した) 所定のプロセス総計間隔の間に、Web サーバーのすべての分離プロセスが使用できる CPU 時間の割合を、1/1000 パーセント単位で指定します。プロセスが、CpuLimitPause で指定された CPU 時間を超えて使用しようとすると、IIS はサイト全体を一時停止し、新しいクライアントの要求に対しては、サーバーがリソース不足であることを示すカスタム エラーを返します。現在のリセット間隔が終了するまで、そのサイトは一時停止状態になります。制限を越えた場合は Windows イベント ログに記録されます。プロセス総計が有効になっている場合は IIS ログにも記録されます。

CpuLimitPause が 0 に設定されている場合、または 100,000 (100 パーセント) を超える値に設定されている場合、IIS はそのサイトを一時停止しません。ただし、CPU 制限を超過している場合は、CpuLimitLogEventCpuLimitPriorityCpuLimitProcStop など、ほかのプロセス調整プロパティの 1 つが、IIS からの応答を生成する場合もあります。

   IIS のプロセス総計では、 Windows Job オブジェクトを使用してプロセス全体の CPU 時間を監視するため、プロセス総計は IIS から独立したプロセスに分離されているアプリケーションのみのログ収集および調整を行います。

プロセス調整およびプロセス総計は、ほかのメタベース プロパティにより個別に調整されます。プロセス総計を有効にするには、CpuEnableLogging (CpuLoggingMask のメンバ) を TRUE に設定し、少なくともほかに 1 つの CpuLoggingMask プロパティを TRUE に設定する必要があります。また、CpuLoggingOptions のメンバ フラグを少なくとも 1 つ設定し、CpuLoggingInterval を 0 以外の値に設定して、CpuAppEnabled または CpuCgiEnabled のいずれかを必要に応じて TRUE に設定します。

プロセス調整を正常にアクティブにするには、CpuLimitsEnabled を TRUE に設定し、CpuLimitLogEventCpuLimitPriorityCpuLimitProcStopCpuLimitPause のプロパティのうち少なくとも 1 つを TRUE に設定しておく必要があります。

重要 CPU 制限の超過を計算する際、プロセス調整が有効になっていないアプリケーションは CPU の総時間に含まれません。

データ型 長整数型
既定値 0 (無制限)
継承 継承可能
アクセス場所

このプロパティには、次の場所でアクセスできます。

メタベース パス キー タイプ
/LM/W3SVC IIsWebService
/LM/W3SVC/N IIsWebServer
IIS Admin Base オブジェクトの追加情報

次の表は、IIS Admin Base オブジェクトを使用するコードで必要な追加情報の一覧です。

メタベース識別子 MD_CPU_LIMIT_PAUSE
ユーザー タイプ IIS_MD_UT_SERVER