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ScriptMaps

このメタベース プロパティは、スクリプト プロセッサ マッピング用に、アプリケーションのファイル名拡張子を指定します。リスト型の文字列では、ExtensionScriptProcessorFlagsIncludedVerbs が必要です。Extension は .htm などのファイル名拡張子、ScriptProcessor は DLL へのフル パス、Flags は以下で説明する要求された動作に対応する整数値、そして IncludedVerbs は、この ISAPI DLL を処理する動詞の一覧です。

   IIS Version 4.0 以前では、この構文は、"含まれている" 動詞ではなく、"除外される" 動詞を一覧で表示するためのものでした。IIS Version 5.0 では、動詞が一覧にない場合には、 "すべての動詞" という値であると見なされます。ISAPI フィルタや拡張子で処理する動詞を一覧に表示することをお勧めします。

拡張子のマッピングごとに 3 つのフラグを指定することができますが、指定できる 3 つの値の 1 つを Flags 属性に割り当てることができます。

指定できる Flag の値 説明
1 スクリプト アクセス権が与えられたディレクトリで、スクリプトを実行することが許可されます。この値が設定されていない場合は、実行アクセス権のフラグが立てられたディレクトリでのみ、スクリプトを実行できます。
4 サーバーは、ファイルと同様に、URL の PATH_INFO 部にアクセスを試みてから、スクリプト エンジンを起動します。ファイルが開かれなかったり、存在していない場合は、クライアントにエラーが返されます。
5 上の条件が両方とも TRUE の場合です。

たとえば、".htm" のファイル拡張子を付けて、ISAPI "Test.dll" のファイル拡張子を指定するには、次のリスト (文字列) を指定します。

  ".htm,C:\WINNT40\System32\inetsrv\Test.dll,5,GET, HEAD, POST"

データ型 リスト型 (文字列)
既定値 空のリスト
継承 継承可能

IIS では、ファイル名拡張子として "*" を指定し、指定された ScriptProcessor を通してすべての要求を効率的に送ることが可能です。あらゆる種類のファイルの要求を処理するカスタム ISAPI 拡張子を使用する場合に、この機能は有用です。

アクセス場所

このプロパティには、次の場所でアクセスできます。

メタベース パス キー タイプ
/LM/W3SVC IIsWebService
/LM/W3SVC/N IIsWebServer
/LM/W3SVC/N/ROOT IIsWebVirtualDir
/LM/W3SVC/N/ROOT/WebVirtualDir IIsWebVirtualDir
/LM/W3SVC/N/ROOT/WebVirtualDir/WebDirectory IIsWebDirectory
/LM/W3SVC/N/ROOT/WebVirtualDir/WebDirectory/WebFile IIsWebFile
IIS Admin Base オブジェクトの追加情報

次の表は、IIS Admin Base オブジェクトを使用するコードで必要な追加情報の一覧です。

メタベース識別子 MD_SCRIPT_MAPS
データ型 MULTISZ_METADATA
既定ビットマスク値
ユーザー タイプ IIS_MD_UT_FILE
ビットマスク値
定数 説明
MD_SCRIPTMAPFLAG_SCRIPT 0x00000001 スクリプト アクセス権に設定されている場合に、実行が許可されます。
MD_SCRIPTMAPFLAG_CHECK_PATH_INFO 0x00000004 サーバーが PATH_INFO をチェックします。