Buffer
Buffer プロパティは、ページ出力をバッファに格納するかどうかを示します。ページ出力がバッファに格納されると、サーバーは現在のページのサーバー スクリプトの処理がすべて完了するまで、あるいは Flush メソッドまたは End メソッドが呼び出されるまで、クライアントに応答を送信しません。
Buffer プロパティは、サーバーがクライアントに出力を送信した後で設定することはできません。このため、Response.Buffer の呼び出しは、.asp ファイルの先頭行に記述してください。
構文
Response.Buffer[= flag]
パラメータ
- flag
ページ出力をバッファに格納するかどうかを指定します。次のいずれかの値を指定できます。値 説明 FALSE バッファに格納しません。サーバーは出力を処理と同時にクライアントに送信します。IIS Version 4.0 以前では、これが既定値です。IIS Version 5.0 以降では、既定値は TRUE です。 TRUE サーバーは、現在のページの ASP スクリプトの処理がすべて完了するまで、あるいは Flush メソッドまたは End メソッドが呼び出されるまで、クライアントに出力を送信しません。
解説
現在の .asp ファイルのバッファ処理が TRUE に設定されている場合、Flush メソッドを呼び出さなければ、サーバーはクライアントからのキープアライブ要求を優先します。これにより、サーバーはクライアント要求ごとに新しい接続を作成する必要がなくなるため、動作が速くなります。
ただし、バッファ処理を行うと、サーバーが現在のページのスクリプト処理をすべて完了するまで、クライアントに応答が表示されなくなります。このため、長いスクリプトでは処理の遅れが目立つことがあります。
メタベース内の ASPBufferingOn プロパティを使用すると、スクリプトのバッファ処理の既定値を設定できます。メタベースの使い方の詳細については、「IIS Admin オブジェクトを使用する」を参照してください。