Blend でシステム コントロールのスタイルを処理するために再利用可能なテンプレートを作成する
システム コントロールの外観は、コントロールのテンプレートのコピーを変更することでカスタマイズできます。
次の手順ではボタンを使用していますが、Blend for Visual Studio のシステム コントロールや、Control クラスを継承するインポート済みのカスタム コントロールであれば、どのようなコントロールのテンプレートでも作成できます。
ボタンのテンプレートのコピーを作成するには
アートボード上にシステム コントロールを描画します。 たとえば、[ツール] パネルで [Button]
を選択し、マウスを使用してアートボードにボタンを描きます。
アートボードの一番上にある階層リンク バーを使用して、ボタンのテンプレートのコピーを作成します。 [Button] をクリックして、[テンプレートの編集]、[コピーして編集] の順にクリックします。
ヒント
システム コントロールの既定のテンプレートは変更できないため、コピーを作成します。または、空のテンプレートを作成し、アート アセットをインポートするか、新しいオブジェクトを描画して、ボタンをデザインすることもできます。
[スタイル リソースの作成] ダイアログ ボックスに、テンプレートの名前を入力します。たとえば、「ButtonStyle1」と入力します。
[定義先] で、テンプレートを定義する場所を選択します。
アプリケーション内の任意のドキュメントのボタン オブジェクトにテンプレートを使用できるようにする場合は、[アプリケーション] を選択します。
現在のドキュメントのボタン オブジェクトにのみテンプレートを使用できるようにする場合は、[このドキュメント] を選択します。
このドキュメントのこのボタンにのみテンプレートを使用できるようにする場合は、[このドキュメント] の横にあるドロップダウン ボックスで [Button] をクリックします。
[OK] をクリックしてダイアログ ボックスを閉じ、編集用にテンプレートを開きます。
ヒント
階層リンク バーにより、オブジェクトに適用するテンプレートの編集とオブジェクト自体の編集を簡単に切り替えられます。たとえば、テンプレート編集モードを終了するには、階層リンク バーで [Button] をクリックします。
テンプレート編集モードに戻るには、ボタン オブジェクトを選択し (ボタンの階層リンク バーを表示するため)、次に階層リンク バーで [テンプレート] をクリックします。
トラブルシューティング
階層リンク バーに [テンプレートの編集] が表示されない場合は、テンプレートを使用しないコントロールを選択している可能性があります。 たとえば、Grid
などのレイアウト パネルはテンプレートをサポートしません。 Control クラスを継承するコントロールのみがテンプレートを使用します。
ユーザー コントロール (UserControl クラスを継承するコントロール) のテンプレートは作成できませんが、ユーザー コントロールを最初からデザインすることでカスタマイズできます。
詳細については、「Blend で Silverlight コントロール テンプレートのパーツをスタイル指定する」を参照してください。
次の手順
作成したテンプレートでプロパティを変更することにより、システム コントロールの外観をカスタマイズできます。 詳細については、「Blend でさまざまな状態に応じてシステム コントロールの外観を変更する」を参照してください。
ポインターがボタンの上に移動したときに、ボタンが展開するのにかかる時間を変更できます。 詳細については、「Blend で状態の切り替え時間を変更する」を参照してください。
このテンプレートをプロジェクト内の別のボタンに適用したり、テンプレートが既に割り当てられている新しいボタンを描画することができます。 詳細については、「Blend でスタイル リソースを適用する」を参照してください。