Bindings プロパティのパラメーター形式
Visual Studio アドインは、Visual Studio 2013 では使用されなくなりました。 アドインを VSPackage 拡張機能にアップグレードしてください。 アップグレードの詳細については、「FAQ: アドインを VSPackage 拡張に変換する」を参照してください。
Bindings プロパティには、従う必要のある特定のパラメーター形式があります。従わない場合は、エラーが表示されます。 必要なパラメーターを次に示します。
Bindings プロパティのパラメーター
パラメーター形式は Scope::ModifierKeys1+Key1,ModifierKeys2+Key2 です。
グローバル スコープ内の 1 つのコマンドに適用する 2 つのショートカット キーを次に示します。 Ctrl + Shift + D キーを押してから O キーを押すショートカット キーと、Ctrl + Shift + D キーを押してから F キーを押すショートカット キーで、Global::Ctrl+Shift+D,O,Ctrl+Shift+D,F という形式になります。
この場合、修飾子キーおよびキー値は次のとおりです。
パラメーター |
値 |
---|---|
Scope |
Global |
ModifierKeys1 |
Ctrl+Shift+D |
Key1 |
O |
ModifierKeys2 |
Ctrl+Shift+D |
Key2 |
F |
既定の設定で Visual Studio を使用している場合、File.NewFile コマンドに割り当てられたショートカット キーは Global::Ctrl+N となります。 つまり、Ctrl キーを押しながら N キーを押すと、[新しいファイル] ダイアログ ボックスが表示されます。 Global キーワードは、コマンドが Visual Studio のすべての領域で動作することを意味します。
スコープ
Scope パラメーターは、ショートカット キーが機能するコンテキストを示します。 Global キーワードは、ショートカット キーが Visual Studio 内のすべての場所で機能することを定義しますが、特定のスコープは、ショートカット キーがそのスコープ内だけで機能するように定義します。 Global は、最も頻繁に使用されるスコープです。 Scope に使用できる値は、パッケージによって異なります。
たとえば、HTML エディターでは、Ctrl + B キーを押すと、選択したテキストが太字になります。ただし、エディターがアクティブでない場合に、同じショートカット キーを使用すると、[デバッガーによるブレークポイントの作成] ダイアログ ボックスが表示されます。 このショートカット キーに Global スコープを適用した場合は、Ctrl + B キーが HTML エディター内だけではなく、Visual Studio のすべての場所で同じように機能します (または機能しようとします)。
使用するスコープに関係なく、スコープの後に 2 つのコロン (::) を付けてから、他のパラメーターを指定する必要があります。
ModifierKeys1
修飾子キーは、別のキーを押しながら押すシステム キーです。 使用できる修飾子キーは、Ctrl キー、Shift キー、および Alt キーです。 複数の修飾子キーを組み合わせるには、これらのキーを + 記号で区切ります。 たとえば、Ctrl+Alt+X または Shift+Alt+Y となります。 また、Ctrl+Alt+Y,N など、複数の文字も指定できます。これは、Ctrl +Alt +Y キーを押してから N キーを押すことを意味します。
Key1
標準的な 102 キーのキーボード上の任意のキーです。 新しいキーボードで除外されるキーは、Windows キー、マルチメディア キー (お気に入り、音量、停止など)、および一部のポータブル コンピューターの Fn キーです。 標準の文字キーおよび数字キー以外のキーは、仮想キーと呼びます。 Bindings プロパティが受け取るすべての仮想キーを次の表に示します。 この一覧に含まれていない仮想キーは無視されます。
BACK |
Del |
Ins |
Space |
F1 |
F2 |
F3 |
F4 |
F5 |
F6 |
F7 |
F8 |
F9 |
F10 |
F11 |
F12 |
F13 |
F14 |
F15 |
F16 |
F17 |
F18 |
F19 |
F20 |
F21 |
F22 |
F23 |
F24 |
RETURN |
CANCEL |
上方向 (↑) キー |
下方向 (↓) キー |
左方向 (←) キー |
右方向 (→) キー |
Tab |
Home |
End |
PRIOR |
NEXT |
ESCAPE |
DECIMAL |
MULTIPLY |
SUBTRACT |
ADD |
DIVIDE |
NUMPAD0 |
NUMPAD1 |
NUMPAD2 |
NUMPAD3 |
NUMPAD4 |
NUMPAD5 |
NUMPAD6 |
NUMPAD7 |
NUMPAD8 |
NUMPAD9 |
ModifierKeys2 および Key2
このようなオプションの追加キーを使用すると、コマンド グループを拡張し、ショートカット キーの競合を回避できます。 たとえば、ファイルをファイル エディターで開くために「Ctrl + Shift + D, O」を割り当て、ファイルを保存するために「Ctrl + Shift + D, S」を割り当てることができます。 このように追加キーを使用すると、類似するコマンドを同じショートカット キーでグループ化し、使いやすくて覚えやすいキーを作成できます。 さらに、他のコマンドでよく使用される短いショートカット キーをすべて使い果たしてしまうことを回避できます。
参照
処理手順
方法: 1 つのコマンドに複数のショートカット キーを割り当てる