チュートリアル: Visual Studio でのローカル データベース ファイルの作成
SQL Server Express LocalDB にローカル データベース ファイルを作成して更新するために、Visual Studio を使用して、テーブルの追加、列の定義などの基本的なタスクを実行できます。「ローカル データの概要」で説明します。 このチュートリアルを終了すると、ローカル データベースを使用してさらに高度な機能を使用できるようになり、こうした機能を必要とする他のチュートリアルへの準備となります。
SQL Server Management Studio または Transact-SQL を使用してデータベースを作成する方法の詳細については、「Create a Database」を参照してください。
このチュートリアルには次のタスクがあります。
必須コンポーネント
このチュートリアルを完了するには、Visual Studio Express 2013 for Windows、Visual Studio Professional 2013、Visual Studio Premium 2013、または Visual Studio Ultimate 2013 をインストールする必要があります。 Visual Studio のこれらのバージョンには、SQL Server Data Tools が含まれています。
プロジェクトとローカル データベース ファイルの作成
プロジェクトとローカル データベース ファイルを作成するには
SampleDatabaseWalkthrough という名前の Windows フォーム プロジェクトを作成します。
「ソリューションとプロジェクトの作成」を参照してください。
メニュー バーで [プロジェクト]、[新しい項目の追加] の順に選択します。
[新しい項目の追加] ダイアログ ボックスが表示され、Windows フォーム プロジェクトに適切な項目を追加できます。
項目テンプレートの一覧で、サービス ベースのデータベースが表示されるまでスクロールし、これを選択します。
このデータベースに「SampleDatabase」という名前を付け、[追加] をクリックします。
[データ ソース] ウィンドウが開かない場合は、Shift + Alt + D キーを押すか、メニュー バーで [表示]、[その他のウィンドウ]、[データ ソースの表示] の順にクリックして開きます。
[データ ソース] ウィンドウで [新しいデータ ソースの追加] リンクをクリックします。
データ ソース構成ウィザードで、[次へ] ボタンを 4 回クリックして既定の設定を使用し、次に [完了] ボタンをクリックします。
データベースのプロパティ ウィンドウを開くと、その接続文字列と、プライマリ .mdf ファイルの位置を確認できます。
Visual Studio Express で、データベース エクスプローラーのウィンドウがまだ開いていない場合は、[表示]、[その他のウィンドウ]、[データベース エクスプローラー] をクリックします。 [データ接続] ノードを展開し、SampleDatabase.mdf のショートカット メニューを開いた後、[プロパティ] をクリックしてプロパティ ウィンドウを開きます。
Visual Studio の他のバージョンで、サーバー エクスプローラーのウィンドウがまだ開いていない場合は、[表示]、[サーバー エクスプローラー] をクリックします。 [データ接続] ノードを展開し、SampleDatabase.mdf のショートカット メニューを開いた後、[プロパティ] をクリックしてプロパティ ウィンドウを開きます。
テーブル、列、主キー、外部キーの作成
このセクションでは、いくつかのテーブルと各テーブルの主キー、およびサンプル データの行を作成します。 次のチュートリアルでは、この情報がアプリケーションでどのように表示されるかを理解することができます。 また外部キーを作成して、1 つのテーブルのレコードが他のテーブルのレコードに対応する方法を指定できます。
Customers テーブルを作成するには
[サーバー エクスプローラー] または [データベース エクスプローラー] で、[データ接続] のノードを展開し、SampleDatabase.mdf ノードを展開します。
使用しているバージョンの Visual Studio のエクスプローラーが開いていない場合は、メニュー バーで、[表示]、[サーバー エクスプローラー] の順に、または [表示]、[その他のウィンドウ]、[データベース エクスプローラー] の順にクリックします。
[テーブル] のショートカット メニューを開き、[新しいテーブルの追加] をクリックします。
[テーブル デザイナー] は、作成しているテーブルの 1 つの列を表す、1 つの既定の行のグリッドを開いて表示します。 行をグリッドに追加することによって、テーブルに列を追加します。
グリッドで、次のエントリのそれぞれに行を追加します。
列名
[データ型]
Null を許容
CustomerID
nchar(5)
false (オフ)
CompanyName
nvarchar(40)
false (オフ)
ContactName
nvarchar (30)
true (オン)
Phone
nvarchar (24)
true (オン)
CustomerID の行でショートカット メニューを開き、[主キーの設定] をクリックします。
既定の行のショートカット メニューを開き、[削除] をクリックします。
スクリプト ペインの最初の行の次のサンプルのように更新して、Customers (顧客) をテーブルと名前を付けます:
CREATE TABLE [dbo].[Customers]
次の図に示すように、テーブル デザイナーの左上にある [更新] をクリックします。
[データベース更新のプレビュー] ダイアログ ボックスで、[データベースの更新] をクリックします。
変更はローカル データベース ファイルに保存されます。
Orders テーブルを作成するには
別のテーブルを追加し、次の表の各エントリの行を追加します。
列名
データ型
Null を許容
OrderID
int
false (オフ)
CustomerID
nchar(5)
false (オフ)
OrderDate
datetime
true (オン)
OrderQuantity
int
true (オン)
[OrderID] を主キーとして設定した後、既定の行を削除します。
スクリプト ペインの最初の行の次のサンプルのように更新して、Orders (注文) をテーブルと名前を付けます:
CREATE TABLE [dbo].[Orders]
テーブル デザイナーの左上にある [更新] をクリックします。
[データベース更新のプレビュー] ダイアログ ボックスで、[データベースの更新] をクリックします。
変更はローカル データベース ファイルに保存されます。
外部キーを作成するには
次の図に示すように、グリッドの右側のコンテキスト ペインで、[外部キー] ショートカット メニューを開き、[新しい外部キーを追加] をクリックします。
表示されるテキスト ボックスで、ToTable を Customers に置換します。
スクリプト ペインで、次のサンプルのように最後の行を更新します:
CONSTRAINT [FK_Orders_Customers] FOREIGN KEY ([CustomerID]) REFERENCES [Customers]([CustomerID])
テーブル デザイナーの左上にある [更新] をクリックします。
[データベース更新のプレビュー] ダイアログ ボックスで、[データベースの更新] をクリックします。
変更はローカル データベース ファイルに保存されます。
テーブルへのデータの読み込み
テーブルにデータを読み込むには
サーバー エクスプローラーまたはデータベース エクスプローラーで、サンプル データベースのノードを展開します。
[テーブル] ノードのショートカット メニューを開き、[最新の情報に更新] をクリックし、次に [テーブル] ノードを展開します。
Customers テーブルのショートカット メニューを開き、[テーブル データの表示] をクリックします。
最低 3 人の Customer (顧客) に任意のデータを追加します。
顧客 ID には任意の 5 文字を指定できます。この手順では、後で使用するために、少なくとも 1 つを選択します。
Orders テーブルのショートカット メニューを開き、[テーブル データの表示] をクリックします。
最低 3 件の注文データを追加します。
重要
すべての注文 ID および注文数量が整数であり、各顧客 ID が、Customers テーブルの CustomerID 列で指定した値と一致することを確認します。
メニュー バーで、[ファイル]、[すべてを保存] の順に選択します。
メニュー バーで [ファイル]、[ソリューションを閉じる] の順に選択します。
注意
ベスト プラクティスとして、データベースをコピーし、他の場所にそのコピーを貼り付ける、またはコピーに異なる名前を付けることによって、作成したデータベースのバックアップを実行します。
次の手順
これで、ローカル データベース ファイルにサンプル データが追加されました。データベースのタスクを紹介した他のチュートリアルに加えて、チュートリアル: ローカル データベース ファイル内のデータへの接続 (Windows フォーム) も完了しました。
参照
処理手順
方法 : プロジェクトでローカル データ ファイルを管理する
概念
Visual Studio でのデータへの Windows フォーム コントロールのバインド
Visual Studio でのデータへのコントロールのバインド