次の方法で共有


ステップ 1.5 : アプリケーションを実行する

これまでの手順で、ユーザーが Microsoft® .NET Passport Preproduction (PREP) 環境の .NET Passport にサインインおよびサインアウトできる Web ページができました。次に、このページをテストして、正常にサインインおよびサインアウトできることを確認します。ここでは、このテストを行う方法について説明します。

PREP .NET Passport を取得する

このチュートリアルで提示したアプリケーションの機能をテストするには、PREP .NET Passport が必要です。PREP .NET Passport の登録を行うには、PREP Passport 登録サイト http://register.passport-ppe.net/ に移動して、登録フォームに必要な情報を入力します。

PREP .NET Passport サーバーを使用するようにシステムを構成する (Windows XP のみ)

Windows XP には、統合された .NET Passport 機能が用意されています。この機能をサポートするために、.NET Passport の構成情報がレジストリに保存されています。保存されている構成情報の一部によって、ユーザーがサインインおよびサインアウトするときに使用する .NET Passport 環境が指定されます。通常の状況では、ユーザーは .NET Passport Production 環境にサインインおよびサインアウトします。この環境は、既定の構成の Windows XP で使用される環境です。

「ステップ 1.0 : .NET Passport SSI の実装を準備する」でダウンロードしてインストールした暗号化キーでは、.NET Passport Production 環境にアクセスできません。このキーは、通常開発やテスト (このチュートリアルの場合、これに該当する) に使用される PREP 環境でのみ使用できます。したがって、ここで作成したアプリケーションでサインインおよびサインアウトするには、.NET Passport PREP 環境を使用するように Windows XP システムを構成する必要があります。これを行うには、次の手順に従います。

  1. 管理者権限のあるアカウントを使用してコンピュータにログインし、レジストリ エディタを開きます。

  2. 次の Nexus Config レジストリ キーを削除します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Passport

  3. 次の Passport DAMap レジストリ キーを削除します。
    HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Passport\DAMap

  4. 次のレジストリ スクリプトを実行します。

    http://www.passport.net/downloads/blaze-default.reg

    このスクリプトにより、.NET Passport PREP 環境を指定する新しい Nexus Config キーが作成されます。

Windows XP よりも前のバージョンの Windows を実行している場合は、.NET Passport Production 環境ではなく PREP 環境を使用するためにシステムの設定を行う必要はありません。

アプリケーションを実行する

ここで、アプリケーションを使用して PREP .NET Passport で正常にサインインおよびサインアウトできることを確認する必要があります。これを行うには、次の手順に従います。「サインイン」、「サインアウト」ボタンは、表示する Web ページや OS の言語に応じて、表示されます。以下は英語表示の例です。

  1. アプリケーションを実行します。次のような Web フォーム ページが表示されます。

  2. [サインイン] ボタンをクリックします。.NET Passport のサインイン ダイアログが表示されます。Windows XP の場合、このダイアログは次のようになります。

    コブランドの画像 (cobrand2.gif) およびコブランドのテキストがこのダイアログに表示されます。

  3. PREP .NET Passport でサインインします。サインインに成功すると、[サインイン] ボタンが [サインアウト] ボタンに置き換わり、.NET Passport Unique ID (PUID) が表示されます。画面は次のようになります。

    [サインアウト] ボタンをクリックすると、PUID が消え、[サインアウト] ボタンが [サインイン] ボタンに置き換わります。

Production .NET Passport サーバーを使用するようにシステムを再構成する (Windows XP のみ)

このトピックでこれまで説明した手順による設定を取り消して、.NET Passport Production 環境を使用するように Windows XP システムを再構成するには、次の手順に従います。

  1. 管理者権限のあるアカウントを使用してコンピュータにログインし、レジストリ エディタを開きます。

  2. 次の Nexus Config レジストリ キーを削除します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Passport

次回このコンピュータから .NET Passport にサインインするときに、Windows XP では、既定の .NET Passport Production 環境の値を持つ Nexus Config キーを再作成します。

終わりに

この手順で、このチュートリアルの第 1 部は終わりです。第 1 部では、.NET Passport へのサインインとサインアウトができる簡単なアプリケーションを作成しました。第 2 部では、このアプリケーションを拡張して、サブスクリプション ミラーリング呼び出しを行います。

前のステップ : ステップ 1.4 : サポート ファイルを追加する  |  次のステップ : ステップ 2.0 : サブスクリプション ミラーリングの実装を準備する

  |