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Internet Explorer 8 スマート アドレス バー Part 1 : 簡単で高速なナビゲート

更新日: 2008 年 9 月 9 日


本記事は、Internet Explorer 開発チーム ブログ (英語) の翻訳記事です。本記事に含まれる情報は、Internet Explorer 開発チームブログ (英語) が作成された時点の内容であり、製品の仕様や動作内容を保証するものではありません。本記事に含まれる情報の利用については、使用条件をご参照ください。また、本記事掲載時点で、Internet Explorer 開発チーム ブログ (英語) の内容が変更されている場合があります。最新情報については、Internet Explorer 開発チームブログ (英語) をご参照ください。

翻訳元 : The IE8 Smart Address Bar Part 1: Navigate Easier and Faster (英語)



Internet Explorer 8 Beta 1 に関して、アドレス バーに対して実施した幾つかの技術的な改良 (ドメイン ハイライト機能、複数行の貼り付け機能、クリック動作の改良など) を以前取り上げました。 Internet Explorer 8 Beta 2 について、ナビゲーションをより簡単で高速にする 目標に調和するさらに大きな変更をここで明らかにします。

Internet Explorer 8 Beta 2 を起動して、アドレス バーに文字を入力すると、 Internet Explorer 8 は訪問したことのあるサイトの URL に基づくだけではなく、タイトルやその他のプロパティにも基づいて結果を返します。タイトルとアドレス (URL) のそれぞれに適合するものを表示し、さらに適合した部分を簡単に確認できるようにハイライト表示するよう外観が更新されています。以下はスクリーンショットです。

新しいドロップダウンリストは視認性 (英語)優れ (英語)、グループ化された結果を表示し (詳細については後述します) 、関連性 (relevancy) アルゴリズムによって並び替えが実行され (こちらも詳細については後述します) 、入力内容に応じて巧みにハイライトします。

Internet Explorer 7 の機能とこの機能の違いは注目に値します。例えば、私 Christopher はよくサッカー (フットボールの方がよろしいでしょうか) の観戦とプレイをしていますが、残念なことに Internet Explorer 7 はサッカー サイトにたどり着く手助けをあまりしてくれませんでした。 "soccer" という言葉から始まるドメイン名を持つサイトしか表示されませんので (唯一の例外 (英語) はありますが) 、タイトルなしでそれがどのようなページかを見分けることはとても難しいのです。

Internet Explorer 8 では、より多くの結果が得られるだけではなく、どのようなサイトなのかも簡単に理解できます。Internet Explorer 7 と比べれば、一目瞭然です。(このスクリーン ショットでは履歴の部分を展開しています)

Paul が指摘したとおり、この変更は興味のあるサイトを探す時間を節約してそのサイトに多くの時間を使えるようになり、かつより少ない操作でそれができることを意味します。

Internet Explorer 8 で探しものをより簡単に

Internet Explorer 8 のスマート アドレスバー オートコンプリートは複数語の検索もサポートします。入力したすべての単語に合致する検索結果が表示されるので、入力を増やせば検索結果はより精選されたものになります。

ページのタイトルやアドレス、 RSS フィードとお気に入りの全体から検索することが可能で、ローカル名やフォルダー名からも同じように検索できます。 Feed アイテムのために、アイテム タイトルから検索することもできます。 Internet Explorer は既定で前方一致検索を行うため、 "Be" は "Beijing" に適合しますが、"jing" は適合しません (前方一致検索は、すべての言葉を前方から検索することを意味します) 。

フォルダー : 既に使用しているタグ

 ほとんどの人々がお気に入りをフォルダーに分類しているので、お気に入りとフィードのフォルダーの階層をタグ付けされたシステムとみなせます。お気に入りまたはフィードのフォルダー名を入力すると、そのフォルダーの配下にあるすべてのお気に入りまたはフィードが、選択候補の結果セットとして返ります。たとえば "restaurants" を検索した場合、Restaurants フォルダーの中にあるすべてのお気に入り項目はタイトルやローカル名、 URL に "restaurants" が含まれなくとも、候補の結果として表示されます。

行きたいところに行くために新しいドロップダウン リストを使用する

検索結果は以下の 6 つのセクションにグループ化されます : 入力したアドレス、オートコンプリート候補、履歴、お気に入り、フィード、キーボード ショートカット。Internet Explorer はそれぞれのセクションごとに利用可能な検索結果をすべて表示します (例外的に特定のキーストロークを入力したときに表示されるキーボード ショートカット セクションは除きます ) 。このように簡単になにが希望であるかを伝えることができ、結果をフィルタリングするために制御文字などを覚える必要もありません。他のブラウザとは異なり、Internet Explorer 8 は RSS フィードとフィードからダウンロードしたアイテムについて、既読、未読アイテムの両方とも表示します。これは読んだことはあるが、どこまで読んだかを覚えていられないときの助けとなります。Internet Explorer 8 はすべてのものがどこから来たか簡単に見分けられます。

入力したアドレス

 一番上のセクション (msnbc.com がタイトルなしで表示されている部分) はアドレス バーに手動で入力 (もしくは貼り付けた) したアドレスです。このセクションはアドレス バーの下に直接表示され、ヘッダー部を持ちません (OS によって異なる結果が出るのを防ぐため) 。 Internet Explorer は 5 個まで入力されたアドレスを表示し、結果はアルファベット順に並べられます。

オートコンプリート候補

オートコンプリート候補は入力内容に基づいた " 最も" 適切なもので、常に SHIFT+ENTER ショートカットが利用できます。オートコンプリート候補は Beta 1 で利用可能であった Inline Autocomplete 機能を置き換えます。表示の仕方は異なりますが、本質的には同じ機能ですが、最も適切な検索結果を決定する relevancy エンジンのおかげで多少賢くなっています。オートコンプリート候補 については、今後の投稿で取り上げます。

履歴

Web ページをブラウズする度に (InPrivate ブラウズモードを除いて) 、Internet Explorer はブラウズしたことのあるページのコレクションの一部として、内部的な "履歴" ストレージにページを書き出します。ドロップダウン メニューのこのセクションは、そのコレクションから適合する上位のものを表示します。お気に入りやフィードをクリックした場合も、以前にブラウズした Web サイトの場合も、訪れるすべてのページが最終的にはここに落ち着きます。つまりほとんどの場合 (閲覧の履歴の削除をした直後を除いて) 、履歴から選択された幾つかの選択肢があり、履歴の一番上にあるアイテムは、 Internet Explorer 8 の オートコンプリート候補としても選ばれるでしょう。Internet Explorer は既定では上位 5 番までの適合する履歴を表示し、セクションを展開することで最大 20 個まで表示できます。

お気に入り

ここは入力内容と適合するお気に入りの項目が表示される場所です。最近、訪問したお気に入りのサイトは、履歴の項目にも適合するかもしれません。アドレス バーに入力するとき、お気に入りのローカル名、URL 、含まれているフォルダー名を基に検索することを思い出してください。Internet Explorer は既定では適合する 5 項目のお気に入りを表示し、セクションを展開することで最大 20 個まで表示できます。

フィード

Internet Explorer はフィード (Feeds) とフィード アイテムを表示します。フィードは購読するもので、フィード アイテムはフィードを使ってダウンロードした記事です。既読、未読の双方とも、このリストに表示されます。フィードについては、Internet Explorer はローカル名 (購読の際につけた名前です) 、フィードが示している URL 、フィードの発行者が付けた名前、含まれているフォルダー名から検索します。フィード アイテムについては、そのタイトルを検索します。これは多数のアクティブなフィードを購読している場合、フィード セクションは豊富な情報源になる可能性があることを意味します。Internet Explorer は既定では上位 5 番までの適合するフィード、もしくはフィードアイテムを表示し、セクションを展開することで最大 20 個まで表示できます。 (Internet Explorer は既読、未読を区別しません)

キーボード ショートカット

ここは Internet Explorer が入力した内容を簡単に修正するのに使える便利なショートカットを表示します - このセクションを展開して確認するには、セクションの一番下にある下向きの矢印をクリックしてください。今後のブログにて、このキーボード セクションの詳細について説明します。

どのセクションも入力した内容に適合するものがない場合、そのセクションは完全に隠されます。セクションに 5 項目以上表示できる結果があった場合、Internet Explorer は最初の 5 項目だけ表示しますが、セクションの見出し行をクリックすると上位 20 項目まで表示されます。再度クリックするとグループは折りたたまれます。グループは展開したままにできないため、ドロップダウンを閉じて再度開くたびに既定の 5 項目までの表示になります。

関連性 (Relevancy) ソート

Internet Explorer 8 Beta より前には、Internet Explorer は単純にアルファベット順に入力内容に適合する URL のリストをソートしていました。Beta 2 からは、Internet Explorer 8 は履歴、お気に入り、フィードとフィードアイテムを関連性によってソートします。入力を行うと、 Internet Explorer はすべてのデータから入力された文字列との適合を検索するだけではなく、これまでどれだけ頻繁にリストの中から選択したのか、どれだけ的確に入力内容と適合しているのか、どれだけそのサイトへ移動しているのかを基準に並び替えます。

単純に言えば、アドレス バーに入力した時に、あなたが最も関心があるだろうサイトが、最も提案されやすいサイトであることを意味します。Internet Explorer 8 Beta 2 から得られたデータ (開発中に内部で収集したものと Beta 2 の公開直後に収集したもの) では、90% 以上がドロップダウン リストの上位 5 個の選択肢から選択しています。今後、関連性 (relevancy) についての追加情報をブログに投稿する予定です。

不要なアイテムをドロップダウン リストから直接削除する

Internet Explorer 8 ではドロップダウン リストに見えるどのようなものでも削除できます。入力したアドレス (打ち間違えなど) 、履歴、お気に入り、フィードやフィード アイテムをリストから削除できます。リストから何かを削除すると、 (単にリストから隠すのとは異なり) 実際にデータを削除するため、例えば本当にお気に入りセンターから削除するのかなどの操作の確認が行われます。これについての注意点 - ごみ箱の設定で [削除の確認メッセージを表示する] を無効にしている場合、ドロップダウン リスト (とお気に入りセンター) はお気に入りの削除を確認しません。これは同時に誤って削除したお気に入りをごみ箱から回復できることを意味します。フィード アイテムを削除した場合には、Internet Explorer はそのアイテムに RSS エンジンが再びダウンロードしないよう内部的なマークがつけられます (もっとも発行元がそのアイテムを再発行するのを止められる訳ではありませんが) 。

Internet Explorer 8 : Windows Search でより良く

ここで説明した Internet Explorer の新機能の多くは、高速に検索して結果を表示するための検索エンジンとして利用している Windows サーチによって可能になっています。Internet Explorer 8 のユーザーは新しい見た目のために Windows Search を動作させる必要はありませんが、ドロップダウンリストによる最高のエクスペリエンスのために我々は Windows Search の起動をお勧めします。Windows Vista のユーザーでは既に Windows Search 3 が動作していますが、Windows XP Service Pack 2 、Windows Server 2003 Service Pack 2 、Windows Server 2008 、Windows Vista Service Pack 1 のユーザーであれば Windows Search ダウンロードサイト (英語) から無料で Windows Search 4 にアップデートできます。

今後の投稿で、 Windows Search の有無による Internet Explorer 8 の動作についてお伝えし、また一般的な質問へ回答し、新しいドロップダウン リストで可能になる興味深い事柄について明らかにします。

ありがとうございました。Internet Explorer 8 でのブラウズをお楽しみください。

Christopher Vaughan
Program Manager

Seth McLaughlin
Program Manager

 

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