Remote App for Hyper-V (XP)村嶋 修一 (Microsoft MVP for Virtual Machine)複数の XP 環境を展開するXP の Remote App とリモートデスクトップ接続は、1 ユーザーが占有するので、複数のユーザー利用する場合は、複数の XP 環境を作る必要があります。 必要数分 XP のインストールをしても良いのですが、数が多いとうんざりしてしまいます。 System Center Virtual Machine Manager SCVMM を使わずにできるだけ展開を省力化する方法を紹介します。 差分ディスクを使って手早く XP 環境を展開するHyper-V には差分ディスクを作成する機能があります。差分ディスクではベースディスクからの変更点のみが記録される仕組みなので、ベースとなる XP 環境を作り、ベースとなる XP の VHD ファイルから、必要数分の差分ディスクを作ればインストールの手間を省く事が出来ます。 手順としては、ベースとなる XP を子パーティションに作成し、必要なアプリケーションと統合サービスをインストールし、Windows Update をかけます。 ベースとなる VHD から差分ディスクを必要数作成して、子パーティションを作る際に差分ディスクを指定すれば手早く複数の XP 環境を作ることが出来ます。 ベースとなる XP 環境の構築それでは、ベースとなる XP 環境を作ります。既に子パーティションの作り方は解説済みなので、新たに子パーティションを作って、XP のインストール、統合サービスディスクのインストール、必要アプリケーションのインストール、Windows Update と進めます。 sysprep で SID を削除ベースとなる XP が出来たら、C:\sysprep を作成し、XP のインストール メディアの \SUPPORT\TOOL にある、DEPLOY.CAB から sysprep ツール群をコピーして、C:\sysprep にコピーします。
sysprep 用の自動応答ファイルを作成そのまま sysprep.exe を実行すると、通常のインストールと同様に様々入力をしなくてはなりませんが、setupmgr.exe で応答ファイルを作っておけば自動でセットアップできるようになります。
sysprep の実行sysprep をする準備が出来たら、sysprep.exe を起動します。
ベースとなる VHD の仕上げsysprep 処理が終わると、自動的にシャットダウンされます。
差分ディスクで XP 環境を展開ベースとなる VHD が出来たら、これから必要数分の差分 VHD を作成します。
差分ディスクを使った子パーティションの作成これで差分 VHD の準備が出来ましたので、子パーティション作成時に取り込みます。
新しく作成した子パーティションを起動すると、Mini-Setupが走って、新しい XP 環境が出来上がります。
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