テスト環境での Windows 10 展開のシミュレート
このトピックでは、MDT を使って、Windows 10 の展開をテストするために、シミュレートされた環境を作成するプロセスについて説明します。高度な設定と規則、特にデータベースの呼び出しのようなものを操作するときに、完全な展開によって実行せずに、設定をテストすることができることが最も効率的です。さいわい、MDT によって単独で収集プロセスを実行して、シミュレートされた展開を実行することができます。シミュレーションは、ドメインに参加しているコンピューター (クライアントまたはサーバー) を使う場合に最も適しています。次の例では、PC0001 Windows 10 のクライアントを使います。
このトピックの目的上、既に、無料 Microsoft システム Center 2012 R2 Configuration Manager ツールキットをダウンロードまたはインストールしているか、System Center 2012 R2 Configuration Manager メディアにアクセスできる場合は Configuration Manager トレース (CMTrace) をコピーしています。TechNet ギャラリーから Gather.ps1 のサンプル スクリプトをダウンロードしていることも前提としています。
PC0001 で、パスワード P@ssw0rd を使って CONTOSO\Administrator としてログオンします。
コンピューターの管理を使って、CONTOSO\MDT_BA ユーザー アカウントをローカルの管理者グループに追加します。
ログオフしてから、CONTOSO\MDT_BA として PC0001 にログオンします。
エクスプローラーを使って、C:\MDT という名前のフォルダーを作成します。
ダウンロードした Gather.ps1 スクリプトを C:\MDT フォルダーにコピーします。
\\MDT01\MDTProduction$\Scripts フォルダーから、C:\MDT に次のファイルをコピーします。
ZTIDataAccess.vbs
ZTIGather.wsf
ZTIGather.xml
ZTIUtility.vbs
\\MDT01\MDTProduction$\Control フォルダーから、CustomSettings.ini ファイルを C:\MDT にコピーします。
C:\MDT フォルダーで、X64 という名前のサブフォルダーを作成します。
\\MDT01\MDTProduction$\Tools\X64 フォルダーから、Microsoft.BDD.Utility.dll ファイルを C:\MDT\X64 にコピーします。
.png "図 6")
図 6: シミュレーション環境に追加されたファイルが存在する C:\MDT フォルダー。
管理者特権の Windows PowerShell プロンプト (管理者として実行) を使い、次のコマンドを実行します。1 行ごとに Enter キーを押します。
Set-Location C:\MDT .\Gather.ps1C:\MININT\SMSOSD\OSDLOGS フォルダーの ZTIGather.log を確認します。
注
Wizard.hta に関する警告やエラーが想定されます。ログ ファイルが正常に見える場合は、実際の展開を試すことができます。
.png "図 7")
図 7: ハードウェア機能の一部を表示している、PC0001 の ZTIGather.log ファイル。