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Application Virtualization 5.1 のパフォーマンスに関するガイドライン

適用対象: Application Virtualization 5.1

最適なパフォーマンスのために App-V 5.1 を構築し、仮想アプリケーション パッケージを最適化して、RDS と VDI でより優れたユーザー エクスペリエンスを提供する方法について説明します。

複数のメソッドを実装すると、エンド ユーザーにとって使いやすさが上がります。ただし、環境によっては一部のメソッドに対応していないことがあります。

このドキュメントを読む前に、次の情報に目を通して理解しておいてください。

注意

このドキュメントで使われる一部の用語は、外部ソースとコンテキストによって異なる意味をもつことがあります。このドキュメントで使用される用語のうち、後ろにアスタリスク (*) が続くものの詳細については、このドキュメントの「<token xmlns="http://ddue.schemas.microsoft.com/authoring/2003/5">appv51_2</token> パフォーマンス ガイダンス用語」セクションをご覧ください。

このドキュメントは最後に、App-V 5.1 クライアントを実行するコンピューターおよび最適パフォーマンスの環境を構成するための情報を提供します。Sequencer を使用して仮想アプリケーション パッケージのパフォーマンスを最適化してください。さらに、リモート デスクトップ サービス (RDS) および非持続の仮想デスクトップ インフラストラクチャ (VDI) の両方で App-V 5.1 を使用して最適なユーザー エクスペリエンスを提供するために、ユーザー エクスペリエンスの仮想化 (UE-V) または他のユーザー環境管理テクノロジの使用方法を理解してください。

自分の環境に関連する情報を見分けるには、各セクションの短い概要と適用性チェックリストを参照します。

ステートフル* な非持続的展開の App-V 5.1

このセクションでは、ユーザーが、ログイン後の数秒以内にすべての仮想アプリケーションへのアクセスを確実に得るためのアプローチを説明します。これは、長時間にわたって実行されることのある App-V 5.1 公開の更新を一意にアクセスすることによって達成されます。このアプローチの原則は、最も速い公開の更新であり、実際には何もする必要がないことがわかります。最適のユーザー エクスペリエンスを提供するためには、多くの条件が満たされ多くの手順が実行される必要があります。

詳細については、次のセクションの情報」を利用してください。

使用シナリオ - 2 つのシナリオを検討する際には、これらが極端なアプローチであることに注意してください。ユーザーおよび仮想アプリケーション パッケージのサブセットにこれらの手順を適用するかどうかを、実際の使用要件に基づいて選択することができます。

  • パフォーマンスの最適化 - 最適なエクスペリエンスを提供するために、一部の App-V 仮想アプリケーション パッケージを基本イメージに取り込むことを期待できます。この要件や他の要件を検討します。

  • ストレージの最適化 - ストレージへの影響が懸念される場合は、このシナリオに従えば対応に役立ちます。

環境の準備

  • 基本イメージの準備手順 – 非持続の VDI または RDSH 環境のどちらでも、このアプローチを有効にするために必要なのは、基本イメージでいくつかの手順を完了することだけです。

  • App-V アプローチ用のユーザー プロファイル管理 (UPM) ソリューションとして UE-V 2.1 を使用 – このアプローチの土台は、ごく少数のレジストリのコンテンツおよびファイル位置を保持する UEM ソリューションの機能です。これらの位置がユーザー統合* の構成要素となります。UPM ソリューションの特定の要件を必ずご確認ください。

ユーザー エクスペリエンスのチュートリアル

  • チュートリアル – App-V と UE-V の操作およびユーザーが想定する事項についてのステップ バイ ステップのチュートリアルです。

  • 結果 – 予想できる結果を説明します。

パッケージのライフ サイクルへの影響

パフォーマンスの最適化のチューニングによる VDI エクスペリエンスの拡張

適用性チェックリスト

デプロイ環境

   
チェックリスト ボックス

非持続の VDI または RDSH。

チェックリスト ボックス

ユーザー エクスペリエンスの仮想化 (UE-V)、その他の UPM ソリューション、またはユーザー プロファイル ディスク (UPD)。

予期される構成

   
チェックリスト ボックス

App-V ユーザー状態テンプレートが有効な User Experience Virtualization (UE-V) またはユーザー プロファイル管理 (UPM) ソフトウェア。非 UE-V の UPM ソフトウェアは、ログインまたはプロセス/アプリケーションの起動とログオフ時にトリガできる必要があります。

チェックリスト ボックス

App-V Shared Content Store (SCS) が構成されている、または構成することが可能。

IT 管理

   
チェックリスト ボックス

管理者は、最適のパフォーマンスを保証するために VM 基本イメージを定期的に更新したり、異なるユーザー グループ用に複数のイメージを管理したりする必要がある場合があります。

使用シナリオ

2 つのシナリオを確認する際は、これらが極端なアプローチであることに注意してください。ユーザーのサブセット、仮想アプリケーション パッケージ、またはその両方にこれらの手順を適用するかどうかを、使用要件に基づいて選択できます。

パフォーマンスの最適化 ストレージの最適化

最適のユーザー エクスペリエンスを提供するために、このアプローチでは UPM ソリューション機能を活用するほか、追加のイメージを準備する必要があり、追加のイメージ管理によるオーバーヘッドが発生することがあります。

次に、ステートフルの非持続の展開での多数のパフォーマンス向上を説明します。詳細については、「公開パフォーマンスのパッケージを最適化するためのシーケンス手順」をご覧ください。このドキュメントの「参照」セクションに挙げられている「App-V シーケンス ガイド」もご覧ください。

前のシナリオの一般的な予測は、ここでもなお適用されます。しかし通常の VM イメージは、非常にコストのかかるアレイに保存されることに注意してください。なおアプローチにわずかな変更が加えられています。基本イメージ内のユーザー対象の仮想アプリケーション パッケージを事前に構成しないでください。

この変更の影響は、このドキュメントの「ユーザー エクスペリエンスのチュートリアル」セクションで詳しく説明します。

環境の準備

次の表は、アプローチの基本イメージおよび UE-V または別の UPM ソリューションを準備するために必要な手順を表示します。

基本イメージの準備

パフォーマンスの最適化 ストレージの最適化

  • クライアントの App-V 5.1 クライアント バージョンをインストールします。

  • UE-V をインストールし、UE-V テンプレート ギャラリーから App-V 設定テンプレートをダウンロードします。次の手順をご覧ください。

  • Shared Content Store (SCS) モードを構成します。詳細については、「共有コンテンツ ストア モードの App-V 5.1 Client のインストール方法」をご覧ください。

  • PreserveUserIntegrationsOnLogin レジストリ DWORD を構成します。

  • 全ユーザーおよびグローバル対象のパッケージ (たとえば Add-AppvClientPackage) を事前構成します。

  • 全ユーザーおよびグローバル対象の接続グループ (たとえば Add-AppvClientConnectionGroup) を事前構成します。

  • すべてのグローバル対象のパッケージを再発行します。



    あるいは、

    • グローバル公開/更新を実行します。

    • ユーザー公開/更新を実行します。

    • すべてのユーザー対象パッケージの発行を取り消します。

    • 次のユーザー仮想ファイル システム (VFS) エントリを消去します。

    AppData\Local\Microsoft\AppV\Client\VFS

    AppData\Roaming\Microsoft\AppV\Client\VFS

  • クライアントの App-V 5.1 クライアント バージョンをインストールします。

  • UE-V をインストールし、UE-V テンプレート ギャラリーから App-V 設定テンプレートをダウンロードします。次の手順をご覧ください。

  • Shared Content Store (SCS) モードを構成します。詳細については、「共有コンテンツ ストア モードの App-V 5.1 Client のインストール方法」をご覧ください。

  • PreserveUserIntegrationsOnLogin レジストリ DWORD を構成します。

  • グローバル対象のパッケージ (たとえば Add-AppvClientPackage) を事前構成します。

  • グローバル対象の接続グループ (たとえば Add-AppvClientConnectionGroup) を事前構成します。

  • すべてのグローバル対象のパッケージを再発行します。



[構成] - 重要な App-V クライアント構成、およびコンテキストと方法に関するもう少し詳しい説明については、次の情報をご覧ください。

構成設定 機能 使用方法

共有コンテンツ ストア (SCS) モード

  • PowerShell で Set- AppvClientConfigurationSharedContentStoreMode を使用して構成可能。あるいは

  • App-V クライアントのインストール中に構成可能。

共有コンテンツ ストアの実行中は公開データだけがハード ディスクに保存され、他の仮想アプリケーションの資産はメモリ (RAM) に保持されます。

これはローカル ストレージの節約と、1 秒あたりのディスク I/O (IOPS) の最小化に役立ちます。

これは App-V クライアントのエンドポイントと SCS コンテンツ サーバーとの間で低待機時間の接続 (SAN) が利用可能な場合に推奨されます。

PreserveUserIntegrationsOnLogin

  • レジストリの HKEY_LOCAL_MACHINE \ Software \ Microsoft \ AppV \ Client \ Integration で構成します。

  • DWORD 値 PreserveUserIntegrationsOnLogin を作成し、値を 1 にします。

  • App-V クライアント サービスを再起動するか、App-V クライアントを実行中のコンピューターを再起動します。

特定のパッケージ (Add-AppvClientPackage) を事前構成しておらず、この設定が構成されていない場合、App-V クライアントは持続ユーザー統合を統合解除* してから再統合* します。

上記の条件を満たしたすべてのパッケージでは、公開/更新の間の作業が事実上 2 倍になります。

基本イメージで利用可能なユーザー パッケージをすべて事前構成するつもりではない場合、この設定を使用してください。

MaxConcurrentPublishingRefresh

  • レジストリの HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\AppV\Client\Publishing で構成します。

  • DWORD 値 MaxConcurrentPublishingrefresh を作成し、同時実行の公開の更新の最大数として任意の値を指定します。

  • App-V クライアント サービスとコンピューターを再起動する必要はありません。

この設定は、同時に公開の更新や同期を実行できるユーザーの数を決定します。既定の設定では、制限はありません。

同時実行の公開の更新の数を制限することで、コンピューターのパフォーマンスに影響を与える可能性のある過剰な CPU の使用を防止できます。この制限は、複数のユーザーが同時に同じコンピューターにログインして公開の更新の同期を実行できる RDS 環境にお勧めします。

同時実行の公開の更新のしきい値に達すると、ログインした後に新しいアプリケーションを公開してそれらをエンド ユーザーが使用できるようにする操作に要する時間が不確定になります。

App-V アプローチ用の UE-V ソリューションの構成

Microsoft User Experience Virtualization (UE-V) を使用して、特定のユーザーのアプリケーション設定と Windows オペレーティング システム設定を取り込み、集中化することをお勧めします。その後、ユーザーが利用するさまざまなコンピューターにこの設定が適用されます。たとえば、デスクトップ コンピューター、ラップトップ コンピューター、仮想デスクトップ インフラストラクチャ (VDI) セッションなどです。UE-V は、RDS と VDI シナリオ用に最適化されます。

詳細については、「User Experience Virtualization 2.0 の概要」を参照

実質的に必要となるのは、UE-V クライアントをインストールして、「Microsoft User Experience Virtualization (UE-V) テンプレート ギャラリー」から、Microsoft が作成した次の.App-V 設定テンプレートをダウンロードすることだけです。テンプレートを登録します。UE-V テンプレートの詳細については、「テンプレートの取得と登録についての UE-V 固有のリソース」をご覧ください。.

注意

追加の構成手順を実行しない場合、Microsoft User Environment Virtualization (UE-V) は対象コンピューターの [スタート] メニューのショートカット (.lnk ファイル) と同期することはできません。既定では、.lnk ファイル タイプは除外されています。

UE-V がサポートするのは RDS と VDI シナリオの除外リストから .lnk ファイル タイプを削除することだけです。この場合、すべてのユーザーのデバイスに対して同じアプリケーションのセットが同じ位置にインストールされ、すべてのユーザーのデバイスについてすべての .lnk ファイルが有効になります。たとえば現在、UE-V は次の 2 つのシナリオをサポートしません。最終結果によるとショートカットは、すべてのデバイスではなく 1 つのデバイスで有効となっているからです。

  • あるユーザーの 1 つのデバイスにアプリケーションがインストールされて .lnk ファイルが有効であり、同じネイティブ アプリケーションが別のデバイスの異なるインストール ルートに .lnk ファイルを有効にしてインストールされた場合。

  • あるユーザーの 1 つのデバイスにアプリケーションがインストールされたが、別のデバイスには .lnk ファイルを有効にしてインストールされていない場合。

重要

このトピックでは、レジストリ エディターを使用して Windows レジストリを変更する方法について説明します。Windows レジストリを誤って変更すると、Windows のインストールが必要になる重大な問題が発生する可能性があります。レジストリを変更する前に、レジストリ ファイル (System.dat と User.dat) のバックアップ コピーを作成してください。Microsoft では、レジストリを変更した場合に発生する問題を解決できることを保証できません。お客様の責任においてレジストリを変更してください。

Microsoft レジストリ エディター (regedit.exe) を使用して、HKEY_LOCAL_MACHINE \ Software \ Microsoft \ UEV \ Agent \ Configuration \ ExcludedFileTypes へ移動し、除外ファイル タイプから .lnk を削除します。

App-V アプローチ用の別のユーザー プロファイル管理 (UPM) ソリューションの構成

ステートフル環境で期待されるのは、UPM ソリューションが実装されていて、セッションをまたいだり、ログインをまたいだりしてもユーザー データの持続性がサポートされることです。

UPM ソリューションの要件は、次のようになります。

最適化されたログイン エクスペリエンスを有効にするには、たとえばユーザー用の App-V 5.1 アプローチの場合、ソリューションには次の機能を備えている必要があります。

  • 以下のユーザー統合をユーザー プロファイル/ペルソナの一部として保持する。

  • ログイン時 (またはアプリケーション起動時) にユーザー プロファイルの同期をトリガし、公開/更新が始まる前にすべてのユーザー統合が適用されることを保証できる。あるいは、

  • ユーザー プロファイル ディスク (UPD) のアタッチとデタッチ、またはユーザー統合を含む類似のテクノロジー。

    注意

    UPD を使用するとき、App-V は、プロファイル全体が UPD に保存されているときにのみサポートされます。

    UPD を使用するとき、App-V パッケージは UPD に保存されているフォルダーを選択している状態ではサポートされません。コピー オン ライト ドライバーは UPD で選択されているフォルダーを処理しません。

  • ユーザー統合の構成要素となる場所の変更を、セッションのログオフの前にキャプチャする。

App-V 5.1 を利用すると、公開サーバー (Add-AppvPublishingServer) を追加するときに同期を構成することができます。たとえばログオン中や指定した更新間隔後の更新などです。どちらのケースでも、スケジュールされたタスクが作成されます。

これまでのバージョンの App-V 5.1 では、どちらのスケジュールされたタスクも、ユーザーとグローバルの更新を開始する VBScript を利用して構成されていました。Application Virtualization 5.0 SP2 用修正プログラム パッケージ 4 を利用すると、ログオン時のユーザー更新が SyncAppvPublishingServer.exe によって開始されました。この変更は、UPM ソリューションにトリガ プロセスを提供するために導入されました。このプロセスで公開/更新が遅延することにより、UPM ソリューションにユーザー統合を適用できるようになります。いったん公開/更新が完了すると終了します。

ユーザー統合

レジストリ – HKEY_CURRENT_USER

  • パス - Software\Classes

    除外:Local Settings、ActivatableClasses、AppX*

  • パス - Software\Microsoft\AppV

  • パス - Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\App Paths

ファイルの場所

  • ルート – “環境変数” APPDATA

    パス – Microsoft\AppV\Client\Catalog

  • ルート – “環境変数” APPDATA

    パス – Microsoft\AppV\Client\Integration

  • ルート – “環境変数” APPDATA

    パス - Microsoft\Windows\Start Menu\Programs

  • (仮想かどうかに関係なく、すべてのショートカットを持続する場合)

    ルート - “既知のフォルダー” {B4BFCC3A-DB2C-424C-B029-7FE99A87C641}FileMask - *.lnk

Microsoft User Experience Virtualization (UE-V)

また、Microsoft User Experience Virtualization (UE-V) を使用して、特定のユーザーのアプリケーション設定と Windows オペレーティング システム設定を取り込み、集中化することをお勧めします。その後、ユーザーが利用するさまざまなコンピューターにこの設定が適用されます。たとえば、デスクトップ コンピューター、ラップトップ コンピューター、仮想デスクトップ インフラストラクチャ (VDI) セッションなどです。

詳細については、「User Experience Virtualization 1.0 の概要」および「UE V のテンプレート ギャラリーにテンプレートの設定の場所の共有」をご覧ください。

ユーザー エクスペリエンスのチュートリアル

次に示すのは、App-V と UPM の操作およびユーザーが想定する事項についてのステップ バイ ステップのチュートリアルです。

パフォーマンスの最適化 ストレージの最適化

このアプローチを VDI/RDSH 環境に実装後、最初のログイン時に、

  • (操作) ユーザーの公開/更新が開始される。(想定) ユーザーが初めて仮想アプリケーション (非持続など) を公開した場合には、公開/更新の通常の所要時間がかかる。

  • (操作) 公開/更新の後、UPM ソリューションがユーザー統合を取り込む。(想定) UPM ソリューションの構成方法によっては、ログオフ プロセスの一部として実行されることがある。これにより、ユーザー状態の持続と同一/類似のオーバーヘッドが発生する。

その後のログイン:

  • (操作) UPM ソリューションは、公開/更新の前にユーザー統合をシステムへ適用する。

    (想定) デスクトップまたは [スタート] メニューにショートカットが示され、直ちに機能する。公開/更新が完了すると (パッケージ登録の変更など)、終了してもよい。

  • (操作) 公開/更新では、ユーザー パッケージ登録の変更についての非公開操作および公開操作を処理する。(想定) 登録変更がない場合、公開1 は数秒以内に完了する。そうでない場合には、公開/更新は仮想アプリケーションの数と複雑性* に従って増加する。

  • (操作) UPM ソリューションは、ログオフ時にユーザー統合を再度取り込む。(想定) これまでと同じ。

1 公開操作 (Publish-AppVClientPackage) は、ユーザー カタログへのエントリの追加、ユーザーへの資格のマッピング、ローカル ストアの識別、そして統合手順を完了することで終了する。

このアプローチを VDI/RDSH 環境に実装後、最初のログイン時に、

  • (操作) ユーザーの公開/更新が開始される。(想定)

    • ユーザーが初めて仮想アプリケーション (非持続など) を公開した場合には、公開/更新の通常の所要時間がかかる。

    • 最初およびその後のログインは、パッケージの事前構成 (追加/更新) による影響を受ける。



  • (操作) 公開/更新の後、UPM ソリューションがユーザー統合を取り込む。(想定) UPM ソリューションの構成方法によっては、ログオフ プロセスの一部として実行されることがある。これにより、ユーザー状態の持続と同一/類似のオーバーヘッドが発生する。

その後のログイン:

  • (操作) UPM ソリューションは、公開/更新の前にユーザー統合をシステムへ適用する。

  • (操作) 公開/更新では、すべてのユーザー対象アプリケーションを事前構成する必要がある。(想定)

    • これにより、アプリケーション可用性の時間を大幅に延長することができる (およそ数十秒)。

    • これにより、仮想アプリケーションの数と複雑性* に従って公開の更新時間が増加する。



  • (操作) 公開/更新では、ユーザー パッケージ登録の変更についての非公開操作および公開操作を処理する。

結果 結果

  • ユーザー統合は完全に保存されるため、たとえば公開/更新を完了するための統合などの作業はない。すべての仮想アプリケーションは、ログインから数秒以内に利用可能となる。

  • 公開/更新では、ユーザーが登録された、エクスペリエンスに影響を与える仮想アプリケーションへの変更が処理される。

公開/更新は、VM に対してすべての仮想アプリケーションを再構成する必要があるため、ログインするたびに公開の更新時間が長くなる。

パッケージのライフ サイクルへの影響

パッケージのアップグレードは、パッケージのライフ サイクルの不可欠な要素です。アップグレードされた (公開) またはダウングレードされた (非公開) 該当する仮想アプリケーション パッケージへのアクセスをユーザーが有していることを確認するために、基本イメージを更新してそれらの変更を反映することをお勧めします。以下のセクションを参照する理由を理解するには:

App-V 5.0 SP2 では保留状態の概念が導入されました。これまでは、

  • 管理者が資格を変更したり、新しいバージョンのパッケージ (アップグレード) を作成したりして、公開/更新の間にそのパッケージが使用中であると、それぞれの非公開または公開操作は失敗していました。

  • 現在では、パッケージが使用中の場合、操作は保留になります。非公開の操作および公開保留中の操作は、サービスの再起動時または別の公開コマンドか非公開コマンドが発行されると処理されます。後者の場合、仮想アプリケーションが別に使用中の場合、仮想アプリケーションは保留状態のままとなります。グローバルに公開されたパッケージでは、多くの場合に再起動 (またはサービスの再起動) が必要となります。

非持続環境では、これらの保留操作が処理される見込みはありません。保留になった操作、たとえばタスクは HKEY_CURRENT_USER \ Software \ Microsoft \ AppV \ Client \ PendingTasks 以下に取り込まれます。この場所が UPM ソリューションによって持続されていても、ログオン前に環境に適用されない場合は、処理されません。

パフォーマンスの最適化のチューニングによる VDI エクスペリエンスの拡張

次のセクションは、環境のパフォーマンスを最適化する際に有効な Microsoft のドキュメントおよびダウンロードについての情報のリストを含みます。

.NET NGEN のブログとスクリプト (重要な推奨事項)

NGEN テクノロジーについて

Windows Server とサーバーの役割

サーバー パフォーマンス チューニング ガイドライン

サーバーの役割

Windows クライアント (ゲスト OS) のパフォーマンス チューニング ガイダンス

公開パフォーマンスのパッケージを最適化するためのシーケンス手順

複数の App-V 機能が新しいシナリオを促進するか、新しい顧客展開シナリオを有効にします。以下の機能は、公開および起動操作のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

手順 考慮事項 利点 トレードオフ

機能ブロック 1 (FB1、プライマリ FB とも言う) なし

FB1 なしとは、直ちにアプリケーションが起動して、起動中にストリームに障害が発生する (アプリケーションはファイル、DLL を必要とし、ネットワーク経由でプル ダウンする必要がある) ことを意味します。ネットワークの制限がある場合、FB1 は次のようにします。

  • ストリームの障害発生数とアプリケーションの最初の起動時に使用されるネットワークの帯域幅を削減する。

  • FB1 全体がストリームされるまで起動を延期する。

ストリームの障害発生により起動時間が短縮します。

FB 1 を構成した仮想アプリケーション パッケージは、再シーケンスする必要があります。

FB1 の削除

FB1 の削除は、最初のアプリケーション インストーラーを必要としません。以降の手順を完了した後、シーケンサーを実行するコンピューターをクリーンなスナップショットに切り替えることが推奨されています。

Sequencer UI - 新しい仮想アプリケーション パッケージを作成します。

  1. カスタマイズからストリーミングまでのシーケンス手順を完了する。

  2. ストリーミング手順では、[低速または信頼できないネットワークを経由する場合は展開パッケージを最適化する] を選択しない。

  3. 目的に応じて、[ターゲット OS] へ移動する。

既存の仮想アプリケーション パッケージの修正

  1. ストリーミングまでのシーケンス手順を完了する。

  2. [低速または信頼できないネットワークを経由する場合は展開パッケージを最適化する] を選択しない。

  3. [パッケージの作成] へ移動する。

PowerShell - 既存の仮想アプリケーション パッケージを更新します。

  1. 管理者特権の PowerShell セッションを開く。

  2. Import-module appvsequencer

  3. Update-AppvSequencerPackage - AppvPackageFilePath

    "C:\Packages\MyPackage.appv" - インストーラー

    "C:\PackageInstall\PackageUpgrade.exe empty.exe" -OutputPath

    "C:\UpgradedPackages"

    注意

    このコマンドレットでは、実行可能ファイル (.exe) またはバッチ ファイル (.bat) が必要です。空 (何もしない) の実行可能ファイルまたはバッチ ファイルを提供する必要があります。

手順 考慮事項 利点 トレードオフ

公開時に SXS をインストールしない (SxS アセンブリをプレインストール)

仮想アプリケーション パッケージを再シーケンスする必要はない。SxS アセンブリは仮想アプリケーション パッケージに留まることができる。

公開時には、SxS アセンブリの依存関係はインストールされない。

SxS アセンブリの依存関係をプレインストールする必要がある。

新しい仮想アプリケーション パッケージをシーケンサーに作成

シーケンサーの監視中に、SxS アセンブリ (たとえば VC++ ランタイム) が、アプリケーションのインストールの一部としてインストールされている場合、SxS アセンブリは自動検出されてパッケージに入れられます。管理者には通知され、SxS アセンブリを除外するオプションがあります。

クライアント側:

仮想アプリケーション パッケージを公開する場合、App-V クライアントは、必要な SxS 依存関係があらかじめインストールされているかどうかを検出します。そのコンピューターでは依存関係が利用できず、依存関係がパッケージ内に含まれている場合、従来の Windows Insataller (.msi) による SxS アセンブリのインストールが開始されます。既に述べたように、クライアントを実行するコンピューターに単に依存関係をインストールすれば、Windows Installer (.msi) によるインストールは起きません。

手順 考慮事項 利点 トレードオフ

動的構成ファイルを選択的に使用

App-V 5.1 クライアントは、これらの動的構成ファイルを解析して処理する必要があります。

ファイルの容量と複雑性 (スクリプト実行、VREG 包含/除外) に注意してください。

多数の仮想アプリケーション パッケージは、ユーザーまたはコンピューター固有の動的構成ファイルを既に備えています。

これらのファイルを選択的に使用するかまったく使用しなければ、公開時間は改善されます。

仮想アプリケーション パッケージは、個別に再構成するか、App-V サーバー管理コンソールを介して、関連する動的構成ファイルを削除する必要があります。

Powershell を使用して動的構成を無効化

  • 既に公開されたパッケージの場合は、Set-AppVClientPackage –Name Myapp –Path c:\Packages\Apps\MyApp.appv を使用することができます。ただし、

    -DynamicDeploymentConfiguration パラメーターを除きます。

  • 同様に、Add-AppVClientPackage –Path c:\Packages\Apps\MyApp.appv を使用して新しいパッケージを追加する場合は、

    -DynamicDeploymentConfiguration パラメーターは使用しません。

動的構成の適用方法に関するドキュメントについては、以下をご覧ください。

手順 考慮事項 利点 トレードオフ

パッケージのライフサイクル中の同期スクリプト実行の説明。

スクリプト関連資料がパッケージに含まれている場合、追加 (Powershell) が大幅に遅れることがあります。

仮想アプリケーション起動中のスクリプト (StartVirtualEnvironment、StartProcess) の実行や、追加と公開は、1 つまたは複数のライフサイクル操作中に感知できるパフォーマンスに影響を与えます。

非同期 (非ブロック) のスクリプトを使用すれば、ライフサイクル操作の効率的な完了が保証されます。

この手順には、スクリプト関連資料を内蔵するすべての仮想アプリケーション パッケージについての有効な知識が必要です。その場合、関連する動的構成ファイルがあり、スクリプトへの参照と実行を同期的に行います。

外部の仮想フォントをパッケージから削除する。

App-V 製品チームが調査したアプリケーションの大部分には、少数のフォントが含まれていました。主に 20 未満です。

仮想フォントは、公開更新のパフォーマンスに影響します。

使用するフォントは、ネイティブで有効化/インストールする必要があります。説明は、「フォントをインストールまたはアンインストールする」をご覧ください。

パッケージに存在する仮想フォントの判別

  • パッケージのコピーを作成します。

  • Package_copy.appv から Package_copy.zip へ名前を変更します。

  • AppxManifest.xml を開き、以下を見つけます。

    <appv:Extension Category="AppV.Fonts">

    <appv:Fonts>

    <appv:Font Path="[{Fonts}]\private\CalibriL.ttf" DelayLoad="true"></appv:Font>

    注意

    DelayLoad とマークされたフォントがある場合、それらは最初の起動には影響を与えません。

    </appv:Fonts>

パッケージから仮想フォントを除外

ユーザー スコープに最適な動的構成ファイルを使用します。コンピューターのすべてのユーザーの場合は展開構成、特定の 1 人または複数のユーザーの場合はユーザー構成です。

  • 展開またはユーザー構成のフォントを無効にします。

フォント

-->

<Fonts Enabled="false" />

<!--

App-V 5.1 パフォーマンス ガイダンス用語

以下の用語は、App-V 5.1 のパフォーマンス最適化に関連する概念およびアクションの説明に使用されるものです。

  • 複雑性 – 事前構成 (Add-AppvClientPackage) または統合 (Publish-AppvClientPackage) の間のパフォーマンスに影響を与える可能性のある 1 つまたは複数のパッケージ特性を指します。特性の例には、次のようなものがあります。マニフェストのサイズ、仮想フォントの数、ファイルの数。

  • 統合解除 – ユーザー統合を削除します。

  • 再統合 – ユーザー統合を適用します。

  • 非持続、プール済み – ログインごとに仮想環境を実行するコンピューターを作成します。

  • 持続、個人用 – ログインを繰り返しても毎回同じ状態に保たれる仮想環境を実行するコンピューター。

  • ステートフル - このドキュメントでは、ユーザー統合がセッションをまたいで持続されること、および非持続の RDSH または VDIと連動してユーザー環境管理テクノロジーを使用することを意味します。

  • ステートレス – セッションをまたいで持続するユーザー状態がないシナリオを示します。

  • トリガー – (またはネイティブ アクション トリガー)。UPM はこれらの種類のトリガーを使用して、監視または同期操作を開始します。

  • ユーザー エクスペリエンス - App-V 5.1 のコンテキストでユーザー エクスペリエンスとは、定量的に言って、次の各部分を合計したものです。

    • ユーザーがログインを開始するポイントから、デスクトップを操作できるようになる時点まで。

    • App-V 5.1 サーバー全体のインフラストラクチャを使用する場合、デスクトップへ相互作用できるポイントから公開の更新が開始するポイント (PowerShell 用語では、同期) まで。スタンドアロンのインスタンスの場合、これは、Add-AppVClientPackage および Publish-AppVClientPackage Powershell コマンドが開始される時点です。

    • 公開の更新の開始から完了まで。スタンドアロンのインスタンスでは、公開された仮想アプリケーションの最初から最後まで。

    • ショートカットから仮想アプリケーションを利用して起動できるポイントから。あるいは、ファイルの種類の関連性が登録されていて特定の仮想アプリケーションを起動するポイントから。

  • ユーザー プロファイル管理 – 環境に関連するユーザー コンポーネントを管理するための、制御され構造化されたアプローチ。たとえば、ユーザー プロファイル、設定とポリシー管理、アプリケーション制御およびアプリケーション展開です。スクリプトまたはサードパーティのソリューションを使用して、必要に応じて環境を構成できます。

APP-V への提案がございますか

こちらから提案を追加するか、提案に投票してください。App V の問題については、「APP-V に関する TechNet フォーラム」を利用してください。

関連項目

概念

Microsoft Application Virtualization 5.1 管理者ガイド

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