キューブ作成サービス
適用対象: Office 2010 | Project 2010 | Project Server 2010 | SharePoint Server 2010
Microsoft Project Server 2010 キューブ作成サービス (CBS) は、Project Server レポート用の OLAP キューブを管理します。CBS には、問題の原因の発見に役立つ広範囲のイベントとトレース ログが含まれます。Project Server Interface (PSI) の CubeAdmin Web サービスにより、キューブ作成のプログラムによる管理とスケジューリングが可能になります。
CBS では、Microsoft SQL Server Analysis Services を使用することで OLAP 分析用の複数のデータベースを作成できます。各データベースは、特定の日付範囲と、1 つ以上の部署でフィルタ処理されたプロジェクトとリソースの独立した集合に制限できます。さらに、各 Analysis Services データベースには、エンタープライズ プロジェクト マネジメント (EPM) レポート用の 14 個の既定キューブが含まれています。主要な 8 つの EPM キューブは次のとおりです。
時間単位以外のプロジェクト
時間単位以外のタスク
時間単位以外のリソース
時間単位のリソース
時間単位以外の割り当て
時間単位の割り当て
タイムシート
EPM タイムシート
3 つの既定の SharePoint Foundation キューブは次のとおりです。
リスク
懸案事項
成果物
その他のキューブからのデータを結合する 3 つの既定の仮想キューブは次のとおりです。
MSP_Project_Timesheet は、時間単位の割り当て、時間単位のリソース、および EPM タイムシート キューブを結合します。
MSP_Project_SharePoint は、時間単位以外のプロジェクト、懸案事項、リスク、および成果物キューブを結合します。
MSP_Portfolio_Analyzer は、時間単位の割り当てと時間単位のリソース キューブを結合します。
多次元式 (MDX) を使用することで、計算されるメジャーをいずれかのキューブに追加できます。たとえば、リソース利用可能時間の計算されるメジャーを仮想ポートフォリオ分析キューブに追加できます。
Project Server は、Project Web App の [OLAP データベース作成設定] ページで設定された予定開始時刻に基づいて、OLAP キューブのデータを更新します。ユーザー設定フィールドを追加することにより、PSI を使用してキューブをカスタマイズすることもできます。また、いずれかのイベント ハンドラー (ビルド前、ビルド後、および処理後) を使用することにより、外部データをキューブに追加できます。ユーザー設定フィールドをディメンションまたはメジャーとして OLAP キューブに追加する方法については、「ユーザー設定フィールドと OLAP キューブ」を参照してください。
選択したデータをキューブに追加したら、Microsoft Excel などのアプリケーションとそのピボットテーブル レポートや条件付き書式を使用して、レポートを作成できます。Project Server ファームには Microsoft SharePoint Server 2010 が含まれているため、ファーム内の任意のサイトでシン レンダリングを行うために Excel Services を使用して Excel ブックまたはスプレッドシートを発行できます。また、Microsoft SQL Server Reporting Services などのツールを使用して、組織に適したレポートを作成することもできます。
OLAP キューブのスキーマの詳細については、Project 2010 SDK ダウンロードの OLAPCubeSchemas2010.xlsx ファイルを参照してください。大部分のキューブ フィールドの詳細については、レポート データベース スキーマ リファレンス (pj14_ReportingDB.chm) の OlapView ビューを参照してください。CBS イベントの詳細については、CubeAdminEventReceiver クラスを参照してください。