[アーティクル]
03/23/2012

開発者向け関連情報

トピックの最終更新日: 2009-05-14

Office Communications グループは、次の SDK および API セットを提供しています。

Office Communications Server 2007 R2 Server SDK
Unified Communications Managed API 2.0 Core SDK
Unified Communications Managed API 2.0 Speech SDK
Unified Communications Managed API 2.0 Windows Workflow Activities
Office Communicator 2007 Automation API SDK
Unified Communications Client 1.0 SDK
Unified Communications AJAX 2007 SDK
Office Live Meeting Service API
Office Live Meeting Service Portal API

ここでは、各 SDK および API セットの概要を説明します。このトピックの最後の「関連項目」に、各 SDK および API セットに関する MSDN ドキュメントへのリンクを示します。

Office Communications Server 2007 R2 Server SDK

Microsoft () には、次の 2 つの API セットが含まれています。

Application API
Management API

Communications Server Application API

開発者は、 Application API を使用して、の SIP ベース機能を拡張および強化するアプリケーションを作成できます。カスタムメッセージフィルタやルーティングアプリケーションから、マルチスレッドトランザクションモデルやセキュリティで保護されたログ機能まで、この API セットは、のカスタム動作を実装する必要がある開発者を対象としています。これらの API は、SIP メッセージがを流れる際に、それらのメッセージを監視および変更することができます。これらの API を使用して、サーバーからの SIP メッセージを作成することはできません。たとえば、これらの API を使用してインスタントメッセージを作成するアプリケーションを作成することはできません。

Application API は、SIP メッセージのカスタムフィルタの実装や、Office Communications Server に登録されたアプリケーションへのメッセージの送信を行うための一連のツールを提供します。3 つの主なツールは、次のとおりです。

アプリケーションマニフェスト。基本的なメッセージフィルタおよびプロキシの動作を定義します。
Microsoft SIP 処理言語 (MSPL)。フィルタおよびプロキシの動作をより細かく制御できます。また、トランザクションベースの SIP アプリケーションに特定のメッセージを送信できます。
Microsoft.Rtc.Sip 名前空間。ルーティングとフィルタリングを実行しながら、アプリケーションがの外側のリソースにアクセスできるようにします。

プレゼンスなど、から提供されるリソースのみを使用してルーティングとフィルタリングを提供するアプリケーションは、MSPL を使用して作成できます。HTTP 参照を含むインスタントメッセージをすべてブロックするアプリケーションは、その全体を MSPL で作成できます。

ドメイン情報やデータベースへのアクセスなど、の外部のリソースを必要とするアプリケーションは、MSPL コードによって、Microsoft.Rtc.Sip 名前空間を使用する別のプロセスに SIP メッセージを送信する必要があります。企業の信頼されるサイトへの HTTP 参照を含むインスタントメッセージは許可するが、信頼されていないサイトや外部サイトを参照するメッセージはブロックするアプリケーションには、MSPL に加えて、別のアプリケーションが必要です。

これらのツールの詳細については、次のセクションを参照してください。

「SIP アプリケーションのマニフェスト」。アプリケーションが稼動するコンピュータに対して SIP アプリケーションを記述する XML ドキュメントです。
「SIP Managed Application API の使用」。上で稼動するトランザクションベースの SIP アプリケーションの作成方法が詳しく説明されています。
「SIP Managed Application API リファレンス」。Microsoft.Rtc.Sip 名前空間およびその他の SIP 固有のリソースについての参照ドキュメントが含まれています。

Communications Server Management API

Management API は、コンポーネントの管理に使用される一連の Windows Management Instrumentation (WMI) クラスで構成されます。WMI は、Common Information Model (CIM) 業界標準を使用して、システム、アプリケーション、ネットワーク、デバイス、およびその他のマネージコンポーネントを表します。ほとんどのクラスプロパティは、管理コンソールに公開されます。すべてのプロパティは、Microsoft Visual Basic Scripting Edition (VBScript) など、ActiveX® スクリプトホストをサポートするスクリプト言語を使用してアクセスできます。

WMI スクリプトを使用して、の展開における管理タスクを自動化することができます。また、WMI を使用して WMI プロパティをリモートで読み取ったり、変更したりすることもできますが、スクリプトを実行するコンピュータがコンピュータであるか、またはそのコンピュータに管理ツールがインストールされていることが必要です。

WMI の詳細については、MSDN の「Windows Management Instrumentation (WMI) (Windows Management Instrumentation)」を参照してください。

Unified Communications Managed API 2.0 Core SDK

Microsoft Unified Communications Managed API 2.0 Core SDK は、インスタントメッセージング、テレフォニー、音声ビデオ会議、およびプレゼンスにアクセスして制御するためのマネージコードプラットフォームであり、Microsoft Office Communicator および Microsoft Office Communications Server 2007 R2 に対する中間層アプリケーションの開発をサポートすることを目的としています。

UCMA 2.0 Core SDK では、Office Communications Server のほとんどのプロトコルを考慮する必要がありません。API ではプロトコルのほぼすべての機能が公開されており、簡単に理解および使用することができます。たとえば、ContactGroupServices クラスを使用すると、ユーザーの連絡先やグループを使用できます。ConferenceServices クラスを使用すると、会議をスケジュールできます。Conversation クラスを使用すると、ユーザーやアプリケーションは、他のユーザーやアプリケーションとの会話を開始できます。LocalOwnerPresence クラスおよび RemotePresence クラスを使用すると、アプリケーションは、他のユーザーやアプリケーションのプレゼンスにサブスクライブできます。

Unified Communications Managed API 2.0 Speech SDK

Microsoft Unified Communications Managed API 2.0 Speech SDK を使用すると、開発者は、音声認識機能および音声合成機能を利用した Office Communications Server アプリケーションを作成できます。

Unified Communications Managed API 2.0 Windows Workflow Activities

UCMA 2.0 Windows Workflow Activities を使用すると、OCS 上のワークフロー対応音声アプリケーションやインスタントメッセージアプリケーションをすばやく作成できます。UCMA 2.0 Windows Workflow Activities を使用すると、通話ルーティングなどの簡単なシナリオから、音声コラボレーションやビジネスプロセスのワークフロー統合など、大企業における複雑なシナリオまで解決することができます。

Office Communicator 2007 Automation API SDK

Microsoft () には、一連の COM インターフェイス、オブジェクト、イベント、列挙型、およびその他の関連するプログラミングエンティティが含まれています。では、サードパーティ製のアプリケーションから () インスタンスをプログラミングして、拡張およびカスタマイズされたユーザーエクスペリエンスにを提供するアプリケーションを作成できます。

たとえば、Imessenger::Signin メソッドを呼び出すと、にサインインできます。これは、[接続] メニューの [サインイン] をクリックして、実行中のインスタンスからサインインする動作と同じです。また、機能を他のアプリケーションに統合して、特別なアプリケーションニーズに合わせた拡張やカスタマイズを行うこともできます。スケジュールアプリケーションは、を使用して、ユーザーが連絡先の分類、表示、または照会を実行できるように、連絡先管理および照会機能を活用することができます。

自動化をサポートする COM ベースの API として、は、Microsoft Visual Basic®、C/C++、VBScript、およびその他の多くのスクリプト言語で作成されたアプリケーションから呼び出すことができます。セキュリティ上の理由から、スクリプト言語で使用できない API 呼び出しもあります。これらの制限の詳細については、のリファレンスを参照してください。

.NET Framework の System.Runtime.Interop 名前空間を利用することで、この API は、Microsoft Visual C#® 開発ツール、Visual Basic .NET、Visual J#® 開発ツールなど、.NET ベースのプログラミング言語で作成されたアプリケーションから呼び出すこともできます。

Unified Communications Client 1.0 SDK

アプリケーション開発者は、リアルタイム通信およびコラボレーション用の次のタイプの API アプリケーションを作成できます。

Microsoft () などの包括的なコミュニケーションクライアント。実際には、は、 API 上に構築されます。このタイプのアプリケーションは、インスタントメッセージング、ボイスオーバー IP またはビデオオーバー IP、およびテレフォニー統合をサポートできます。また、一般的なパブリッシュサブスクライブフレームワークのプラットフォームサポートであるため、ユーザーの連絡先やその他のアプリケーション固有データのプレゼンスの追跡にも使用できます。
と相互運用して、補強された機能やカスタムサービスを提供する機能重視アプリケーション。このタイプのアプリケーションにより、サービスプロバイダは、企業内の既存のインストールベースを利用することができます。ただし、これらのアプリケーションは、を妨害するようなデータのパブリッシュやセッションの作成や承諾を行わないように注意する必要があります。
プレゼンスおよび通信機能を既存の LOB アプリケーションに埋め込む統合基幹業務 (LOB) アプリケーション。たとえば、顧客関係管理 (CRM) アプリケーションは、プレゼンス追跡機能を統合して、最も適したサービス担当者にカスタム要求を送信する方法を決定できます。

開発者は、 API を使用して、ネットワーク境界の内側またはネットワーク境界を越えて、統合化されたマルチモードリアルタイム通信を実現するアプリケーションを作成できます。この作成されたアプリケーションは、コンピュータをリアルタイムでビジネスコミュニケーションの中心にする場合に役立ちます。音声およびビデオ通話、インスタントメッセージング (IM)、およびコラボレーションはすべて、コンピュータ上の 1 つのユーザーセッションに統合されます。コンピュータ間の通信セッションに加えて、ユーザーは、コンピュータから電話への通話、電話間の通話、またはテキストのみの IM セッションも作成できます。

プレゼンス情報は、レジストラサーバーを利用して、ユーザーの連絡先の状態に関する情報をユーザーにリアルタイムで提供します。そのため、ユーザーは、連絡先の正確な場所を把握したり、通話先の正しい電話番号を選択したりすることなく、このようなアプリケーションを使用して連絡先と通話できます。たとえば、勤務場所にいる連絡先にダイヤルしたときに、その連絡先は自宅のコンピュータを使用していることをプレゼンス情報が示した場合は、通話を自動的にその場所にリダイレクトすることができます。また、ユーザーは、発信者がプレゼンス情報にアクセスできないようにして、プライバシーを守ることもできます。

ビジネスアプリケーション向けのこのようなリアルタイム通信の例として、アプリケーションユーザーのカスタムコミュニケーションエクスペリエンスがあります。たとえば、販売の機会に関心を持っているすべての関係者をビデオ会議に召集して、顧客に関するデータを共有する CRM アプリケーションです。

現在、IM サービスは、Microsoft MSN® ネットワークインターネットサービス、Yahoo!、および AOL によって使用されており、世界中の数億人のユーザーが利用しています。

Microsoft Unified Communications AJAX 2007 SDK

Microsoft® () は、次のコンポーネントで構成されています。

は、のアプリケーションプログラミングインターフェイスです。この API は、メソッドとイベントで構成されます。クライアントは、メソッドを要求としてサーバーに送信し、そのサーバーからデータをイベントとして受信します。要求とイベントは、XML 要素として指定されます。主に、個々のシナリオの HTTP GET 要求と共に HTTP POST 要求として、通信が実施されます。Web サービスとして設計されるアプリケーションとは異なり、サーバーは、SOAP メッセージの解析も、クライアントアプリケーションの開発ツールが利用するための WSDL ドキュメントの提供も行いません。この方法には 2 つの利点があります。最も重要な点は、JavaScript コードが大規模な SOAP ドキュメントの生成または解析を必要とするときに生じる負荷が回避されることです。2 つ目は、を正しく実行するには、SOAP メッセージの具体的な知識ではなく、XML の一般的な知識があれば十分だということです。
AJAX サービスをベースとする統合コミュニケーション JavaScript ライブラリ。これは、統合コミュニケーション JavaScript ライブラリクライアントのよく使用される必須機能をカプセル化した JavaScript クラスです。よく使用される機能には、コミュニケーションチャネルの作成および維持、サーバーへのサインイン、Web ページへのユーザープレゼンスの表示の埋め込み、IM 会話の開始などが含まれます。アプリケーション開発者はライブラリを使用することで、単にライブラリのインスタンスを作成して、適切なプロパティを設定し、必要なメソッドを呼び出すだけで、統合コミュニケーション JavaScript ライブラリクライアントを作成できます。

サーバーは、統合コミュニケーション機能へのアクセスを提供します。

Office Live Meeting Service API

Microsoft () は、Windows ベースおよび Web ベースの Office Live Meeting クライアントを介して使用可能なほとんどの機能へのプログラムによるアクセスを提供します。

のドキュメントは、次の 2 つのパーツで構成されています。

新しいプログラマに対して、Live Meeting とアプリケーションプログラミングインターフェイス (API) の概念を例とチュートリアルと共に示す、一般的なガイド。
パブリックでサポートされるメッセージ、構成 XML 要素、エラーコードに関する情報、およびその他の技術的な情報を含む、詳細な API リファレンス。

API のドキュメントは、Live Meeting 技術をベースとする Web 会議ソリューションの設計、実装、およびテストを行うエンジニア、開発者、およびプログラマを対象としています。HTTP および XML の基本的な知識が必要です。

開発者は、Live Meeting サービスを使用してオンラインミーティングを管理できます。タスクには、ミーティングのスケジュール、ミーティングに参加する他のユーザーの招待、Live Meeting 会議センターへのユーザーアカウントの追加、プレゼンテーションやその他のリソースのアップロード、記録、ユーザー設定、およびアドレス帳の管理、ミーティング参加者やその他の統計についてのレポートの作成などが含まれます。これらのタスクの多くは、プログラムによって実行できます。

Live Meeting サービスには、Live Meeting Web ユーザーインターフェイスまたは API プロセッサからアクセスできます。ユーザーは、Web ユーザーインターフェイスを使用して、ミーティング関連のすべての作業を実行できます。Live Meeting サービス API プロセッサは、Live Meeting サービスへのプログラムによるアクセス用、およびユーザー、リソース、およびミーティングの管理用のゲートウェイの役割を果たします。

Office Live Meeting Service Portal API

Microsoft () は、 Service Pack 2 を補完するものです。

(Portal) は、ASP.NET を使用する Microsoft インターネットインフォメーションサービス (IIS) Web アプリケーションです。Portal は、Microsoft Windows® Web サーバーにインストールされます。Portal は、インターネット経由で送信される XML API 呼び出しを介して Live Meeting サービスと通信します。

Web ブラウザから Portal の Web ページにアクセスすると、次の操作を実行できます。

新しい Live Meeting アカウントを作成する。
Live Meeting サービスにサインインする。
Live Meeting アカウントのパスワードを変更する。
Live Meeting に関する豊富なコンテンツへのアクセスをユーザーに許可する。

Portal Web メソッドを呼び出すプログラムまたはスクリプトによって、Live Meeting アカウント管理を自動化できます。Web メソッドは次の目的で使用します。

Live Meeting アカウントを作成または削除する。
Live Meeting アカウントをアクティブ化または非アクティブ化する。
Live Meeting アカウントのパスワードを変更する。
Live Meeting アカウントのステータスを取得する。

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