AdventureWorks SQL Server 2000 のサンプル

メタデータの記述を開始するために、Microsoft Office SharePoint Server 2007 software development kit (SDK) は、サンプル XML を提供しています。このサンプル XML は、サンプルの Microsoft SQL Server 2000 データベースである AdventureWorks2000 の Customers、SalesOrders、および Products のミニシナリオのメタデータを定義しています。

AdventureWorks2000 のサンプル XML は、Product、Customer、および SalesOrder の 3 つのエンティティを定義しています。サンプルを理解しやすくするために、AdventureWorks2000 データベースでは、Customer エンティティは Individual テーブルに基づいています。Product エンティティおよび SalesOrder エンティティは、それぞれ Product テーブルおよび SalesOrder テーブルに基づいています。与えられた顧客の販売注文を取得するために、Customer エンティティと SalesOrder エンティティの間には関連があります。Product エンティティは、インデックス処理のための IDEnumerator メソッドを定義しています。Product エンティティと Customer エンティティもいくつかのアクションを定義しています。

以下のトピックでは、「ビジネス データ カタログ : メタデータ モデル」で説明されている概念を段階的に説明し、前述のシナリオ用に独自の AdventureWorks2000 メタデータを記述するのに役立ちます。

重要

SQL Server 2000 の既定のインストールには、AdventureWorks2000 データベースは含まれていません。Microsoft ダウンロード センター から、Adventure Works Cycles Database 2000 サンプル データベースをダウンロードします。また、認証のセットアップをより簡単にするために、そのデータベースは、Office SharePoint Server 2007 がインストールされているコンピュータにインストールしてください。

この SDK は、次のサンプル トピック「サンプル : AdventureWorks2000 パススルー メタデータ」と「サンプル : AdventureWorks2000 シングル サインオン メタデータ」で、AdventureWorks2000 ミニシナリオ用の完全な XML も提供しています。XML の 2 つのバージョンを提供しており、1 つは AdventureWorks データベースへの認証にパススルー認証を使用します。このバージョンは、新しいユーザーにとって、セットアップとテストがより容易です。もう 1 つのサンプルは、シングル サインオン (SSO) を使用しており、セットアップが少し複雑なシナリオです。

注意

メタデータの作成という点では、2 つのサンプルの違いは LOBSystemInstance オブジェクトのメタデータのみです。LOBSystemInstance オブジェクトは、接続パラメータおよび認証設定を定義しています。メタデータの残りの部分は、両方のサンプルで同一です。

メタデータをテストする」には、ビジネス データ Web パーツとビジネス データ列を作成することによってメタデータをテストする手順を用意しています。

以下の手順に従って、AdventureWorks2000 のメタデータをビジネス データ カタログに登録し、ビジネス データ機能をテストすることができます。

パススルー認証を使用して AdventureWorks のサンプル メタデータをテストするには

  1. テキスト ファイルを作成し、AdventureWorks2000.XML として保存します。

  2. 編集のためにテキスト エディタでテキスト ファイルを開きます。

  3. サンプル : AdventureWorks2000 パススルー メタデータ」から、メタデータ XML をコピーして貼り付けます。

  4. LOBSystemInstance メタデータで、Rdb Connection Source プロパティで AdventureWorks2000 データベースをホストする SQL Server を実行するコンピュータの名前を適宜に置き換えます。SQL Server インスタンスを使用する場合は、SQLServer\Instance の形式を使用します。

  5. XML ファイルを保存します。

  6. ビジネス データ カタログにアプリケーション定義を追加します。詳細については、「[方法] アプリケーション定義をビジネス データ カタログに追加する」を参照してください。

  7. メタデータをテストする」の説明に従って、メタデータをテストします。

シングル サインオンを使用して AdventureWorks のサンプル メタデータをテストするには

  1. テキスト ファイルを作成し、AdventureWorks2000.XML として保存します。

  2. 編集のためにテキスト エディタでテキスト ファイルを開きます。

  3. サンプル : AdventureWorks2000 シングル サインオン メタデータ」から、メタデータ XML をコピーして貼り付けます。

  4. LOBSystemInstance メタデータで、Rdb Connection Source プロパティで AdventureWorks2000 データベースをホストする SQL Server を実行するコンピュータの名前を適宜に置き換えます。SQL Server インスタンスを使用する場合は、SQLServer\Instance の形式を使用します。

  5. XML ファイルを保存します。

  6. シングル サインオンを構成します。初めてシングル サインオンを構成するには、次のタスクを完了します。

    1. 必要な Windows アカウントを特定し、セットアップします。

    2. ジョブ サーバーのシングル サインオン サービスを有効にします。

    3. シングル サインオン設定を構成します。

    4. 新しいアプリケーション定義を作成します。名前は、メタデータで定義された SSOApplicationId プロパティに一致させてください。

    5. アプリケーション定義のアカウント情報を設定します。

    6. フロントエンド サーバーのシングル サインオン サービスを有効にします。

  7. ビジネス データ カタログにアプリケーション定義を追加します。詳細については、「[方法] アプリケーション定義をビジネス データ カタログに追加する」を参照してください。

  8. メタデータをテストする」の説明に従って、メタデータをテストします。

See Also

タスク

[方法] ランタイム オブジェクト モデルの使用を開始する

[方法] 管理オブジェクト モデルの使用を開始する

概念

ビジネス データ カタログ : メタデータ モデル

ビジネス データ カタログ : アーキテクチャ

FAQ : ビジネス データ カタログ

ビジネス データ カタログ : 用語集