Excel Services REST API の概要

最終更新日: 2010年4月7日

適用対象: SharePoint Server 2010

Excel Services の REST API は、Microsoft SharePoint Server 2010 の新機能です。REST API を使用することにより、URL によってワークブックの部分あるいは要素に直接アクセスすることができます。

REST サービスは、以下の 2 つの要件に基づきます。

  • ネットワーク リソースの検索に使用されるアドレス指定方式

  • このリソースの表記を返すための方法論

REST サービスはリソースを中心とします。REST では、データがリソースに分割され、各リソースに URL が設定され、標準の操作がリソースに実装されます。これにより、作成、取得、更新、削除などの操作ができるようになります。

注意

REST サービスとカスタム Web サービスの違いについては、「カスタム サービスと RESTful サービスのどちらが適しているか」を参照してください。

Excel Services の REST API を使用すると、HTTP 標準に指定された操作を使用して、Excel ブックに対する操作が可能になります。これにより、Excel Services コンテンツにアクセスし、そのコンテンツを操作するための、柔軟性が高く、セキュリティで保護された、より簡単なメカニズムが実現します。

また、Excel Services REST API に組み込まれた検出メカニズムを使用すると、開発者とユーザーは、特定のブック内に存在する要素についての情報を含む Atom (英語) フィードを提供することで、手動またはプログラムによってブックのコンテンツを探査できます。REST API を使用してアクセスできるリソースの例には、グラフ、ピボットテーブル、表があります。

REST API により提供される Atom フィードを使用すると、関心のあるデータに簡単にアクセスできます。フィードには横断可能な要素が含まれます。この要素を使用すると、あらゆるコードで、ブックに存在する要素を検出できます。

REST サービスにアクセスする方法と、Excel Services の REST サービスのサンプル URI を取得する方法については、「基本的な URI 構造およびパス」と「Excel Services REST API のためのサンプル URI」を参照してください。