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追加の .config ファイルを作成する

最終更新日: 2012年4月19日

適用対象: SharePoint Foundation 2010

%ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\CONFIG フォルダーには, .config ファイルと .xml ファイルが格納されています。これらのファイルを同時に使用して、Microsoft SharePoint Foundation の Web アプリケーション用の web.config ファイルを作成することができます。SharePoint Foundation は、\CONFIG フォルダーから、Web アプリケーションのルート フォルダーに web.config ファイルをコピーする前に、\CONFIG フォルダーに webconfig.*.xml 形式の名前を持つ .xml ファイルがないかどうかを検索し、その検索結果の内容と web.config ファイルをマージします。.xml ファイルに定義されているアクションは、Web アプリケーションの構成設定に適用されます。.xml ファイルを使用して web.config ファイルを補完する主な利点は、SharePoint Foundation をアップグレードし、web.config ファイルを上書きする場合にカスタマイズ部分が失われない点にあります。

\CONFIG ディレクトリに webconfig.myName.xml として保存する場合、次の例では、安全なコントロールを追加し、Web アプリケーション拡張時に作成した web.config ファイル用にランタイム フィルターを置き換えます。

<actions>
   <add path="configuration/SharePoint/SafeControls">
      <SafeControl
         Assembly="System.Web, Version=1.0.5000.0, Culture=neutral, 
            PublicKeyToken=b03f5f7f11d50a3a"
         Namespace="System.Web.UI.WebControls"
         TypeName="*"
         Safe="True"/>
   </add>
   <remove path="configuration/SharePoint/RuntimeFilter"/>
   <add path="configuration/SharePoint">
      <RuntimeFilter
         Assembly="Company.Product, Version=1.0.1000.0, 
            Culture=neutral, PublickKeyToken=1111111111"
         Class="MyRuntTimeFilter",
         BuilderUrl="MyBuilderUrl"/>
   </add>
</actions>

この例では、Xpath configuration/SharePoint/SafeControls に新規の子要素 SafeControl を追加し、次に Xpath configuration/SharePoint/RuntimeFilter から要素 RuntimeFilter を削除し、最後に Xpath configuration/SharePoint に新しい要素の RuntimeFilter を追加します。

copyappbincontent Stsadm コマンド ライン操作を実行することにより、前にさかのぼって変更分をサーバーの web.config ファイルに適用することができます。展開されている各フロントエンド Web サーバーでこの操作を実行する必要があります。

SharePoint Foundation 展開で使用する web.config ファイルの一般的な情報については、「Web.config ファイルを使用して作業する」を参照してください。

注意注意

SharePoint Foundation に組み込まれている、またはSharePoint Foundation Web アプリケーションの作成時に作成された web.config ファイルへの変更は、SharePoint Foundation の更新プログラムまたはサービス パックをインストールするとき、またはインストールを次の製品バージョンにアップグレードするときに上書きされる場合があります。この理由から、これらのファイルは直接編集しないようにすることをお勧めします。web.config の設定を変更する場合は、このトピックで説明したメソッド、または「[方法] プログラムで Web.config 設定を追加および削除する」で説明されているメソッドのどちらかを使用します。どちらのメソッドを使用する場合でも、カスタム設定はアップグレード後に再適用されます。

関連項目

概念

Web.config ファイルを使用して作業する

[方法] プログラムで Web.config 設定を追加および削除する