Web.config ファイルを使用して作業する
最終更新日: 2010年7月28日
適用対象: SharePoint Foundation 2010
作成したソリューションが Microsoft SharePoint Foundation 環境で機能するようにするため、web.config ファイルの変更が必要にある場合があります。たとえば、SafeControl エントリの追加、HttpModule の登録、SessionState のカスタマイズなどが必要になる可能性がありますが、SharePoint Foundation 展開には、数多くの web.config ファイルがあります。たとえば、各 Web アプリケーションに 1 つ、そしてこれらの各コピーが各フロントエンド Web サーバーに 1 つのようになります。
web.config ファイルのカスタマイズをより簡単にするために、SharePoint Foundation では、2 つの手法が用意されています。1 つ目は、一連の web.config の変更内容を記載する XML ファイルを作成することにより、web.config エントリを宣言して登録する方法です。そのためには、%ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\CONFIG に展開する、カスタムの webconfig.XYZ.xml ファイルを作成します。ここで XYZ は、ソリューションを識別する一意の ID です。設定を変更するためにカスタムの web.config ファイルを作成する方法の例については、「[方法] 追加の .config ファイルを作成する」を参照してください。
補完的な webconfig..xml ファイルの作成に加え、SharePoint Foundation オブジェクト モデルを使用して web.config の設定を変更することができます。プログラムで設定を変更する方法の例については、「[方法] プログラムで Web.config 設定を追加および削除する」を参照してください。
オブジェクト モデルまたは XML を介して定義した変更内容は、Web アプリケーションの作成時に必ず適用されます。
Web.config ファイルの場所
Web.config ファイルは、ファイル システム内の以下のフォルダーに格納されています。
\\Inetpub\wwwroot\wss\VirtualDirectories\Port_Number — SharePoint コンテンツ Web アプリケーションの構成設定を定義する web.config ファイル。
\\Inetpub\wwwroot\wss\VirtualDirectories\Port_Number_of_Central_Administration — SharePoint サーバーの全体管理アプリケーションの構成設定を定義する web.config ファイル。
\\Inetpub\wwwroot\wss\VirtualDirectories\Port_Number\wpresources — Web アプリケーションの Web パーツ リソースで使用される web.config ファイル。
\\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\wpresources — グローバル アセンブリ キャッシュの Web パーツ リソースに使用される web.config ファイル。
重要 \wpresources フォルダーの web.config ファイルは変更しないでください。このファイルの設定により、コンパイル可能なページまたは項目の許可が取り消されます。この設定を変更すると、コンパイル コードのセキュリティの状態が、Local_Drive:\Inetpub\wwwroot ディレクトリから実行されるコードのセキュリティの状態と大幅に違ってしまいます。
%ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\CONFIG — 他の Web アプリケーションを拡張する構成設定の定義用に組み合わせて使用される web.config ファイルおよびその他の .config ファイル。
%ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\ISAPI — /_vti_bin 仮想ディレクトリの構成設定を定義する web.config ファイル。
%ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\TEMPLATE\LAYOUTS — /_layouts 仮想ディレクトリの構成設定を定義する web.config ファイル。
SharePoint Foundation Web アプリケーションが作成されたとき、Web パーツの HTTP ハンドリングのようなサーバー用の構成設定を定義する、トップレベルの web.config ファイルが、Web アプリケーションのコンテンツ ルート フォルダー内に置かれます。Web パーツ リソースに使用する、別の web.config ファイルが、同じコンテンツ ルート フォルダー内の \wpresources フォルダーに格納されます。
注意 |
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SharePoint Foundation の更新プログラムあるいはサービス パックをインストールするとき、あるいはインストールを次の製品バージョンにアップグレードするとき、SharePoint Foundation に組み込まれた、あるいは、SharePoint Foundation Web アプリケーションが作成されるときに作成された web.config ファイルへの変更は上書きされることがあります。このことから、これらのファイルを、直接、編集することは推奨されません。web.config 設定への変更をする場合、「[方法] 追加の .config ファイルを作成する」あるいは「[方法] プログラムで Web.config 設定を追加および削除する」に示された方法を使用します。どちらの方法でも、アップグレード後に、カスタム設定は、再度、適用されます。 |