ワークフローにおける相互関係トークン
最終更新日: 2010年4月16日
適用対象: SharePoint Foundation 2010
相互関係トークンとは、ワークフロー内のオブジェクトと、Windows Workflow Foundation (WF) ワークフロー ランタイムをホストする環境とを対応付ける一意の識別子のことです。
Windows Workflow Foundation は、他のソフトウェアと通信するための手段を、ワークフローに対して提供する必要があります。Windows Workflow Foundation ランタイムには、ワークフローすべての通信を仲介する役割があります。何らかの要求が届くと、ランタイムはこれを受け取り、どのワークフロー インスタンスに処理を委ねるか判断し、これに転送します。このように、Windows Workflow Foundation はワークフロー外のソフトウェアとの通信を一手に引き受ける、プロキシとして機能します。
次のものに対して、それぞれに相互関係トークンが必要です。
ワークフロー自身
ワークフロー内で参照する必要があるタスク
注意
ワークフロー タスクに対して、ワークフロー自身に割り当てられているものと同じ相互関係トークンを割り当てないでください。
ワークフローに対する相互関係トークンの宣言は、OnWorkflowActivated アクティビティで行います。次に、ワークフロー全体に影響を及ぼすアクティビティそれぞれについて、その相互関係トークンを、OnWorkflowActivated アクティビティの相互関係トークンに対応付けます。
ワークフロー内の各タスクには、それぞれ独自の相互関係トークンがあり、関係するアクティビティはこれを使って、タスク固有の情報にアクセスできます。たとえば、ワークフロー内で、CreateTask、CompleteTask、OnTaskChanged という各アクティビティの同じタスクを参照したい場合、各アクティビティの CorrelationToken プロパティを、同じ相互関係トークン変数に対応付けます。
関連項目
概念
SharePoint Foundation のワークフロー アクティビティ