次の方法で共有


手順 4 : UDF をテストしてセルから呼び出す

最終更新日: 2008年5月30日

適用対象: SharePoint Server 2010

この手順では、以前の手順で作成、展開、および有効化を行った SampleUdf.dll アセンブリをテストします。ユーザー定義関数 (UDF) をテストするには、以下のことを実行します。

  1. SampleUdf.dll 内の関数を呼び出す名前付き範囲と数式があるブックを作成します。

  2. 信頼できる場所にある SharePoint ドキュメント ライブラリにブックを保存します。

    注意

    既に SharePoint ドキュメント ライブラリを作成し、それを信頼できる場所にしたことを前提としています。場所を信頼する方法については、「手順 3 : UDF を展開して有効にする」の「場所を信頼する」を参照してください。

  3. パラメーターを変更してブックを再計算します。

UDF をテストする

セルから UDF を呼び出すには

  1. Microsoft Office Excel 2007 を起動します。

  2. セル A1 に、SampleUdf.dll の MyDouble 関数を呼び出す数式を入力します。MyDouble 関数は、型が double の引数を取ります。この例では、セル B1 から引数を取ります。セル A1 に、「=MyDouble(B1)」と入力します。

    注意

    この数式は、Excel では "#NAME?" に評価されます。数式は、ブックが Excel Services で表示されたときのみ評価されます。

    注意

    UDF はクライアントとサーバーのどちらでも実行できます。MSDN で後日公開される記事で詳細について説明する予定です。ここでは、簡略化のために省略します。

  3. セル B1 に、数字の「8」を入力します。

  4. セル B1 を名前付き範囲にします。最初に、[数式/文字] タブをクリックします。次に、セル B1 をクリックして選択します。[数式] タブ、[Named Cells] グループ、[定義された名前]、[範囲に名前を付ける] をクリックします。[名前の定義] ダイアログ ボックスで、[名前] ボックスに「MyDoubleParam」と入力します。

  5. セル A2 に、ReturnDateTimeToday 関数を呼び出す数式を入力します。「=ReturnDateTimeToday()」と入力します。

  6. セル A3 に、ReturnDateTimeToday 関数を呼び出す数式を入力します。「=ReturnDateTimeToday()」と入力します。次に、セル A3 を右クリックしてメニューを表示し、[セルの書式設定] をクリックします。

  7. [セルの書式設定] ダイアログ ボックスの [表示形式] タブで、[日付] を選択します。日付の形式の種類を、[種類] ボックスの一覧から選択します。たとえば、[*3/4/2001] を選択します。

  8. [OK] をクリックします。

  9. ローカル ドライブ上の任意の場所にブックを保存します。ブックの名前は "TestSampleUdf.xlsx" にします。

Excel Services に保存するには

  1. Microsoft Office ボタンをクリックし、[名前を付けて保存] をポイントして、[Save for Excel Services] をクリックします。

  2. [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、[Excel Services のオプション] をクリックします。

  3. [Excel Services のオプション] ダイアログ ボックスの [表示] タブで、[ブック全体] が選択されていることを確認します。

  4. [パラメーター] をクリックします。

  5. [パラメーターの追加] の一覧で、[MyDoubleParam] チェック ボックスをオンにします。

  6. [OK] をクリックします。これで、[パラメーター] の一覧に [MyDoubleParam] が表示されます。

  7. [OK] をクリックします。

  8. [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、[Excel Services で開く] がオンであることを確認します。

  9. [ファイル名] ボックスに、このブックを格納する、信頼できる SharePoint ドキュメント ライブラリへのパスを入力します。たとえば、「http://MyServer002/Shared%20Documents/TestSampleUdf.xlsx」と入力します。

  10. [保存] をクリックします。Excel Web Access に TestSampleUdf.xlsx が表示されます。セル A1 には、数字の "72" が表示される必要があります。これは、セル B1 掛ける 9 は 8 掛ける 9 と等しい、つまり 72 だからです。セル A2 には数値が表示され、セル A3 には現在の日付が表示されます。

    注意

    セル A2 の数値は、1900/1/1 (または [Use 1904 Date System] をオンにした場合は 1904/1/1) からの日数を表します。これが、Excel が内部的に日付を表す方法です。

パラメーターを変更して UDF をテストするには

  1. [パラメーター] ウィンドウには、セル B1 の名前付き範囲、"MyDoubleParam" が表示されている必要があります。

  2. "MyDoubleParam" の横にあるボックスに数値を入力すると、セル B1 の値を変更できます。たとえば、「3」と入力して [適用] をクリックすると、Excel Services によってブックの再計算が行われます。セル A1 には、72 ではなく、27 が格納されます。

関連項目

タスク

手順 1 : プロジェクトを作成して UDF 参照を追加する

手順 2: マネージ コード UDF の作成

手順 3 : UDF を展開して有効にする

[方法] Web サービスを呼び出す UDF を作成する

概念

[ウォークスルー] マネージ コード UDF を開発する

Excel Services UDF とは