メールボックス アクセスを許可する方法
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2010-04-28
ここでは、Exchange 管理シェルを使用して、メールボックスに対するフル アクセスのアクセス許可を与える方法や、メールボックス データベースに対する受信者アクセス許可を与える方法について説明します。
メールボックスに対するフル アクセスのアクセス許可をユーザーに与えると、そのユーザーはアクセス許可が適用されるメールボックスに対してのみフル アクセスが可能になります。フル アクセスのアクセス許可を持っているユーザーは、メールボックスを開き、その内容を読むことができます。ただし、追加のアクセス許可なしにそのメールボックスから送信を行うことはできません。送信者アクセス許可を与える方法については、「メールボックスに対する送信者アクセス許可を与える方法」を参照してください。
メールボックス データベースに対する受信者アクセス許可をユーザーに与えると、そのユーザーはそのデータベース内のすべてのメールボックスにログオンできます。ただし、それらのメールボックスから電子メール メッセージを送信することはできません。また、ストレージ グループ レベルで受信者アクセス許可を与えると、指定されたユーザーは、ストレージ グループ内のすべてのデータベース内に存在するすべてのメールボックスにログオンできます。たとえば、モバイル アクセスや法務審査のために、メールボックス データベースに対するアクセスを与える必要がある場合があります。
フル アクセスや受信者アクセス許可は、Microsoft Exchange Information Store サービスによってそのアクセス許可がキャッシュされ、キャッシュが更新されるまで付与されません。直ちにアクセス許可を与えるには、Microsoft Exchange Information Store サービスを停止して開始します。
開始する前に
この手順を実行するには、使用するアカウントに以下が委任されている必要があります。
- Exchange サーバー管理者の役割
- コンピュータに対する管理者権限
Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
手順
Exchange 2007 SP1
Exchange 管理コンソールを使用してメールボックスに対するフル アクセスのアクセス許可を与えるには、次の操作を行います。
Exchange 管理コンソールを起動します。
コンソール ツリーで、[受信者の構成] をクリックします。
結果ウィンドウで、フル アクセスのアクセス許可を与えるメールボックスを選択します。
操作ウィンドウで、メールボックス名の下にある [フル アクセス許可の管理] をクリックします。フル アクセス許可の管理ウィザードが開きます。
[フル アクセス許可の管理] ページで、[追加] をクリックします。
[★Select User or Group☆ユーザーまたはグループの選択] で、フル アクセスのアクセス許可を与えるユーザーを選択し、[OK] をクリックします。
[管理] をクリックします。
[完了] ページの [概要] に、フル アクセスのアクセス許可が正しく与えられたかどうかが示されます。この概要には、フル アクセスのアクセス許可を与えるために使用された Exchange 管理シェル コマンドも表示されます。
[終了] をクリックします。
Exchange 管理シェルを使用してメールボックスに対するフル アクセスのアクセス許可を与えるには、次の操作を行います。
フル アクセスのアクセス許可をメールボックスに直接追加するには、次のコマンドを実行します。
Add-MailboxPermission "Mailbox" -User "Trusted User" -AccessRights FullAccess
Exchange 管理シェルを使用してメールボックス データベースに対する受信者アクセス許可を与えるには、次の操作を行います。
受信者アクセス許可をメールボックス データベースに追加するには、次のコマンドを実行します。
Add-ADPermission -Identity "Mailbox Store" -User "Trusted User" -ExtendedRights Receive-As
構文およびパラメータ情報の詳細については、関連トピック「Add-MailboxPermission」と「Add-ADPermission」を参照してください。
Exchange 2007 RTM
Exchange 管理シェルを使用してメールボックスに対するフル アクセスのアクセス許可を与えるには、次の操作を行います。
フル アクセスのアクセス許可をメールボックスに直接追加するには、次のコマンドを実行します。
Add-MailboxPermission "Mailbox" -User "Trusted User" -AccessRights FullAccess
Exchange 管理シェルを使用してメールボックス データベースに対する受信者アクセス許可を与えるには、次の操作を行います。
受信者アクセス許可をメールボックス データベースに追加するには、次のコマンドを実行します。
Add-ADPermission -Identity "Mailbox Store" -User "Trusted User" -ExtendedRights Receive-As
構文およびパラメータ情報の詳細については、関連トピック「Add-MailboxPermission (RTM)」と「Add-ADPermission (RTM)」を参照してください。
詳細情報
Microsoft Outlook のアクセス許可を与える方法の詳細については、Outlook ヘルプの代理アクセス権についてのページを参照してください (このページは英語の場合があります)。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。