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メッセージ追跡を構成する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2009-09-23

ここでは、Exchange 管理コンソールおよび Exchange 管理シェルを使用して、Microsoft Exchange Server 2007 のメッセージ追跡を構成する方法について説明します。

note注 :
Exchange 管理コンソールで構成できるメッセージ追跡設定はすべて、Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 1 (SP1) でしか使用できません。メッセージ追跡設定はすべて、Exchange 2007 SP1、および Microsoft Exchange Server 2007 の RTM (Release To Manufacturing) バージョンの Exchange 管理シェルを使用して構成できます。

メッセージ追跡では、ハブ トランスポート、メールボックス、またはエッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされた Exchange 2007 コンピュータとの間で転送されるすべてのメッセージの SMTP (簡易メール転送プロトコル) トランスポート動作が記録されます。メッセージ追跡ログは、メッセージ フォレンシック、メールの流れの分析、報告、およびトラブルシューティングに使用できます。

開始する前に

次の手順を実行するには、使用するアカウントに以下の権限が委任されている必要があります。

  • Exchange 組織管理者の役割

エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで以下の手順を実行するには、そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してログオンする必要があります。

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

メールボックス サーバーの役割とハブ トランスポート サーバーの役割の両方がインストールされているサーバーでメッセージ追跡設定を変更するには、Set-MailboxServer コマンドレットまたは Set-TransportServer コマンドレットを使用します。

メッセージ追跡の有効化または無効化

既定では、メッセージ追跡はハブ トランスポート サーバーの役割、メールボックス サーバーの役割、またはエッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされたすべての Exchange 2007 コンピュータで有効になっています。

note注 :
Exchange 2007 SP1 で、Exchange 管理コンソールを使用すると、メッセージ追跡を有効または無効にできます。

Exchange 管理コンソールを使用して、Exchange 2007 SP1 のハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーでメッセージ追跡を有効または無効にするには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールを開きます。次の手順のいずれかを実行します。

    • エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで、[エッジ トランスポート] を選択し、操作ウィンドウでサーバー名のすぐ下にある [プロパティ] リンクをクリックします。
    • ハブ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータのコンソール ツリーで、[サーバーの構成] を展開し、[ハブ トランスポート] をクリックします。操作ウィンドウで、サーバー名のすぐ下にある [プロパティ] リンクをクリックします。
  2. [プロパティ] ページで、[ログの設定] タブをクリックします。

  3. [メッセージ追跡ログ] セクションで、次のいずれかの操作を行います。

    • メッセージ追跡を有効にする場合は、[メッセージ追跡ログを有効にする] をオンにします。
    • メッセージ追跡を無効にする場合は、[メッセージ追跡ログを有効にする] をオフにします。
  4. [適用] をクリックして [プロパティ] ページを閉じずに変更内容を保存するか、または [OK] をクリックして変更内容を保存し、[プロパティ] ページを閉じます。

Exchange 管理シェルを使用して、Exchange 2007 SP1 または Exchange 2007 RTM のハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーでメッセージ追跡を有効または無効にするには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer <Identity> -MessageTrackingLogEnabled <$true | $false>
    

    たとえば、Exchange01 という名前の Exchange 2007 コンピュータでメッセージ追跡を無効にするには、次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer Exchange01 -MessageTrackingLogEnabled $false
    

Exchange 管理シェルを使用して、Exchange 2007 SP1 または Exchange 2007 RTM のメールボックス サーバーでメッセージ追跡を有効または無効にするには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-MailboxServer <Identity> -MessageTrackingLogEnabled <$true | $false>
    

    たとえば、Mailbox01 という名前の Exchange 2007 コンピュータでメッセージ追跡を無効にするには、次のコマンドを実行します。

    Set-MailboxServer Mailbox01 -MessageTrackingLogEnabled $false
    

メッセージ追跡ログの場所の構成

既定では、メッセージ追跡ログは C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\TransportRoles\Logs\MessageTracking ディレクトリに格納されます。このディレクトリは、Exchange 2007 コンピュータのローカル ディレクトリである必要があります。シングル コピー クラスタ (SCC) 環境では、共有記憶域リソース上に置かれている物理ディスク リソースにメッセージ追跡ログ ディレクトリを移動してください。これにより、フェールオーバーが発生した場合に、メッセージ追跡ログの検索が引き続き機能するようになります。

note注 :
Exchange 2007 SP1 でのみ、Exchange 管理コンソールを使用してメッセージ追跡ログの場所を構成できます。

Exchange 管理コンソールを使用して、Exchange 2007 SP1 のハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバー上のメッセージ追跡ログの場所を変更するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールを開きます。次の手順のいずれかを実行します。

    • エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで、[エッジ トランスポート] を選択し、操作ウィンドウでサーバー名のすぐ下にある [プロパティ] リンクをクリックします。
    • ハブ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータのコンソール ツリーで、[サーバーの構成] を展開し、[ハブ トランスポート] をクリックします。操作ウィンドウで、サーバー名のすぐ下にある [プロパティ] リンクをクリックします。
  2. [プロパティ] ページで、[ログの設定] タブをクリックします。

  3. [メッセージ追跡ログ] セクションで、[メッセージ追跡ログのパス] の横にある [参照] をクリックします。

  4. [フォルダの参照] ウィンドウで、メッセージ追跡ログ ファイルを格納する新しい場所を参照します。新しいフォルダを作成するには、親フォルダを選択し、[新しいフォルダの作成] をクリックします。次に、新しいフォルダの名前を入力します。フォルダを選択した後、[OK] をクリックして [フォルダの参照] ウィンドウを閉じます。

  5. [適用] をクリックして [プロパティ] ページを閉じずに変更内容を保存するか、または [OK] をクリックして変更内容を保存し、[プロパティ] ページを閉じます。

Exchange 管理シェルを使用して、Exchange 2007 SP1 または Exchange 2007 RTM のハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバー上のメッセージ追跡ログの場所を変更するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer <Identity> -MessageTrackingLogPath <LocalFilePath>
    

    たとえば、Exchange01 という名前の Exchange 2007 コンピュータでメッセージ追跡ログの場所を C:\Message Tracking に変更するには、次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer Exchange01 -MessageTrackingLogPath "C:\Message Tracking"
    

Exchange 管理シェルを使用して、Exchange 2007 SP1 または Exchange 2007 RTM のメールボックス サーバーでメッセージ追跡ログの場所を変更するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-MailboxServer <Identity> -MessageTrackingLogPath <LocalFilePath>
    

    たとえば、Mailbox01 という名前の Exchange 2007 コンピュータでメッセージ追跡ログの場所を C:\Message Tracking に変更するには、次のコマンドを実行します。

    Set-MailboxServer Mailbox01 -MessageTrackingLogPath "C:\Message Tracking"
    

MessageTrackingLogPath パラメータの値を $null に設定すると、メッセージ追跡は無効になります。ただし、MessageTrackingLogEnabled 属性の値が $true のときに MessageTrackingLogPath パラメータの値を $null に設定すると、イベント ログのエラーが生成されます。メッセージ追跡を無効にするには、Set-TransportServer コマンドレットまたは Set-MailboxServer コマンドレットで MessageTrackingLogEnabled パラメータを使用することをお勧めします。

メッセージ追跡ログ ディレクトリの場所を変更した場合、既存のログ ファイルは以前のディレクトリから新しいディレクトリにコピーされません。新しいメッセージ追跡ログ ディレクトリは、構成を変更した直後にアクティブになりますが、既存のログ ファイルは以前のディレクトリに残ります。

メッセージ追跡ログ ディレクトリでは、以下のアクセス許可が必要です。

  • 管理者 :フル コントロール
  • システム :フル コントロール
  • ネットワーク サービス :サブフォルダとファイルの読み取り、書き込み、および削除

既定では、Exchange Transport サービスはネットワーク サービス ユーザー アカウントのセキュリティ資格情報を使用して新しいメッセージ追跡ログ ディレクトリを作成し、適切なアクセス許可を適用します。新しいメッセージ追跡ログ ディレクトリがまだ存在せず、ネットワーク サービス アカウントに新しい場所でフォルダを作成してアクセス許可を適用するために必要な権限がある場合、新しいメッセージ追跡ログ ディレクトリが作成され、新しいディレクトリに適切なアクセス許可が適用されます。新しいメッセージ追跡ログ ディレクトリが既に存在する場合、既存のフォルダ アクセス許可はチェックされません。Set-TransportServer コマンドレットまたは Set-MailboxServer コマンドレットで MessageTrackingLogPath パラメータを使用してメッセージ追跡ログ ディレクトリを移動するときは、必ず新しいメッセージ追跡ログ ディレクトリを確認し、適切なアクセス許可が新しいディレクトリに適用されていることを確認することをお勧めします。メッセージ追跡ログ ディレクトリの変更に失敗する場合は、Set-TransportServer コマンドレットまたは Set-MailboxServer コマンドレットで MessageTrackingLogPath パラメータを使用する前に、新しいメッセージ追跡ログ ディレクトリを作成し、適切なアクセス許可を適用します。

各メッセージ追跡ログ ファイルのサイズの構成

既定では、各メッセージ追跡ログ ファイルの最大サイズは 10 MB です。メッセージ追跡ログ ファイルが最大サイズに達すると、Exchange 2007 によって新しいメッセージ追跡ログ ファイルが開かれます。この処理は、以下の条件のいずれかが満たされるまで続きます。

  • メッセージ追跡ログ ディレクトリが指定された最大サイズに達する。メッセージ追跡ログ ディレクトリの最大サイズを変更する方法の詳細については、後ほど説明する「メッセージ追跡ログ ディレクトリの最大サイズの構成」を参照してください。
  • メッセージ追跡ログ ファイルが指定された保存期間に達する。メッセージ追跡ログ ファイルの保存期間を変更する方法の詳細については、後ほど説明する「メッセージ追跡ログの保存期間の構成」を参照してください。

最大サイズまたは保存期間に到達すると、循環ログにより、最も古いメッセージ追跡ログ ファイルが削除されます。

note注 :
既定では、トランスポート ログ出力処理のログ出力レベルは 0 (最低) です。循環ログによりログ ファイルが削除されるときに Microsoft Exchange でイベント ログ エントリを書き込む場合、トランスポート ログ出力処理のログ出力レベルを 5 (最大) または 7 (上級) に変更する必要があります。詳細については、「Exchange プロセスのログ出力レベルを変更する方法」を参照してください。

Exchange 管理シェルを使用して、ハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバー上の個々のメッセージ追跡ログ ファイルの最大サイズを変更するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer <Identity> -MessageTrackingLogMaxFileSize <FileSize>
    

    たとえば、Exchange01 という名前の Exchange 2007 コンピュータでメッセージ追跡ログ ファイルの最大サイズを 20 MB に設定するには、次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer Exchange01 -MessageTrackingLogMaxFileSize 20MB
    

Exchange 管理シェルを使用して、メールボックス サーバー上の個々のメッセージ追跡ログ ファイルの最大サイズを変更するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-MailboxServer <Identity> -MessageTrackingLogMaxFileSize <FileSize>
    

    たとえば、Mailbox01 という名前の Exchange 2007 コンピュータでメッセージ追跡ログ ファイルの最大サイズを 20 MB に設定するには、次のコマンドを実行します。

    Set-MailboxServer Mailbox01 -MessageTrackingLogMaxFileSize 20MB
    

MessageTrackingLogMaxFileSize パラメータの値を入力するときは、以下の単位のいずれかを付加した形式で記述します。

  • B (バイト)
  • KB (キロバイト)
  • MB (メガバイト)
  • GB (ギガバイト)
  • TB (テラバイト)

単位が付加されていない値は、バイトとして扱われます。MessageTrackingLogMaxFileSize パラメータの値は、MessageTrackingLogMaxDirectorySize パラメータの値以下にする必要があります。これらのパラメータの有効な入力の範囲は、1 ~ 9,223,372,036,854,775,807 バイトです。

メッセージ追跡ログ ディレクトリの最大サイズの構成

既定では、メッセージ追跡ログ ディレクトリ全体の最大サイズは 250 MB です。以下の条件のいずれかが満たされると、循環ログにより、最も古いメッセージ追跡ログ ファイルが削除されます。

  • メッセージ追跡ログ ファイルが指定された保存期間に達する。
  • メッセージ追跡ログ ディレクトリが指定された最大サイズに達する。
    important重要 :
    メッセージ追跡ログ ディレクトリの最大サイズは、名前のプレフィックスが同じログ ファイルの合計サイズとして計算されます。同じプレフィックスの表記規則に従っていない他のファイルは、合計ディレクトリ サイズの計算には含まれません。古いログ ファイルの名前を変更したり、他のファイルをメッセージ追跡ログ ディレクトリにコピーしたりすると、ディレクトリが指定した最大サイズを超える場合があります。ハブ トランスポート サーバーの役割とメールボックス サーバーの役割が同じサーバーにインストールされている場合、メッセージ追跡ログ ディレクトリの最大サイズは、指定された最大サイズではありません。これは、別のサーバーの役割によって生成されるメッセージ追跡ログ ファイルには、これとは異なる名前のプレフィックスが付けられるためです。ハブ トランスポート サーバーの役割や、エッジ トランスポート サーバーの役割のメッセージ追跡ログ ファイルの名前は、MSGTRK というプレフィックスで始まります。メールボックス サーバーの役割のメッセージ追跡ログ ファイルの名前は、MSGTRKM というプレフィックスで始まります。ハブ トランスポート サーバーの役割とメールボックス サーバーの役割が同じサーバーにインストールされている場合、メッセージ追跡ログ ディレクトリの最大サイズは、指定された値の 2 倍になります。

Exchange 管理シェルを使用して、ハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバー上のメッセージ追跡ログ ディレクトリの最大サイズを変更するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer <Identity> -MessageTrackingLogMaxDirectorySize <DirectorySize>
    

    たとえば、Exchange01 という名前の Exchange 2007 コンピュータでメッセージ追跡ログ ディレクトリの最大サイズを 400 MB に設定するには、次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer Exchange01 -MessageTrackingLogMaxDirectorySize 400MB
    

Exchange 管理シェルを使用して、メールボックス サーバー上のメッセージ追跡ログ ディレクトリの最大サイズを変更するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-MailboxServer <Identity> -MessageTrackingLogMaxDirectorySize <DirectorySize>
    

    たとえば、Mailbox01 という名前の Exchange 2007 コンピュータでメッセージ追跡ログ ディレクトリの最大サイズを 400 MB に設定するには、次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer Mailbox01 -MessageTrackingLogMaxDirectorySize 400MB
    

MessageTrackingLogMaxDirectorySize パラメータの値を入力するときは、以下の単位のいずれかを付加した形式で記述します。

  • B (バイト)
  • KB (キロバイト)
  • MB (メガバイト)
  • GB (ギガバイト)
  • TB (テラバイト)

単位が付加されていない値は、バイトとして扱われます。MessageTrackingLogMaxFileSize パラメータの値は、MessageTrackingLogMaxDirectorySize パラメータの値以下にする必要があります。これらのパラメータの有効な入力の範囲は、1 ~ 9,223,372,036,854,775,807 バイトです。

メッセージ追跡ログの保存期間の構成

既定では、メッセージ追跡ログ ファイルの保存期間は 30 日間です。以下の条件のいずれかが満たされると、循環ログにより、最も古いメッセージ追跡ログ ファイルが削除されます。

  • メッセージ追跡ログ ディレクトリが指定された最大サイズに達する。
  • メッセージ追跡ログ ファイルが指定された保存期間に達する。
note注 :
既定では、トランスポート ログ出力処理のログ出力レベルは 0 (最低) です。循環ログによりログ ファイルが削除されるときに Microsoft Exchange でイベント ログ エントリを書き込む場合、トランスポート ログ出力処理のログ出力レベルを 5 (最大) または 7 (上級) に変更する必要があります。詳細については、「Exchange プロセスのログ出力レベルを変更する方法」を参照してください。

Exchange 管理シェルを使用して、ハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバー上のメッセージ追跡ログ ファイルの最大保存期間を変更するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer <Identity> -MessageTrackingLogMaxAge <Age>
    

    たとえば、Exchange01 という名前の Exchange 2007 コンピュータでメッセージ追跡ログ ファイルの保存期間を 45 日間に変更するには、次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer Exchange01 -MessageTrackingLogMaxAge 45.00:00:00
    

Exchange 管理シェルを使用して、メールボックス サーバー上のメッセージ追跡ログ ファイルの最大保存期間を変更するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-MailboxServer <Identity> -MessageTrackingLogMaxAge <Age>
    

    たとえば、Mailbox01 という名前の Exchange 2007 コンピュータでメッセージ追跡ログ ファイルの最大保存期間を 45 日間に変更するには、次のコマンドを実行します。

    Set-MailboxServer Mailbox01 -MessageTrackingLogMaxAge 45.00:00:00
    

保存期間の値を指定するには、dd.hh:mm:ss の形式で期間として入力します。d = 日、h = 時間、m = 分、s = 秒です。このパラメータの有効な入力範囲は、00:00:00 ~ 24855.03:14:07 です。MessageTrackingLogMaxAge パラメータの値を 00:00:00 に設定すると、メッセージ追跡ログ ファイルが保存期間によって自動的に削除されなくなります。

メッセージ追跡ログでメッセージの件名のログ収集を構成する

既定では、SMTP 電子メール メッセージの件名行がメッセージ追跡ログに格納されます。ただし、セキュリティまたはプライバシーの強化される要件に準拠するために、メッセージの件名のログ収集を無効にする必要がある場合があります。メッセージの件名のログ収集を有効または無効にする場合は、事前に件名の情報の表示に関する組織のポリシーを確認してください。

Exchange 管理シェルを使用して、ハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバー上のメッセージ追跡ログでのメッセージの件名のログ収集を有効または無効にするには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer <Identity> -MessageTrackingLogSubjectLoggingEnabled <$true|$false>
    

    たとえば、Exchange01 という名前の Exchange 2007 コンピュータでメッセージの件名の追跡を無効にするには、次のコマンドを実行します。

    Set-TransportServer Exchange01 -MessageTrackingLogSubjectLoggingEnabled $false
    

Exchange 管理シェルを使用して、メールボックス サーバー上のメッセージ追跡ログでのメッセージの件名のログ収集を有効または無効にするには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-MailboxServer <Identity> -MessageTrackingLogSubjectLoggingEnabled <$true|$false>
    

    たとえば、Mailbox01 という名前の Exchange 2007 コンピュータでメッセージの件名の追跡を無効にするには、次のコマンドを実行します。

    Set-MailboxServer Mailbox01 -MessageTrackingLogSubjectLoggingEnabled $false
    

構文およびパラメータの詳細については、「Set-TransportServer」と「Set-MailboxServer」を参照してください。

詳細情報

メッセージ追跡の詳細については、「メッセージ追跡の管理」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。