スパム検疫メールボックスを指定する方法
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2010-02-12
ここでは、Exchange 管理シェルを使用して、コンテンツ フィルタのスパム検疫メールボックスを指定する方法について説明します。SCL (Spam Confidence Level) による検疫のしきい値が有効である場合、SCL による検疫のしきい値以上の SCL 値であるすべてのメッセージは配信不能レポート (NDR) としてラップされ、スパム検疫メールボックスとして指定した簡易メール転送プロトコル (SMTP) アドレスに送信されます。その後に、検疫されたメッセージを確認できます。必要であれば、Microsoft Office Outlook の再送機能を使用して、検疫されたメッセージを意図された受信者に送信することもできます。詳細については、「検疫されたメッセージをスパム検疫メールボックスから復元する方法」を参照してください。
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この機能の性質上、スパム検疫メールボックスを管理する IT 管理者は、プライベートなメッセージや機密性の高いメッセージを表示したり、Exchange 組織内のすべてのユーザーに代わってメールを送信したりすることができます。 |
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エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているすべてのサーバーで、スパム検疫メールボックスを指定する必要があります。また、ユーザーのメールボックスがある Active Directory ディレクトリ サービスでもスパム検疫メールボックスを指定する必要があります。Active Directory でスパム検疫メールボックスを指定するには、ハブ トランスポート サーバーで Set-ContentFilterConfig コマンドレットを使用します。Active Directory でスパム検疫メールボックスを指定するためにハブ トランスポート サーバーでコンテンツ フィルタを有効化する必要はありません。 |
開始する前に
エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで以下の手順を実行するには、そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してログオンする必要があります。
また、これらの手順を実行する前に、次のことを確認してください。
- 「スパム対策およびウイルス対策向けの機能」を参照して、組織に対して効率的に連携して機能するように、すべてのスパム対策エージェントを構成する一般的な方法を理解している。
- 「コンテンツ フィルタの構成」を読み終えている。
- 「スパム検疫の構成および管理」を読み終えている。
手順
Exchange 管理シェルを使用してスパム検疫メールボックスを指定するには、次の操作を行います。
次のコマンドを実行します。
Set-ContentFilterConfig -QuarantineMailbox <SmtpAddress>
たとえば、スパム検疫のしきい値を超えるすべてのメッセージを spamQ@contoso.com に送信するには、次のコマンドを実行します。
Set-ContentFilterConfig -QuarantineMailbox spamQ@contoso.com
構文およびパラメータの詳細については、「Set-ContentFilterConfig」を参照してください。
詳細情報
コンテンツ フィルタを構成する方法の詳細については、以下のトピックを参照してください。
- コンテンツ フィルタの構成
- Set-ContentFilterConfig
- Spam Confidence Level のしきい値を有効化および構成する方法
- Outlook 電子メールの消印の検証を有効または無効にする方法
- コンテンツ フィルタの受信者および送信者の例外を指定する方法
- コンテンツ フィルタで許可または禁止する語句を構成する方法
- コンテンツ フィルタの拒否応答を構成する方法
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。