配布グループの管理
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2008-01-09
配布グループとは、Exchange 組織内で大量の電子メール メッセージおよびその他の情報を効率よく送信するために作成された、メールが有効な Active Directory ディレクトリ サービス グループ オブジェクトです。
Exchange 2007 は、次の種類の配布グループをサポートしています。
- メールが有効なユニバーサル配布グループ メールが有効な Active Directory 配布グループ オブジェクトです。受信者のグループにメッセージを配布するためにのみ使用できます。
- メールが有効なユニバーサル セキュリティ グループ メールが有効な Active Directory セキュリティ グループ オブジェクトです。Active Directory 内のリソースにアクセス許可を与えるために使用できます。また、メッセージの配布にも使用できます。
- メールが有効な非ユニバーサル グループ メールが有効な Active Directory グローバルまたはローカル グループ オブジェクトです。Exchange 2007 では、メールが有効なユニバーサル配布グループのみ作成できます。以前のバージョンの Exchange から移行したメールが有効なグループの中には、ユニバーサル グループでないものがあることがあります。これらのグループは、Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して管理し続けることができます。
- 動的配布グループ 定義済みの受信者セットではなく特定の受信者フィルタに基づいたメンバシップの配布グループです。Exchange 2003 では、動的配布グループは、クエリ ベース配布グループと呼ばれていました。
配布グループの詳細については、「受信者について」を参照してください。
ここでは、配布グループに対して実行される管理タスクについて説明します。また、タスクの実行に役立つトピックへのリンクも示します。特に記載のない限り、これらのタスクは Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して実行されます。
新しい配布グループを作成する方法
このタスクでは、Active Directory 内に新しいグループ オブジェクトを作成し、そのグループでメールを有効にします。
Exchange 管理コンソールを使用してこのタスクを実行する場合は、配布グループの新規作成ウィザードを利用して新しい配布グループを作成します。Exchange 管理シェルを使用する場合は、New-DistributionGroup コマンドレットを使用します。新しいセキュリティ グループを作成する方法
このタスクでは、Active Directory 内に新しいセキュリティ グループ オブジェクトを作成し、そのセキュリティ グループでメールを有効にします。
Exchange 管理コンソールを使用してこのタスクを実行する場合は、配布グループの新規作成ウィザードを利用して新しいセキュリティ グループを作成します。Exchange 管理シェルを使用する場合は、New-DistributionGroup コマンドレットを使用します。配布グループのメールを有効にする方法
このタスクでは、Active Directory 内の既存のグループでメールを有効にします。
Exchange 管理コンソールを使用してこのタスクを実行する場合は、配布グループの新規作成ウィザードを利用して新しい配布グループのメールを有効にします。Exchange 管理シェルを使用する場合は、Enable-DistributionGroup コマンドレットを使用します。セキュリティ グループのメールを有効にする方法
このタスクでは、Active Directory 内の既存のセキュリティ グループでメールを有効にします。
Exchange 管理コンソールを使用してこのタスクを実行する場合は、配布グループの新規作成ウィザードを利用して新しいセキュリティ グループのメールを有効にします。Exchange 管理シェルを使用する場合は、Enable-DistributionGroup コマンドレットを使用します。配布グループを削除する方法
このタスクでは、Active Directory から、メールが有効な既存の配布グループまたはセキュリティ グループを削除します。
Exchange 管理コンソールを使用してこのタスクを実行する場合は、[受信者の構成] ノードから配布グループを選択し、操作ウィンドウで [削除] をクリックします。Exchange 管理シェルを使用する場合は、Remove-DistributionGroup コマンドレットを使用します。重要 : 配布グループを削除すると、Exchange 関連の構成が削除されるだけでなく、Active Directory 内の関連付けられたグループ オブジェクトも削除されます。 配布グループ メンバを追加する方法
このタスクでは、配布グループに受信者を追加します。
Exchange 管理コンソールを使用してこのタスクを実行する場合は、配布グループのプロパティの [メンバ] タブを使用します。Exchange 管理シェルを使用する場合は、Add-DistributionGroupMember コマンドレットを使用します。配布グループ メンバを削除する方法
このタスクでは、配布グループから既存の受信者を削除します。
Exchange 管理コンソールを使用してこのタスクを実行する場合は、配布グループのプロパティの [メンバ] タブを使用します。Exchange 管理シェルを使用する場合は、Remove-DistributionGroupMember コマンドレットを使用します。新しい動的配布グループを作成する方法
このタスクでは、動的配布グループを作成します。
Exchange 管理コンソールを使用してこのタスクを実行する場合は、動的配布グループの新規作成ウィザードを利用して新しい動的配布グループを作成します。Exchange 管理シェルを使用する場合は、New-DynamicDistributionGroup コマンドレットを使用します。動的配布グループのメンバを表示する方法
このタスクでは、動的配布グループに送信されたメッセージを受信する受信者の一覧をプレビューする方法を示します。
Exchange 管理コンソールを使用してこのタスクを実行する場合は、動的配布グループのプロパティの [条件] タブを使用します。Exchange 管理シェルを使用する場合は、Get-DynamicDistributionGroup コマンドレットと Get-Recipient コマンドレットを使用します。注 : カスタム受信者フィルタを使用した動的配布グループのフィルタおよび条件の設定は、Exchange 管理シェルでしか管理できません。同じ理由から、これらの動的配布グループの受信者の一覧をプレビューするために使用できるのは、Exchange 管理シェルのみです。 配布グループのメンバシップの管理をユーザーに委任する方法
このタスクでは、配布グループのメンバシップの管理をユーザーに委任する方法を示します。
Exchange 管理コンソールを使用してこのタスクを実行することはできません。Exchange 管理シェルで Add-ADPermission コマンドレットを使用する必要があります。
詳細情報
- 配布グループの詳細については、「受信者について」を参照してください。
- Exchange 管理コンソールの使用の詳細については、「Exchange 管理コンソールの使用」を参照してください。
- Exchange 管理シェルの使用の詳細については、「Exchange 管理シェルの使用」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。