次の方法で共有

スタンバイ連続レプリケーション環境でデータベースを移動する方法

  • [アーティクル]

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2007-08-01

ここでは、スタンバイ連続レプリケーション (SCR) が有効になっているストレージ グループ内のデータベースを移動するための推奨方法について説明します。SCR 構成では、レプリケーション元に 1 つと各レプリケーション先に 1 つずつ、2 つ以上のデータベースのコピーがあります。すべてのコピーの場所をまとめて変更する必要があります。連続レプリケーションが機能するには、SCR のレプリケーション元およびレプリケーション先のパスが同一である必要があります。したがって、SCR 動作環境を維持するには、レプリケーション元とすべてのレプリケーション先でこの手順を実行する必要があります。

同様の手順を使用して、SCR が有効になっているストレージ グループの場所を再構成します。SCR が有効になっているストレージ グループを移動する方法の詳細については、「スタンバイ連続レプリケーション環境のストレージ グループを移動する方法」を参照してください。

開始する前に

次の手順を実行するには、使用するアカウントに Exchange サーバー管理者の役割および移動元サーバーと移動先サーバーのローカルの Administrators グループが委任されている必要があります。アクセス許可、役割の委任、および Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要な権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

SCR が有効になっているデータベースを移動する前に、Exchange 管理シェルを使用して連続レプリケーションを中断する必要があります。移動が完了した後で、Exchange 管理シェルを使用して連続レプリケーションを再開できます。

note注 :
SCR のレプリケーション元がローカル連続レプリケーション (LCR) が有効になっているストレージ グループの場合は、Move-DatabasePath コマンドレットを使用してレプリケーション元のデータベースの場所を変更できます。ただし、このコマンドレットは SCR のレプリケーション先のデータベースの場所は移動しません。SCR のレプリケーション先のデータベースの移動は、Windows エクスプローラを使用して手動で実行する必要があります。SCR のレプリケーション元がクラスタ連続レプリケーション (CCR) 環境内のクラスタ化メールボックス サーバーの場合、Move-DatabasePath は -ConfigurationOnly オプションのみサポートされます。この場合、管理者はレプリケーションを再開する前にすべてのデータベース コピーのデータベース ファイルを手動で移動する必要があります。

手順

SCR 環境内のデータベースの場所を移動するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理シェルを開きます。

  2. トランザクション ログのレプリケーションの中断と再生には、Suspend-StorageGroupCopy コマンドレットを使用します。

    Suspend-StorageGroupCopy -Identity <Server\StorageGroupName> -StandbyMachine <NameOfSCRTargetMachine>

  3. -ConfigurationOnly パラメータを指定して Move-DatabasePath コマンドレットを使用し、Active Directory のデータベースのパスを変更します。

    Move-DatabasePath -Identity <Server\StorageGroupName\DatabaseName> -EdbFilePath <FullPathToDatabaseFile> -ConfigurationOnly

  4. SCR のレプリケーション元コンピュータで、Windows エクスプローラを使用して、ログ ファイルとシステム ファイルを古いパスから手順 3. で変更したパスで指定される新しい場所に手動で移動します。

  5. SCR のレプリケーション先コンピュータで、Windows エクスプローラを使用して、ログ ファイルとシステム ファイルを古いパスから手順 3. で変更したパスで指定される新しい場所に手動で移動します。

  6. 次のように Resume-StorageGroupCopy コマンドレットを使用して、レプリケーションを再開します。

    Resume-StorageGroupCopy -Identity <Server\StorageGroupName> -StandbyMachine <NameOfSCRTargetMachine>

  7. ストレージ グループのレプリケーションが正常に処理されていることを確認します。レプリケーションが正常であることを確認する詳細については、「スタンバイ連続レプリケーションの状態を表示する方法」を参照してください。

詳細情報

コマンドレットに関する構文およびパラメータの詳細については、「Suspend-StorageGroupCopy」、「Move-DatabasePath」、および「Resume-StorageGroupCopy」を参照してください。SCR 環境の管理の詳細については、「スタンバイ連続レプリケーションの管理」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。