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Exchange 2007 での Outlook Web Access のカスタマイズ

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3

トピックの最終更新日: 2010-01-20

ここでは、Microsoft Exchange Server 2007 の Outlook Web Access でサポートされるカスタマイズ、およびサポートされないカスタマイズについて説明します。

サポートされるカスタマイズ

Exchange 2007 と Outlook Web Access を併用する場合には、次のカスタマイズがサポートされます。Outlook Web Access は、Exchange 2007 が実行されていてクライアント アクセス サーバーの役割がインストールされている、組織内のすべてのコンピュータで実行されます。したがって、ユーザーが接続するすべてのクライアント アクセス サーバーに対してカスタマイズを展開する必要があります。

Exchange 2007 では、Outlook Web Access のいくつかの重要なカスタマイズ機能が提供されます。たとえば、次のようなものです。

  • カスタム フォームの追加
  • ナビゲーション ウィンドウのリンクを通じた他のアプリケーションの統合
  • [新規作成] ドロップダウン メニューへのアイテムの追加

Outlook Web Access でのカスタム フォームの使用方法または Outlook Web Access と他のアプリケーションの併用方法の詳細については、次のトピックを参照してください。

Exchange 2007 で Outlook Web Access をカスタマイズする場合には、特別なファイルが使用されます。これらのファイル、およびこれらのファイルによって影響を受ける機能の詳細については、「Outlook Web Access Customization Architecture」を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

クライアント アクセス サーバーを使用してメールボックス サーバー上のメールボックスを開くときには、クライアント機能を使用できます。ユーザーは、次のクライアント機能をカスタマイズできます。

  • ナビゲーション ウィンドウ
  • 内部と外部の電子メール送信者に対する異なる不在メッセージ

クライアント機能のカスタマイズの詳細については、「Outlook Web Access のクライアント機能」を参照してください。

サポートされないカスタマイズ

JavaScript ファイル

Outlook Web Access の JavaScript ファイルに対する変更はサポートされません。JavaScript ファイルを変更する場合は、次の点に注意してください。

  • コンピュータに Outlook Web Access の更新プログラムをインストールすると、JavaScript ファイルに対する変更が上書きされます。将来の参照用として、変更した JavaScript ファイルのバックアップ コピーを保存しておいてください。更新プログラムをインストールした後は、更新された新しいファイルを、変更が加えられた元の JavaScript ファイルで置き換えないでください。それにより、予期しない動作が引き起こされる可能性があります。その代わりに、更新プログラムをインストールした後は、更新された新しいファイルに対して同様のカスタム変更を加えてください。
  • カスタマイズされた JavaScript ファイルに対しては、Outlook Web Access の更新プログラムが正しくインストールされない可能性があります。Exchange を実行しているサーバーに更新プログラムをインストールするときには、変更したファイルを元のバージョンのファイルにあらかじめ戻しておくことをお勧めします。
  • カスタマイズされた JavaScript ファイルの使用時に発生するすべての問題は、そのファイルをカスタマイズした開発者が解決する必要があります。Microsoft のサポートを受けるには、Microsoft から最初に提供された既定の JavaScript ファイルを復元してから、問題を再現する必要があります。

利用できない機能

Outlook 2007 の機能の一部は、Outlook Web Access では提供されません。たとえば、次の機能は Outlook Web Access ではサポートされていません。

  • 複数の予定表の表示
  • 会議の新しい時刻の提案
  • To Do バー
  • アイテムへのアイテムの添付
  • インライン画像の貼り付け
  • 階層的なアドレス帳

機能によっては、ローカルのクライアント コンピュータにファイルを格納して使用しなければならないものがあります。たとえば、次のような機能です。

  • Exchange キャッシュ モード
  • オフラインでのアクセス
  • オフライン アドレス帳 (OAB)
  • ユーザー辞書
  • カスタマイズ可能なビュー
  • .pst ファイル
  • データのインポート/エクスポート
  • Microsoft Office OneNote へのメッセージの送信機能

Outlook Web Access でサポートされない機能の詳細については、「Outlook Web Access プレミアムと Outlook 2007 の比較」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。