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UM メールボックス ポリシーのプロパティの表示または構成

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2011-03-19

ユニファイド メッセージング (UM) メールボックス ポリシーを作成すると、さまざまな設定を表示して構成できるようになります。たとえば、ボイス メールのプレビューや電話での再生、および保護されたボイス メールと PIN ポリシー設定などのその他のセキュリティ関連のオプションといったユニファイド メッセージング機能を構成できます。

UM メールボックス ポリシーに関連する他の管理タスクについては、「UM メールボックス ポリシーの管理」を参照してください。

前提条件

UM ダイヤル プランが作成されている。詳細な手順については、「UM ダイヤル プランの作成」を参照してください。

実行内容

  • EMC を使用した UM メールボックス ポリシーの表示、または構成

  • シェルを使用した UM メールボックス ポリシー プロパティの構成

  • シェルを使用した UM メールボックス ポリシー プロパティの表示

EMC を使用した UM メールボックス ポリシーの表示、または構成

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「ユニファイド メッセージングのアクセス許可」の「UM メールボックス ポリシー」。

  1. コンソール ツリーで、[組織の構成] > [ユニファイド メッセージング] にアクセスします。

  2. 作業ウィンドウで [UM メールボックス ポリシー] タブをクリックし、構成する UM メールボックス ポリシーを選択します。

  3. 操作ウィンドウで [プロパティ] をクリックします。

  4. UM メールボックス ポリシーの設定を表示して構成するには、[全般] タブを使用します。たとえば、UM メールボックス ポリシーに関連付けられたダイヤル プランを表示したり、特定の UM メールボックス ポリシーに関連付けられたユーザーの不在着信通知を無効にすることができます。

    UM メールボックス ポリシーにある設定を変更すると、設定は UM メールボックス ポリシーに関連付けられたすべてのユーザーに適用されます。UM メールボックス ポリシーを使用すると、メールボックスの集合またはグループに一般的な設定セットを適用できます。ユーザーがユニファイド メッセージングを使用できるようにするには、UM メールボックス ポリシーを作成する必要があります。次の情報を表示または構成できます。

    • [関連付けられた UM ダイヤル プラン]   UM メールボックス ポリシーに関連付けられたダイヤル プランの名前を表示します。これが、シェルで表示されるダイヤル プランの名前です。

      新しい UM メールボックス ポリシーを作成する場合、ダイヤル プランに関連付ける必要があります。UM メールボックス ポリシーを作成し、ダイヤル プランに関連付けた後、メールボックス ポリシーに定義した設定はダイヤル プランに関連付けられたユーザーに適用されます。既定で、シェルを使用して UM ダイヤル プランを作成すると、UM メールボックス ポリシーも作成されます。

      UM メールボックス ポリシーは、ダイヤル プランに関連付けた後には変更できません。

    • [最終変更日時]   UM メールボックス ポリシーが最後に変更された日付を表示します。

    • [案内応答の最大時間 (分)]   このテキスト ボックスを使用して、UM メールボックス ポリシーに関連付けられたユーザーがボイス メールの案内応答を記録するときに使用できる最大時間 (分) を入力します。この設定は UM メールボックス ポリシーの作成後に変更できます。数字のみ入力できます。案内応答の有効範囲は 1 ~ 10 分です。既定の設定は 5 分です。

    • [不在着信通知を許可する]   UM メールボックス ポリシーに関連付けられたユーザーの不在着信通知を有効または無効にするには、このチェック ボックスをオンにします。

      不在着信通知は、ユーザーが着信呼び出しに応答しないときにユーザーのメールボックスに送信される電子メール メッセージです。この電子メール メッセージは、ユーザーに残されるボイス メール メッセージを含んだ電子メール メッセージとは異なります。

      通常、ユーザーは、着信呼び出しに応答しない場合、2 つの電子メール メッセージを受信します。ボイス メール メッセージを含んだ電子メール メッセージ、および不在着信通知メッセージです。

      既定では、UM メールボックス ポリシーの作成時に不在着信通知は有効になります。

    • [メッセージ待機インジケーターを許可する]   UM メールボックス ポリシーに関連付けられたユーザーのメッセージ待機インジケーターを有効または無効にするには、このチェック ボックスをオンにします。メッセージありインジケーターは、従来のボイス メール システムに存在する機能です。通常の場合、メッセージ待機インジケーターを使用すると、新しいボイス メールがあることを知らせるボイス メールの加入者電話のランプが点灯します。メッセージ待機インジケーターは、UM が有効であるユーザーの携帯電話にテキスト メッセージを送信することもできます。UM IP ゲートウェイでこのオプションが無効である場合、UM メールボックス ポリシーに関連付けられた UM が有効であるユーザーはこの機能を使用できません。Microsoft Exchange 2007 サーバー上にメールボックスがある UM が有効であるユーザーはこのオプションを利用できません。既定の設定は有効です。

    • [着信 FAX を許可する]   UM メールボックス ポリシーに関連付けられたユーザーの着信 FAX を有効または無効にするには、このチェック ボックスをオンにします。既定では、ユニファイド メッセージングが有効なユーザーは FAX を受信できます。ただし、FAX を受信する機能がメールボックスで無効になっているために、ユーザーが FAX を受信できない場合もあります。UM ダイヤル プランでこのオプションが無効である場合、UM メールボックス ポリシーに関連付けられた UM が有効であるユーザーは FAX を受信できなくなります。既定の設定は無効です。

      [着信 FAX を許可する] 設定を有効にした後、パートナー FAX サーバーの URI を指定する必要があります。ユニファイド メッセージング メールボックス ポリシーが TCP と TLS を使用する UM サーバーに関連付けられている場合、TCP と TLS の両方の URI を入力する必要があります。

    • [ボイス メールのプレビューを許可する]   UM メールボックス ポリシーに関連付けられたユーザーのボイス メールのプレビュー機能を有効または無効にするには、このチェック ボックスをオンにします。この設定を有効にすることで、ユーザーは電子メールやテキスト メッセージのメッセージ本文にあるボイス メールのテキストを受信できるようになります。このオプションが UM ダイヤル プランで無効になっている場合、この機能は、UM メールボックス ポリシーに関連付けられている UM が有効なユーザーには使用できません。このオプションは、Exchange 2007 ユニファイド メッセージング サーバー上にメールボックスを持つ UM が有効なユーザーには使用できません。既定の設定は有効です。

    • [Outlook Voice Access を許可する]   UM メールボックス ポリシーに関連付けられた UM が有効であるユーザーの Outlook Voice Access を有効または無効にするには、このチェック ボックスをオンにします。Outlook Voice Access とは、UM が有効であるユーザーが電話経由で Exchange 2007 または Exchange 2010 メールボックスにアクセスするのに使用する機能のことです。既定では、この設定は有効になっています。

    • [電話での再生を許可する]   UM メールボックス ポリシーに関連付けられたユーザーの電話での再生機能を有効または無効にするには、このチェック ボックスをオンにします。このオプションは既定で有効です。ユーザーは電話経由でボイス メール メッセージを再生できます。事務所用電話、携帯電話などのあらゆる電話を使用できます。このオプションは、Outlook 2007 ユニファイド メッセージング サーバー上にメールボックスを持つ UM が有効なユーザーには使用できません。

    • [通話応答規則の構成をユーザーに許可する]   UM メールボックス ポリシーに関連付けられたユーザーに通話応答規則の作成を許可するには、このチェック ボックスをオンにします。このオプションが UM ダイヤル プランで無効になっている場合、この機能は、UM メールボックス ポリシーに関連付けられている UM が有効なユーザーには使用できません。このオプションは、Exchange 2007 ユニファイド メッセージング サーバー上にメールボックスを持つ UM が有効なユーザーには使用できません。既定の設定は有効です。

  5. UM メールボックス ポリシーに関連付けられたユーザーのメッセージ テキスト設定を構成するには、[メッセージ テキスト] タブを使用します。たとえば、ユーザーが UM PIN をリセットした後に送信される電子メール メッセージ テキストを指定できます。次を構成できます。

    • [UM メールボックスが有効になったときに送信されるテキスト]   このテキスト ボックスに入力するテキストは、ユーザーがユニファイド メッセージングに対して有効になったときに送信される電子メール メッセージに表示されます。受信者のメールボックスがユニファイド メッセージングに対して有効になったとき、ユニファイド メッセージングへの歓迎を表す電子メール メッセージがユーザーに送信されます。このテキスト ボックスには、512 文字まで入力できます。既定では、このテキスト ボックスにテキストは定義されていません。

      このウェルカム メッセージには、ウェルカム テキスト、およびユーザーがユニファイド メッセージング システムへのアクセスに使用する PIN 情報が含まれます。このテキスト ボックスに入力したテキストは、このウェルカム メッセージの最後に加えられます。このテキスト ボックスを使用して、ユニファイド メッセージングのテクニカル サポートの電話番号、サブスクライバー アクセス番号などの情報を指定できます。

      このテキスト ボックスにテキストを入力しなかった場合、ユニファイド メッセージング システムで生成される既定のテキストが電子メール メッセージに含まれます。

      このテキスト ボックスに入力するテキストはテキスト形式にすることができます。また、テキストを強調したり、他のコンテンツへのハイパーリンクを追加したりするには、簡単な HTML 形式の書式タグを含めることもできます。

      例 1   ボイス メール サービスに関する質問または提案がある場合には、ヘルプ デスクの内線 4200 にお問い合わせください。

      例 2   <b>ボイス メール サービス</b>に関する質問または提案がある場合には、ヘルプ デスクの内線 4200 にお問い合わせいただくか、または Web サイト (<a href=”http://emp.contoso.com/itinfo/vmail”></a>) にアクセスしてください。

    • [PIN がリセットされるときに送信されるテキスト]   このテキスト ボックスに入力するテキストは、UM が有効であるユーザーが UM PIN をリセットしたときに送信される電子メール メッセージに含められます。

      ユニファイド メッセージング システムによって PIN がリセットされるのは、失敗ログイン試行回数が 10 (既定値) を超過した場合、またはユーザーが Microsoft Office Outlook 2007、Exchange 2010、Outlook Web App、や Outlook Voice Access などのユニファイド メッセージング機能を使用して電話から PIN をリセットした場合です。このテキスト ボックスを使用して、セキュリティに関する通知、またはその他のセキュリティ関連情報を電子メール メッセージに含めることができます。

      このテキスト ボックスにテキストを入力しなかった場合、ユニファイド メッセージング システムで生成される既定のテキストが電子メール メッセージに含まれます。

      このテキスト ボックスには、512 文字まで入力できます。既定では、このテキスト ボックスにテキストは定義されていません。

      このテキスト ボックスに入力するテキストはテキスト形式にすることができます。また、テキストを強調したり、他のコンテンツへのハイパーリンクを追加したりするには、簡単な HTML 形式の書式タグを含めることもできます。

      例 1   ボイス メール サービスに関する質問または提案がある場合には、ヘルプ デスクの内線 4200 にお問い合わせください。

      例 2   <b>ボイス メール サービス</b>に関する質問または提案がある場合には、ヘルプ デスクの内線 4200 にお問い合わせいただくか、または Web サイト (<a href=”http://emp.contoso.com/itinfo/vmail”></a>) にアクセスしてください。

    • [ボイス メッセージに追加されるテキスト]  このテキスト ボックスに入力するテキストは、 ユーザーが発信者からボイス メール メッセージを受信したときに送信される電子メール メッセージに含められます。たとえば、このテキストには、ボイス メール メッセージの転送に関する情報を含む免責事項、または組織内でボイス メール メッセージを正しく扱う方法を示すシステム セキュリティ ポリシーを指定できます。

      このテキスト ボックスにテキストを入力しなかった場合、システムで生成される既定のテキストが電子メール メッセージに含まれます。このテキスト ボックスには、512 文字まで入力できます。既定では、このテキスト ボックスにテキストは定義されていません。

      このテキスト ボックスに入力するテキストはテキスト形式にすることができます。また、テキストを強調したり、他のコンテンツへのハイパーリンクを追加したりするには、簡単な HTML 形式の書式タグを含めることもできます。

      例 1   ボイス メール サービスに関する質問または提案がある場合には、ヘルプ デスクの内線 4200 にお問い合わせください。

      例 2   <b>ボイス メール サービス</b>に関する質問または提案がある場合には、ヘルプ デスクの内線 4200 にお問い合わせいただくか、または Web サイト (<a href=”http://emp.contoso.com/itinfo/vmail”></a>) にアクセスしてください。

    • [FAX メッセージに追加されるテキスト]  このテキスト ボックスに入力するテキストは、 ユーザーが受信トレイに受信 FAX メッセージを受信したときに送信される電子メール メッセージに含められます。このテキスト ボックスを使用して、FAX メッセージの転送に関する情報を含む免責事項、または組織内で FAX メール メッセージを正しく扱う方法に関するその他のシステム セキュリティ ポリシーを指定できます。

      このテキスト ボックスにテキストを入力しなかった場合、システムで生成される既定のテキストが電子メール メッセージに含まれます。このテキスト ボックスには、512 文字まで入力できます。既定では、このテキスト ボックスにテキストは定義されていません。

  6. UM メールボックス ポリシーに関連付けられたユーザーの PIN 設定を構成するには、[PIN ポリシー] タブを使用します。ユニファイド メッセージング PIN により、ユーザーは電話を使用して自分の受信トレイにアクセスできます。このページの設定を構成することで、UM PIN の最小桁数、またはユーザーが UM メールボックスからロックアウトされるまでのログオンの失敗回数を指定できます。

    環境に実装する UM PIN ポリシーは慎重に計画してください。UM PIN ポリシーを適切に計画して実装しないと、セキュリティの脅威を招き、誤ってネットワークに権限のないアクセスを許可する可能性があります。次を構成できます。

    • [PIN の最小の長さ]   このテキスト ボックスを使用して、ユニファイド メッセージング ユーザーの PIN に含めることができる最小桁数を指定します。既定値は 6 桁です。範囲は 4 ~ 24 桁です。この設定は無効にできません。

      PIN に必要な桁数を増やすと、ユニファイド メッセージング システムのセキュリティのレベルが上がります。PIN に必要な桁数を減らすと、ネットワークのセキュリティのレベルが下がります。PIN に必要な桁数が小さいほど、攻撃者がユーザーの PIN を推測することは簡単になります。

      この設定値が大きすぎると、ユーザーは PIN を覚えにくくなることがあります。しかし、設定値が小さすぎると、ユニファイド メッセージング システムに権限なくアクセスされる危険性があります。

    • [PIN の有効期間 (日)]   このテキスト ボックスを使用して、UM が有効なユーザーの PIN の有効期限が切れるまでの日数を構成します。PIN の有効期限が切れた後、ユーザーは新しい UM PIN を作成する必要があります。大部分の組織では、この値は既定の 60 日に設定してください。

      この設定には 0 ~ 999 の値を指定できます。0 に設定した場合、PIN は有効期限切れになりません。この値が小さすぎると、ユーザーは頻繁に新しい PIN を作成し、記憶する必要があるため、不満が生じる可能性があります。

    • [許可されない以前の PIN の数] の設定では、ユーザーが古い PIN を再使用する前に使用する必要がある一意の PIN の数を指定します。大部分の組織では、この値はシステムで記憶される既定の 5 PIN に設定してください。PIN 履歴は無効にできません。

      この値は 1 ~ 20 の間に設定できます。この値が大きすぎると、多くの PIN を記憶することは難しいため、ユーザーに不満が生じる可能性があります。この値が小さすぎると、ネットワーク セキュリティの脅威を招く可能性があります。

    • [PIN の共通のパターンを許可する]   この設定を使用して、ユニファイド メッセージングに対する PIN 複雑性要件を設定します。この複雑性要件は PIN の変更、または PIN の新規作成時に適用されます。

      このオプションが無効になっている場合は、連続した数字、同じ数字の繰り返し、およびメールボックスの内線番号のサフィックスは拒否されます。このオプションが有効になっている場合は、メールボックスの内線番号のサフィックスだけが拒否されます。

      セキュリティに関するベスト プラクティスとして、この設定を無効にすることをお勧めします。この設定を無効にすると、ユーザー PIN に以下の項目を含めることはできません。

      123456、456789 など、連続する数字。

      111111、8888888 など、数字の繰り返し。

      メールボックスの内線番号のサフィックス。

    • [正しくない PIN が次の回数入力されたら、PIN を自動的にリセットする]   このテキスト ボックスを使用して、ユニファイド メッセージングが自動的にユーザーの PIN をリセットするまでのログオンの連続失敗回数を入力します。大部分の組織では、この値は既定の 5 回に設定してください。

      この設定には 0 ~ 999 の値を指定できます。0 に設定した場合、この設定は無効になり、ユーザーの PIN は自動的にリセットされません。この値が小さすぎると、ユーザーに不満が生じる可能性があります。この値が大きすぎると、悪意のあるユーザーが PIN を識別するために試行する回数が増えます。

      この設定は、[正しくない PIN が次の回数入力されたら、UM メールボックスをロック アウトする] 設定で構成した数値より小さい数値に設定する必要があります。この設定は、ユーザー PIN へのブルート フォース攻撃を防ぐことを目的に設計されています。

    • [正しくない PIN が次の回数入力されたら、UM メールボックスをロック アウトする] このテキスト ボックスを使用して、ユーザーがメールボックスからロック アウトされるまでのログオンの連続失敗回数を入力します。

      たとえば、ユーザーが 5 回メールボックスへのログオンに失敗した場合は、[PIN が自動的にリセットされるまでに失敗したログオン回数] の設定に基づき、ユーザーの PIN はリセットされます。ユーザーが新しい PIN の使用を試みてさらに 5 回失敗した場合、その PIN はまたリセットされます。ユーザーが新しい PIN の使用を試みてさらに 5 回失敗した場合、ユーザーはメールボックスからロックアウトされます。ユーザーがロックアウトされた後、ユーザーのメールボックスは管理者が手動でリセットするかロックを解除する必要があります。

      この値は 1 ~ 999 の間に設定できます。この値が小さすぎると、ユーザーに不満が生じる可能性があります。この値が大きすぎると、悪意のあるユーザーが PIN を識別するために試行する回数が増えます。大部分の組織では、この値は既定の 15 回に設定してください。

      この数値は [正しくない PIN が次の回数入力されたら、PIN を自動的にリセットする] 設定で設定した数値よりも大きくする必要があります。この設定は、ユーザー PIN へのブルート フォース攻撃を防ぐことを目的に設計されています。

  7. UM メールボックス ポリシーのプロパティの [ダイヤルの制限] タブでは、この UM メールボックス ポリシーに関連付けられている UM が有効なユーザーのダイヤル ルールを設定することができます。UM メールボックス ポリシーは、ユーザーに対してユニファイド メッセージングを有効にするときに必要です。UM が有効なユーザーに対してユニファイド メッセージングの構成設定を適用および標準化する場合に便利です。UM メールボックス ポリシーを作成し、UM が有効なメールボックスの集合に、ポリシーやセキュリティ設定の共通セットを適用できます。

    これらの設定を使用して、UM メールボックス ポリシーに関連付けられている UM が有効なユーザーが接続可能な内線番号を制御したり、UM メールボックス ポリシーに関連付けられている UM が有効なユーザーがダイヤルできる電話番号を制御できます。次を構成できます。

    • [同じダイヤル プラン内のユーザーへの呼び出しを許可する]   このチェック ボックスをオンにすると、ダイヤル プランで構成されているサブスクライバー アクセス番号に電話をかけ、自分のメールボックスに正常にログオンした UM が有効なユーザーは、同じダイヤル プラン内の、UM が有効な別のユーザーに関連付けられている内線番号を持つユーザーに、電話をかけたり転送したりすることができます。既定では、この設定は有効になっています。

      この設定を無効にすると、ダイヤル プランで構成されているサブスクライバー アクセス番号に電話をかけ、自分のメールボックスに正しくログオンした UM が有効であるユーザーは、UM が有効になっていないユーザーや、UM が有効なユーザーに関連付けられていない他の内線番号には、電話をかけたり転送したりすることができます。ただし、同じダイヤル プラン内の UM が有効なユーザーにダイヤルすることはできません。これは、[内線の呼び出しを許可する] 設定が既定で有効になっているためです。

    • [内線の呼び出しを許可する]   この設定が有効な場合、ダイヤル プランで構成されているサブスクライバー アクセス番号に電話をかけ、自分のメールボックスに正しくログオンしたユーザーは、UM が有効になっていないユーザー、UM が有効なユーザーに関連付けられていない他の内線番号、および同じダイヤル プラン内の UM が有効なユーザーに電話をかけることができます。これは、[同じダイヤル プラン内のユーザーの呼び出しを許可する] 設定が既定で有効になっているためです。

      この設定が無効な場合、ダイヤル プランで構成されているサブスクライバー アクセス番号に電話をかけ、自分のメールボックスに正しくログオンしたユーザーは、UM が有効になっていないユーザーや、UM が有効なユーザーに関連付けられていない他の内線番号に電話をかけることができません。ただし、UM が有効なユーザーに関連付けられた内線番号には、電話をかけたり転送したりすることができます。これは、[同じダイヤル プラン内のユーザーの呼び出しを許可する] 設定が既定で有効になっているためです。[内線の呼び出しを許可する] 設定は、既定で有効になっています。

      UM が有効ではないユーザーも含まれている環境で、この設定を有効にすることができます。この設定は、ダイヤル プランに構成されているサブスクライバー アクセス番号に電話をかけてきたユーザーに対して、UM が有効なユーザーに関連付けられていない内線番号の呼び出しを許可する場合にも役立ちます。

    • [許可される国/地域内ルール グループをダイヤル プランから選択する]   許可される国内/地域通話用のダイヤル情報グループを追加または削除するには、このセクションを使用します。既定では、UM メールボックス ポリシーに構成されている国内/地域通話用のダイヤル情報グループはありません。

      国内/地域通話用のダイヤル情報グループは、Outlook Voice Access ユーザーがダイヤルできる国内または地域内の電話番号を許可または制限するために使用されます。これにより、不要なまたは許可されていない電話の呼び出しと電話料金を防止することができます。

      国内/地域通話用のダイヤル情報グループを追加するには、まず、UM メールボックス ポリシーに関連付けられているダイヤル プランに適切な国内/地域通話用のダイヤル情報グループを作成し、次に、そのダイヤル情報グループに適切なダイヤル情報のエントリを追加する必要があります。ダイヤル プランに必要なダイヤル情報グループを作成した後、UM メールボックス ポリシーの [ダイヤルの制限] タブにあるダイヤルの制限の一覧に、このダイヤル情報グループを追加する必要があります。

      国内/地域通話用のダイヤル情報グループは、ユニファイド メッセージング サーバーで、国内または地域内の電話番号へのアクセスを許可または制限するために使用できます。これは、サブスクライバー アクセス番号に電話をかけてきた Outlook Voice Access ユーザーに適用されます。

    • [許可される国際ルール グループをダイヤル プランから選択する]   許可される国際通話用のダイヤル情報グループを追加または削除するには、このセクションを使用します。既定では、UM メールボックス ポリシーに構成されている国際通話用のダイヤル情報グループはありません。

      国際通話用のダイヤル情報グループを追加するには、まず、UM メールボックス ポリシーに関連付けられているダイヤル プランに適切な国際通話用のダイヤル情報グループを作成し、次に、そのダイヤル情報グループに適切なダイヤル情報のエントリを追加する必要があります。必要なダイヤル情報グループを作成した後、UM メールボックス ポリシーのダイヤルの制限に、このダイヤル情報グループを追加する必要があります。

      国際ダイヤル情報グループは、ユニファイド メッセージング サーバーで、国外または地域外の電話番号へのアクセスを許可または制限するために使用できます。これは、サブスクライバー アクセス番号に電話をかけてきた Outlook Voice Access ユーザーに適用されます。

      国際通話用のダイヤル情報グループは、Outlook Voice Access ユーザーがダイヤルできる国外または地域外の電話番号を許可または制限するために使用されます。これにより、不要なまたは許可されていない電話の呼び出しと電話料金を防止することができます。

  8. [保護されているボイス メール] タブを使用して、以下の設定を構成します。

    • [認証されていない発信者からの音声メッセージを保護する]   ドロップダウン リストから以下のいずれかのオプションを選択して、ユニファイド メッセージング サーバーが応答する着信呼び出しが音声メッセージを保護するかどうかを決定します。この設定は、UM が有効なユーザーが電話に応答しない場合に送信される音声メッセージに適用されます。この設定は、発信者が UM 自動応答を使用している場合に、UM が有効であるユーザーに直接送信される音声メッセージにも適用されます。このオプションは、Exchange 2007 ユニファイド メッセージング サーバー上にメールボックスを持つ UM が有効なユーザーには使用できません。次を構成できます。

      [なし]   この設定を使用して、UM が有効なユーザーに送信される音声メッセージに保護が適用されないようにします。

      [親展]   この設定は、ユニファイド メッセージング サーバーが発信者によって親展としてマークされている音声メッセージにのみ保護を適用する場合に使用します。

      [すべて]   この設定は、ユニファイド メッセージング サーバーが親展としてマークされていない音声メッセージを含むすべての音声メッセージに保護を適用する場合に使用します。

    • [認証されている発信者からの音声メッセージを保護する]   ドロップダウン リストから以下のいずれかのオプションを選択して、ユニファイド メッセージング サーバーが応答する着信呼び出しが音声メッセージを保護するかどうかを決定します。この設定は、UM が有効なユーザーが電話に応答しない場合に送信される音声メッセージに適用されます。この設定は、発信者が Outlook Voice Access を使用してメールボックスにログオンして、音声メッセージを作成して送信する場合にも適用されます。Exchange 2007 ユニファイド メッセージング サーバーにメールボックスがある UM が有効であるユーザーは、このオプションを利用できません。次を構成できます。

      [なし]   この設定を使用して、UM が有効なユーザーに送信される音声メッセージに保護が適用されないようにします。

      [親展]   この設定は、ユニファイド メッセージング サーバーが発信者によって親展としてマークされている音声メッセージにのみ保護を適用する場合に使用します。

      [すべて]   この設定は、ユニファイド メッセージング サーバーが親展としてマークされていない音声メッセージを含むすべての音声メッセージに保護を適用する場合に使用します。

    • [認証されている発信者からの音声メッセージを保護する]   保護された音声メッセージを受信したユーザーに、電話での再生機能の使用を強制するには、このチェック ボックスをオンにします。または、クライアント ソフトウェアが Rights Management をサポートしない場合、ユーザーは Outlook Voice Access を使用する必要があります。電話での再生機能は、Rights Management をサポートするバージョンの Outlook を使用するクライアントにのみ適用されます。Rights Management をサポートしない Outlook 2007 以前のバージョン、および Outlook Web App クライアントの場合、Outlook Voice Access がユーザーが保護されたボイス メールを再生するための唯一の手段となります。

      既定の設定では、UM メールボックス ポリシーに関連付けられているすべてのユーザーが、保護された音声メッセージを再生するのに、電話での再生機能を使用する必要があります。こうすることで、その他のユーザーがメディア プレーヤーを使用してコンピューター スピーカーで音声メッセージを再生したり、携帯電話でメディア プレーヤーを使用して音声メッセージを再生することを防ぎます。このオプションが有効であっても、UM が有効であるユーザーは Outlook Voice Access を使用して保護されたボイス メールを再生できます。

      これは、UM が有効であるユーザーが公共のコンピューター、公共の場所でのラップトップ、または携帯電話のメディア プレーヤーを使用して、非公開の情報が含まれる保護されたボイス メールを再生する場合に特に便利です。このオプションは、Exchange 2007 ユニファイド メッセージング サーバー上にメールボックスを持つ UM が有効なユーザーには使用できません。

    • [Windows Rights Management をサポートしない電子メール クライアントを使用しているボイス メールの受信者に表示されるテキストを指定します]   保護されたボイス メールにアクセスできるのは、Information Rights Management (IRM) をサポートする電子メール クライアントから、または UM が有効であるユーザーが Outlook Voice Access を使用して保護されたボイス メール メッセージにアクセスする場合のみです。

      保護されたボイス メールが IRM をサポートしない電子メール クライアントに送信された場合、このボックスに含まれるテキストが電子メール メッセージにあるユーザーに送信されます。この情報には、保護されたボイス メールを受信するための手順を含む必要があります。

シェルを使用した UM メールボックス ポリシー プロパティの構成

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「ユニファイド メッセージングのアクセス許可」の「UM メールボックス ポリシー」。

この例では、MyUMMailboxPolicy という名前の UM メールボックス ポリシーに関連付けられているユーザーの PIN 設定を設定しています。

Set-UMMailboxPolicy -identity MyUMMailboxPolicy -LogonFailuresBeforePINReset 8 -MaxLogonAttempts 12 -MinPINLength 8 -PINHistoryCount 10 -PINLifetime 60 -ResetPINText "The PIN that is used to allow you access to your mailbox using Outlook Voice Access has been reset."

この例では、UM メールボックス ポリシーに関連付けられている UM ダイヤル プランで構成されているグループから、国内または地域内のグループと国際グループを選択します。UM メールボックス ポリシーに関連付けられた UM が有効なユーザーは、これらのグループに定義されたルールに従って電話をかけることができるようになります。

Set-UMMailboxPolicy -identity MyUMMailboxPolicy -AllowDialPlanSubscribers $true -AllowedInCountryOrRegionGroups InCountry/RegionGroup1,InCount/RegionGroup2 -AllowedInternationalGroups InternationalGroup1,InternationalGroup2 -AllowExtensions $true 

この例では、UM が有効なユーザーに送信される音声メッセージのテキスト、および UM が有効なユーザーに送信される電子メール メッセージに含まれるテキストを構成します。

Set-UMMailboxPolicy -identity MyUMMailboxPolicy -UMEnabledText "You have been enabled for Unified Messaging." -VoiceMailText "You have received a voice message from Microsoft Exchange 2010 Unified Messaging." 

構文およびパラメーターの詳細については、「Set-UMMailboxPolicy」を参照してください。

シェルを使用した UM メールボックス ポリシー プロパティの表示

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「ユニファイド メッセージングのアクセス許可」の「UM メールボックス ポリシー」。

この例では、Active Directory フォレスト内の書式設定された UM メールボックス ポリシーの一覧をすべて返します。

Get-UMMailboxPolicy | Format-List

この例では、MyUMMailboxPolicy という名前の UM メールボックス ポリシーに関するプロパティと値を返します。

Get-UMMailboxPolicy -Identity MyUMMailboxPolicy

構文およびパラメーターの詳細については、「Get-UMMailboxPolicy」を参照してください。

その他のタスク

UM メールボックス ポリシーの設定を構成した後、PIN セキュリティを構成することもできます。詳細については、「UM が有効なユーザーの PIN セキュリティの構成」を参照してください。

詳細情報

ユニファイド メッセージング メールボックス ポリシーについて

アウトダイヤルについて

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