UM が有効なユーザーのプロパティを表示または構成する

[アーティクル]
10/19/2016

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2012-07-23

ユニファイドメッセージング (UM) を有効にしている既存のユーザーに関して、ユニファイドメッセージングプロパティを表示または構成できます。ユーザーの UM プロパティを変更するときに、さまざまな UM 機能へのアクセスを制御できます。たとえば、自動音声認識 (ASR) の有効と無効を切り替えたり、ユーザーのメールボックスを別の UM メールボックスポリシーと関連付けたりすることができます。

UM ユーザーに関連する他の管理タスクについては、「ユニファイドメッセージングユーザーの管理」を参照してください。

前提条件

既存の Exchange ユーザーのユニファイドメッセージングが有効になっている。詳細な手順については、「ユーザーのユニファイドメッセージングの有効化」を参照してください。
UM ダイヤルプランが作成されている。詳細な手順については、「UM ダイヤルプランの作成」を参照してください。
UM メールボックスポリシーが作成されている。詳細な手順については、「UM メールボックスポリシーの作成」を参照してください。

EMC を使用して UM が有効なユーザーのプロパティを表示または構成する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「ユニファイドメッセージングのアクセス許可」の「UM メールボックス」。

コンソールツリーで、[受信者の構成] > [メールボックス] にアクセスします。
作業ウィンドウで、表示または変更する、UM が有効になっているユーザーを選択します。
操作ウィンドウで [プロパティ] をクリックします。
UM が有効になっているユーザーのメールボックスに関するプロパティウィンドウの [メールボックスの機能] タブで、[ユニファイドメッセージング] をクリックし、[プロパティ] をクリックします。
[ユニファイドメッセージングのプロパティ] ページを使用して、UM が有効になっている既存のユーザーの UM プロパティを表示または変更します。
- [UM メールボックスの状態] この表示専用フィールドには、ユーザーのメールボックスの状態が表示されます。既定では、ユーザーの UM が有効になっている場合、メールボックスの状態は [未ロックアウト] と表示されます。ただし、ユーザーが正しくない Outlook Voice Access PIN を複数回入力した場合、状態は [ロックアウト済み] と表示されます。
- [ユニファイドメッセージングメールボックスポリシー] この表示専用フィールドには、UM が有効になっているユーザーに関連付けられている UM メールボックスポリシーの名前が表示されます。[参照] ボタンをクリックして、この UM メールボックスと関連付ける UM メールボックスポリシーを指定できます。
- [UM の拡張] このボックスには、ユーザーのユニファイドメッセージングが有効にされた後の内線番号、セッション開始プロトコル (SIP) アドレス、および E.164 アドレスが表示されます。ユーザーを [内線電話番号] ダイヤルプランに関連付けた場合は、そのユーザーに対して構成されている内線電話番号だけがこのボックスに表示されます。
  
  UM が有効なユーザーを SIP ダイヤルプランに関連付けた場合、内線番号と SIP アドレスが表示されます。UM が有効なユーザーを E.164 ダイヤルプランに関連付けた場合、内線番号と E.164 アドレスが表示されます。
- [自動音声認識を有効にする] ユーザーがメールボックスにサインインしたときに、ASR を使用できるかどうかを指定するには、このオプションを選択します。既定では、UM が有効になっているユーザーは、Outlook Voice Access を使用してメールボックスにアクセスするときに音声コマンドを使用できます。
  
  Outlook Voice Access ユーザーの音声認識が有効になっている場合でも、キーパッドを使用して内線番号、PIN、および個人用オプションを入力する必要があります。
- [ユーザー以外からの UM 呼び出しを許可する] 自動応答を通して、認証されていない発信者からの着信呼び出しを、UM が有効になっているユーザーに転送することを許可するかどうかを指定するには、このオプションを選択します。既定では、この設定は有効になっています。この設定を有効にすると、組織外からの発信者が組織内のユーザーにつながります。
  
  この場合にも、ユーザーのメールボックスにはディレクトリ検索を使用してアクセスできます。ただし、この設定が無効になっているユーザーに対して外部発信者が呼び出しの転送を試みると、"誠に申し訳ありませんが、おかけになった番号を直接呼び出すことができません。オペレーターに接続します。" という案内が流れます。次に、発信者は自動応答に構成されているオペレーターに接続されます。
  
  この設定は、Outlook Voice Access を使用してメールボックスにサインインして、ユーザーにボイスメールメッセージを送信している発信者には適用されません。
- [FAX の受信をユーザーに許可する] ユーザーが着信 FAX を受信できるかどうかを指定するには、このオプションを選択します。既定では、この設定は有効になっています。ただし、ユーザーに着信 FAX を受信させない場合は設定を無効にできます。
  
  また、この設定はダイヤルプランにも構成されています。UM が有効になっているユーザーに対してこの設定を有効にしても、ダイヤルプランで FAX 受信が無効に構成されていると、UM が有効になっているユーザーは FAX を受信できなくなります。
- [呼び出し ID なしで転送された呼び出しがメッセージを残せる] 発信者番号なしで転送された呼び出しであった場合に、発信者がメッセージを残せるようにするかどうかを指定するには、このオプションを選択します。既定では、このオプションは有効になっています。このオプションを有効にすると、UM が有効になっているユーザーは発信者からの匿名呼び出しを受け入れることができます。
- [個人用の自動応答の作成をユーザーに許可する] ユーザーが個人用の自動応答を作成することを許可または禁止するには、このチェックボックスをオンまたはオフにします。UM ダイヤルプランまたは UM メールボックスポリシーでこのオプションが無効である場合、UM メールボックスポリシーに関連付けられた UM が有効であるユーザーはこの機能を使用できません。このオプションは、Exchange UM サーバー上にメールボックスを持つ UM が有効なユーザーには使用できません。既定の設定は有効です。
- [オペレーターの個人内線番号] ユーザーに対するオペレーターの個人内線番号を指定するには、このフィールドを使用します。既定では、内線電話番号は構成されていません。内線電話番号は 1 ～ 20 文字の範囲で指定できます。このオプションを有効にすると、UM が有効になっているユーザーに対する着信呼び出しは、このフィールドに指定した内線番号に転送されます。
  
  ダイヤルプランと自動応答には、別の種類のオペレーター内線番号を構成することができます。ただし、それらの内線番号は通常、企業全体にわたる受付またはオペレーター用のものです。オペレーターの個人内線番号設定は、特定のユーザーが応答する前に、管理者のアシスタントまたは個人秘書が着信呼び出しに応答するような場合に使用することができます。

シェルを使用して UM が有効なユーザーのプロパティを構成する

この例では、電話での再生機能と、不在着信通知機能を無効にしますが、テキストメッセージによる通知 (SMS) を有効にします。

Set-UMMailbox -Identity tony@contoso.com -UMEnabled $true -UMMailboxPolicy AdminPolicy -MissedCallNotificationEnabled $false -PlayonPhoneEnabled $false -SMSMessageWaitingNotificationEnabled $true

この例では、ユーザーが Outlook Voice Access を使用しているときに、予定表にアクセスできず、電子メールにアクセスできるようにします。

Set-UMMailbox -Identity tony@contoso.com -UMEnabled $true -UMMailboxPolicy AdminPolicy -Extension 523456 -FAXEnabled $true -TUIAccessToCal $false -TUIAccessToEmail True

この例では、ユーザーが Outlook Voice Access を使用しているときに、予定表と電子メールにアクセスできないようにします。

Set-UMMailbox -Identity tony@contoso.com -TUIAccessToCalendarEnabled $false -TUIAccessToEmailEnabled $false

構文およびパラメーターの詳細については、「Set-UMMailbox」を参照してください。

シェルを使用して UM が有効なユーザーのプロパティを表示する

この例は、Active Directory フォレスト内の UM が有効なメールボックスすべてを、書式化された一覧で表示します。

Get-UMMailbox | Format-List

この例は、tonysmith@contoso.com の UM メールボックスプロパティを表示します。.

Get-UMMailbox -Identity tonysmith@contoso.com

構文およびパラメーターの詳細については、「Get-UMMailbox」を参照してください。

その他のタスク

UM が有効なユーザーのプロパティを構成した後、次の操作も実行できます。

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