UM 自動応答の作成
適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3
トピックの最終更新日: 2013-01-09
ユニファイド メッセージング (UM) 自動応答を作成すると、通常は人間のオペレーターが応答する外線番号への着信呼び出しに、自動応答が応答するようになります。 UM ダイヤル プランや UM IP ゲートウェイなどのほかのユニファイド メッセージング オブジェクトとは異なり、UM 自動応答を作成する必要はありません。 ただし、自動応答は、組織の内部や外部から電話を掛けてきた人が、組織内に存在するユーザーや部署を見つけて目的の相手や部署に呼び出しを転送できるようにします。
UM 自動応答に関連する他の管理タスクについては、「UM 自動応答の管理」を参照してください。
前提条件
UM ダイヤル プランが作成されている。詳細な手順については、「UM ダイヤル プランの作成」を参照してください。
実行内容
EMC を使用した UM 自動応答の作成
シェルを使用した UM 自動応答の作成
EMC を使用した UM 自動応答の作成
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「ユニファイド メッセージングのアクセス許可」の「UM 自動応答」。
コンソール ツリーで、[組織の構成] > [ユニファイド メッセージング] にアクセスします。
作業ウィンドウで、[UM 自動応答] タブをクリックします。
操作ウィンドウで、[UM 自動応答の新規作成] をクリックします。
UM 自動応答の新規作成ウィザードで、以下のフィールドに入力します。
[名前] このテキスト ボックスを使用して、UM 自動応答の表示名を作成します。 一意な UM 自動応答名を必ず指定する必要があります。ただし、EMC とシェルでは表示専用として使用されます。
自動応答を作成した後にその表示名を変更する必要がある場合は、最初に既存の UM 自動応答を削除してから、適切な名前を持つ別の自動応答を作成する必要があります。 組織で複数の UM 自動応答を使用している場合は、UM 自動応答にわかりやすい名前を使用することをお勧めします。 UM 自動応答名は最大で 64 文字で、空白を含めることができます。
新しい UM 自動応答の名前にスペースを含めることができますが、Office Communications Server 2007 R2 または Microsoft Lync サーバーとユニファイド メッセージングを統合する場合、名前にはスペースを含めることはできません。 したがって、表示名にスペースが含まれている自動応答を作成し、Office Communications Server 2007 R2 または Microsoft Lync サーバーと統合しようとしている場合は、最初にその自動応答を削除してから、スペースを含まない表示名を使用して別のものを作成する必要があります。
[関連付けられたダイヤル プランの選択]** [参照]** をクリックして、UM 自動応答と関連付ける UM ダイヤル プランを選択します。自動応答に対して UM ダイヤル プランを選択して関連付ける必要があります。UM 自動応答に関連付けることができる UM ダイヤル プランは 1 つだけです。
[パイロット ID 一覧] このフィールドを使用して、発信者が自動応答を呼び出すために使用する内線番号またはパイロット番号を入力します。このボックスに内線番号またはパイロット ID を入力し、[追加] をクリックしてその番号を一覧に追加します。入力した内線番号またはパイロット ID の桁数と、関連付けられている UM ダイヤル プランで構成されている内線番号の桁数とが一致する必要はありません。 これは、UM 自動応答では直通電話が許可されるためです。
入力できる内線番号またはパイロット ID の数に制限はありません。 ただし、内線番号を持たない新しい自動応答を作成してもかまいません。内線番号またはパイロット ID は必須ではありません。
既存の内線番号またはパイロット ID を編集または削除できます。既存の内線番号またはパイロット ID を編集するには、[編集] をクリックします。既存の内線番号またはパイロット ID を一覧から削除するには、[削除] をクリックします。
[自動応答を作成して有効にする] このオプションを選択すると、UM 自動応答の新規作成ウィザードを終了すると、自動応答が着信呼び出しに応答するようになります。 既定では、新しい自動応答は無効な状態で作成されます。
UM 自動応答を無効な状態で作成した場合は、ウィザードの完了後に EMC の操作ウィンドウまたはシェルを使用して、自動応答を有効にすることができます。
[音声認識が有効な自動応答を作成する] このオプションを選択すると、UM 自動応答が音声認識に対応します。自動応答の音声認識が有効な場合、電話をかけてきた人は、音声入力またはタッチトーン入力を使用して、UM 自動応答のシステムまたはカスタム プロンプトに応答できます。 既定では、作成直後の自動応答は音声認識に対応しません。
発信者に対して音声認識が有効な自動応答を使用するためには、自動音声認識 (ASR) のサポートを含む適切なユニファイド メッセージング言語パックをインストールし、自動応答でこの言語を使用するようにプロパティを構成する必要があります。
[完了] ページで、UM 自動応答が正常に作成されたかどうかを確認します。
[完了] の状態は、ウィザードでタスクが正常に完了したことを示します。
[失敗] の状態は、タスクが完了しなかったことを示します。タスクが失敗した場合は、説明の概要を確認し、[戻る] をクリックして構成を変更します。
[完了] をクリックして UM 自動応答の新規作成ウィザードを完了します。
シェルを使用した UM 自動応答の作成
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「ユニファイド メッセージングのアクセス許可」の「UM 自動応答」。
この例では、音声認識が有効ではない着信呼び出しを受け付けることができる MyUMAutoAttendant
という名前の UM 自動応答を作成します。
New-UMAutoAttendant -Name MyUMAutoAttendant -UMDialPlan MyUMDialPlan -PilotIdentifierList 55000 -Enabled $true
この例では、MyUMAutoAttendant
という名前の、音声認識が有効な UM 自動応答を作成します。
New-UMAutoAttendant -Name MyUMAutoAttendant -UMDialPlan MyUMDialPlan -PilotIdentifierList 56000,56100 -SpeechEnabled $true
構文およびパラメーターの詳細については、「New-UMAutoAttendant」を参照してください。
その他のタスク
自動応答を作成した後で、次の操作も実行できます。
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