オフライン アドレス帳のプロパティの構成
適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3
トピックの最終更新日: 2011-10-17
Exchange Server 2010 のオフライン アドレス帳 (OAB) はダウンロードされたアドレス帳のコピーであり、Outlook ユーザーはサーバーに接続していないときでもアドレス帳の情報にアクセスできます。Exchange 管理者は、オフラインで作業するユーザーが利用できるようにするアドレス帳を選択できます。また、アドレス帳の配布方法 (Web ベースの配布またはパブリック フォルダー配布) を構成することもできます。
OAB に関連する他の管理タスクについては、「オフライン アドレス帳の管理」を参照してください。
実行内容
EMC を使用して OAB プロパティを構成する
シェルを使用して OAB プロパティを構成する
EMC を使用して OAB プロパティを構成する
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。メールボックスのアクセス許可 の「オフライン アドレス帳」。
コンソール ツリーで、[組織の構成] > [メールボックス] にアクセスします。
結果ウィンドウで [オフライン アドレス帳] タブをクリックし、構成するオフライン アドレス帳を選択します。
操作ウィンドウで [プロパティ] をクリックします。
[全般] タブを使用して、OAB プロパティを表示し、OAB の更新間隔を設定します。
[名前] このタブの上部にあるラベルのないボックスには、OAB の名前が表示されます。この名前は変更できます。
[生成サーバー] この読み取り専用フィールドには、OAB 生成サーバーの名前が表示されます。OAB 生成サーバーは、OAB が生成されるメールボックス サーバーです。別の生成サーバーを指定する場合は、Server パラメーターで Move-OfflineAddressBook コマンドレットを使用します。詳細については、「Move-OfflineAddressBook」を参照してください。
[既定のオフライン アドレス帳] この読み取り専用フィールドには、選択した OAB が既定の OAB であるかどうかを示す [True] または [False] の状態が表示されます。既定の OAB でない場合にこれを既定に設定する場合は、結果ウィンドウで OAB を右クリックし、[既定に設定] をクリックします。
[最終変更日時] この読み取り専用フィールドには、OAB が最後に変更された日時が表示されます。
[更新スケジュール] このリストには、定期的な更新スケジュール用の時刻と間隔が表示されます。
スケジュールをカスタマイズするには、リストから**[カスタム スケジュールを使用する]** を選択し、次に [カスタマイズ] をクリックし、[スケジュール] ダイアログ ボックスを開いてスケジュールを指定します。
[アドレス一覧] タブを使用して、OAB に含めたいアドレス一覧を選択します。既定のグローバル アドレス一覧 (GAL) 以外の GAL を含める場合、シェルを使用する必要があります。
[既定のグローバル アドレス一覧を含む] OAB に既定の GAL を含めるには、このチェック ボックスをオンにします。
[次のアドレス一覧を含む] OAB でアドレス一覧を追加または削除するには、このチェック ボックスをオンにします。
1 つ以上のアドレス一覧を選択して OAB に追加するには [追加] をクリックします。
選択したアドレス一覧を OAB から削除するには、 をクリックします。
[配布] タブを使用して、OAB のクライアント サポートと OAB 配布ポイントを指定します。
[クライアント サポート] Exchange 組織が使用する Outlook のバージョン向けに生成される OAB バージョンを選択します。組織内で複数のバージョンの Outlook を使用している場合は、以下から 1 つ以上のバージョンを選択することができます。
Outlook 98 SP1 以前 (Version 2)
Outlook 98 SP2 以降 (Version 3)
Outlook 2003 SP2 以降 (Version 4)
[クライアント サポート] オプションを選択しない場合は、Version 4 が生成されます。
[配布ポイント] OAB の配布は、ユーザーがリモートまたはダイヤルアップ接続で作業している場合に OAB にアクセスできるようにするための方法です。OAB を配布するには、管理者は、Web ベースの配布、パブリック フォルダーの配布、または両方を使用できます。OAB 配布ポイントとは、クライアント コンピューターが OAB をダウンロードできる HTTP Web アドレスまたはパブリック フォルダーのことです。
次のいずれか、または両方のチェック ボックスをオンにできます。
[Web ベースの配布を有効にする] Web ベースの配布を有効にするには、このチェック ボックスをオンにします。Web ベースの配布は、オフラインまたはダイヤルアップ接続で作業中の Outlook 2007 以降のクライアントが OAB にアクセスする場合に使用する配布方法です。Web ベースの配布を使用する場合、クライアント アクセス サーバーに Web 配布を目的とする OAB 仮想ディレクトリが含まれます。
OAB の配布元である仮想ディレクトリ (複数可) を指定するには、[追加] をクリックします。
OAB から選択した仮想ディレクトリを削除するには、 をクリックします。
[パブリック フォルダーの配布を有効にする] パブリック フォルダーの配布を有効にするには、このチェック ボックスをオンにします。パブリック フォルダーの配布は、オフラインまたはダイヤルアップ接続で動作する Outlook 2003 またはそれ以前のクライアントから OAB へのアクセスに使用する配布方法です。
シェルを使用して OAB プロパティを構成する
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。メールボックスのアクセス許可 の「オフライン アドレス帳」。
この例では、My OAB という OAB で OAB 生成が実行される日時を変更します。
Set-OfflineAddressBook -Identity "My OAB" -Schedule "Sun.1:15 AM-Sun.1:30 AM"
注意
Schedule パラメーターは、以下の範囲を含む次のような形式となります。曜日.時:分 [AM/PM]-曜日.時:分 [AM/PM]
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