役割を削除する
適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3
トピックの最終更新日: 2011-03-19
不要になった管理役割を組織から削除できます。削除できるのは、自分で作成した管理役割だけです。組み込みの管理役割を削除することはできません。Microsoft Exchange Server 2010 での管理役割の詳細については、「管理の役割について」を参照してください。
管理役割を削除するには、シェルを使用する必要があります。
役割に関連する他の管理タスクについては、「高度なアクセス許可の管理」を参照してください。
前提条件
管理役割を削除する前に、その管理役割の割り当てをすべて削除する必要があります。役割の割り当てを削除する方法の詳細については、「ユーザーまたは USG から役割を削除する」を参照してください。
実行内容
子の役割を持たない管理役割を削除する
子の役割を持つ管理役割を削除する
対象範囲外の管理役割を削除する
注意
EMC を使用して管理役割を削除することはできません。
子の役割を持たない管理役割を削除する
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「管理役割」。
子の役割を持たない役割を削除するには、次の構文を使用します。
Remove-ManagementRole <role name>
この例では、"Seattle Server Administrators/Seattle のサーバー管理者" 役割を削除します。
Remove-ManagementRole "Seattle Server Administrators"
構文およびパラメーターの詳細については、「Remove-ManagementRole」を参照してください。
子の役割を持つ管理役割を削除する
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「管理役割」。
削除する役割に子の役割がある場合は、子の役割もすべて削除する必要があります。Recurse スイッチを使用しない限り、子の役割を持つ役割を削除しようとすると、エラー メッセージが表示されます。役割を削除するときに Recurse スイッチを使用すると、指定した役割とそのすべての子の役割が削除されます。
注意
Recurse スイッチを使用する場合、削除するよう指定した役割の子の役割もすべて削除されます。このコマンドを実行する前に、どの役割が削除されるかを理解しておく必要があります。
削除したい役割のみが削除されることを確認するには、WhatIf スイッチを自分のコマンドで使用して、それが正しいことを確認します。以下の構文を使用します。
Remove-ManagementRole <role name> -Recurse -WhatIf
WhatIf スイッチは、変更をコミットせずにコマンドを実行し、削除される役割を報告します。WhatIf スイッチの詳細については、「WhatIf、Confirm、および ValidateOnly スイッチ」を参照してください。
削除したい役割のみが削除されることを確認したら、同じコマンドを WhatIf スイッチなしで実行します。この例では、"London Administrators/London の管理者" 役割とそのすべての子の役割を削除します。
Remove-ManagementRole "London Administrators" -Recurse
構文およびパラメーターの詳細については、「Remove-ManagementRole」を参照してください。
対象範囲外の管理役割を削除する
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「対象範囲外の管理役割」。
対象範囲外の役割を削除するには、このトピックで前に「子の役割を持たない管理役割を削除する」と「子の役割を持つ管理役割を削除する」で説明した手順と同じ手順を使用できます。唯一異なるのは、対象範囲外の役割を削除する場合で、コマンドを実行するときに UnScopedTopLevel スイッチを指定する必要があります。この例では、対象範囲外の役割とそのすべての子の役割を削除します。
Remove-ManagementRole "Custom IT Scripts" -Recurse -UnScopedTopLevel
他の役割を削除する場合と同様に、WhatIf スイッチを使用して正しい役割を削除していることを確認します。
構文およびパラメーターの詳細については、「Remove-ManagementRole」を参照してください。
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