RPC Averaged Latency カウンタからのパフォーマンス データ
[このトピックの目的は、Exchange Server アナライザ ツールが提起した特定の問題に取り組むことです。解決策を適用する対象は、Exchange Server アナライザ ツールを実行し、その特定の問題が発生しているシステムに限定する必要があります。無料でダウンロードして入手できる Exchange Server アナライザ ツールは、トポロジ内の各サーバーから構成データをリモートで収集し、データを自動的に分析します。生成されるレポートには、構成上の重要な問題点、潜在的な問題点、および製品の各種設定で既定値以外のものが、詳細に記載されます。これらの推奨事項に従うことにより、パフォーマンス、スケーラビリティ、信頼性、およびアップタイムの向上を達成できます。このツールの詳細、または最新バージョンのダウンロードについては、「Exchange Server ベスト プラクティス アナライザ ツール バージョン 2 のダウンロード」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=34707) を参照してください。]
トピックの最終更新日: 2005-11-18
Microsoft® Exchange Server アナライザ ツールには、Exchange 2000 Server または Exchange Server 2003 を実行しているコンピュータ上のパフォーマンス カウンタ オブジェクトに対してクエリを発行するためのパフォーマンス データ収集エンジンが含まれています。このパフォーマンス データ収集エンジンは、MSExchangeIS パフォーマンス オブジェクトの RPC Averaged Latency パフォーマンス カウンタからデータを収集し、パフォーマンス データを分析します。Exchange Server アナライザが RPC Averaged Latency パフォーマンス カウンタからデータを収集した場合、収集されたデータに関する情報はベースライン情報として表示されます。
RPC Averaged Latency パフォーマンス カウンタは、過去 1,024 パケットでの、リモート プロシージャ コール (RPC) の平均待ち時間 (ミリ秒単位) を示します。RPC Averaged Latency パフォーマンス カウンタの最大値を、常に 50 ミリ秒未満にする必要があります。
既定では、Exchange Server アナライザは 2 時間の間に 30 秒ごとにサンプルを取得します。Exchange Server アナライザは、収集期間中のパフォーマンス カウンタの最大値を報告します。また、収集されたすべての値のうちの 90 パーセンタイルに当たる値も報告されます。
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Exchange Server アナライザが収集したすべての値を昇順に一覧表示すると、90 パーセンタイルはその一覧の 90% にある値です。90 パーセンタイル値は、収集期間中のこのカウンタの高い値を示しています。 |
状況によっては、最大値は期間中のピーク時の値になります。このため、最大値は期間全体を表わしていません。中間値には収集期間中のアイドル時間が含まれるため、必ずしも正確な負荷を示しません。そのため、Exchange Server アナライザ ツールでは、最大値と 90 パーセンタイル値が報告されます。
このベースライン メッセージの情報は、情報の提供のみを目的として表示されます。操作は必要ありません。
パフォーマンス カウンタに推奨されるしきい値の詳細については、「Troubleshooting Microsoft Exchange Server Performance」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=47588) を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。