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Documentum コネクタを構成して使用する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

 

適用先: FAST Search Server 2010

トピックの最終更新日: 2016-11-29

Microsoft SharePoint 2010 Indexing Connector for Documentum を使用すると、EMC Documentum システムに格納されたコンテンツのインデックスを Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint で (Microsoft SharePoint Server 2010 を利用して) 作成できます。この記事では、FAST Search Server 2010 for SharePoint で使用するために Indexing Connector for Documentum コネクタをインストールし、構成する方法を説明します。

Microsoft ダウンロード センターから Indexing Connector for Documentum をダウンロードするには、次のリンクを使用してください。Microsoft SharePoint 2010 Indexing Connector for Documentum (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=191180&clcid=0x411) (英語)。

Indexing Connector for Documentum は以下の機能を備えています。

  • SharePoint 2010 Search Connector Framework に基づく機能

  • 64 ビット コネクタ

  • 1 つのコネクタで複数バージョンの EMC Documentum Content Server をサポート

  • Documentum オブジェクトと Documentum オブジェクト メタデータのインデックス作成

  • Documentum のセキュリティ定義およびセキュリティ ポリシーのサポート

  • Windows PowerShell の自動構成と自動管理のサポート

  • 複数の Documentum クライアント アプリケーションをサポートする構成可能な検索結果 URL

  • クロールからのファイルおよびフォルダーの除外をサポート

Indexing Connector for Documentum でサポートされているオブジェクトの種類とプロパティおよびサポートされていないオブジェクトの種類とプロパティを以下に示します。

サポートされているコンテナー オブジェクトとコンテナー プロパティ

  • dm_cabinet とサブタイプ

  • dm_Folder とサブタイプ

  • r_object_type

  • object_name

  • title

  • subject

  • keywords

  • owner_name

  • r_creator_name

  • r_creation_date

  • r_modifier

  • r_modify_date

  • cabinetpath

  • folderpath

サポートされているドキュメント オブジェクトとドキュメント プロパティ

  • dm_document とサブタイプ

  • authors

  • keywords

  • r_full_content_size

  • r_creation_date

  • object_name

  • r_modify_date

  • r_modifier

  • subject

  • title

  • r_object_type

  • a_content_type

  • owner_name

  • r_version_label

  • r_lock_date

  • r_lock_owner

  • r_policy_id

  • r_current_state

  • log_entry

  • r_creator_name

  • r_access_date

  • a_storage_type

  • i_retain_until

  • ContainerPath

  • すべてのカスタム プロパティ

サポートされていないオブジェクトの種類

  • Temp キャビネット

  • Temp フォルダー

  • Temp ファイル

Indexing Connector for Documentum の必須コンポーネントをインストールして構成する

以下の手順に従って、Indexing Connector for Documentum の必須コンポーネントをインストールし、構成します。手順は以下に示す順番に実行する必要があります。

SharePoint 2010 Indexing Connector for Documentum の必須ソフトウェアを以下に示します。

  • 以下に示す SharePoint Server 2010 製品、Search Server 2010 製品、または FAST Search Server 2010 for SharePoint 製品のいずれか 1 つ。

    • Microsoft SharePoint Server 2010

    • Microsoft Search Server 2010

    • Microsoft Search Server 2010 Express

    • Microsoft SharePoint 2010 for Internet Sites Enterprise

    • Microsoft SharePoint 2010 for Internet Sites Standard

    • Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint

    • Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint Internet Sites

  • SP2 および DFS 修正プログラム 1049 が適用された DFS Server v6.5。このサーバーはすべてのリポジトリに対して構成および接続されている必要があります。

  • SP2 および DFS 修正プログラム 1049 が適用された DFS Productivity Layer v6.5 .NET アセンブリを使用する必要があります。

    .NET アセンブリは DFS 修正プログラム 1049 パッケージに含まれています。サーバー側およびクライアント側の両方の更新プログラムが含まれている DFS 修正プログラム 1049 パッケージを入手するには、EMC Powerlink Web サイト (https://powerlink.emc.com (英語)) でサービス要求を開きます。また、EMC 顧客担当者に問い合わせることもできます。

    Indexing Connector for Documentum は、Documentum リポジトリにアクセスするための接続アプリケーション プログラミング インターフェイス (API) として EMC DFS (Documentum Foundation Services) を使用します。そのため、Indexing Connector for Documentum のインストール先となる SharePoint Server 2010 クロール サーバーに DFS Productivity Layer (DFS Server のクライアント) .NET コンポーネントをインストールし、構成する必要があります。

Indexing Connector for Documentum の必須コンポーネントをインストールして構成するには

  1. Administrators グループのメンバーであるユーザー アカウントを使用して、Documentum コンテンツ アクセス アカウントが作成されるコンピューターにログオンします。

  2. クロール用の Documentum コンテンツ アクセス アカウントを作成します。Indexing Connector for Documentum は、Documentum コンテンツ アクセス アカウントを使用して Documentum リポジトリからコンテンツを取得します。このアカウントには次の資格情報が必要です。

    • クロールするドキュメントを少なくとも読み取れる権限。

    • クロールするキャビネット、フォルダー、およびレコード (メタデータのみを持つドキュメント) を少なくとも閲覧できる権限。

  3. 各 SharePoint Server 2010 クロール サーバーで、DFS Productivity Layer .NET アセンブリをグローバル アセンブリ キャッシュ %windir%\assembly に展開します。Indexing Connector for Documentum では 4 つの DLL が使用されます。これらの DLL の名前とバージョンを確認したうえでグローバル アセンブリ キャッシュに展開してください。DFS1049 修正プログラムには以下のファイルが含まれています。これらのファイルは、既定のパスに展開すると %local%\emc-dfs-sdk-6.5\emc-dfs-sdk-6.5\lib\dotnet ディレクトリに配置されます。

    • Emc.Documentum.FS.DataModel.Core.dll、バージョン番号 6.5.0.231

    • Emc.Documentum.FS.DataModel.Shared.dll、バージョン番号 6.5.0.231

    • Emc.Documentum.FS.runtime.dll、バージョン番号 6.5.0.231

    • Emc.Documentum.FS.Services.Core.dll、バージョン番号 6.5.0.231

    注意

    4 つの DLL はグローバル アセンブリ キャッシュ (%windir%\assembly) にドラッグ アンド ドロップすることで展開できますが、ユーザー アカウント制御をオフにしないとこの操作を実行できない場合があります。

  4. DFS Productivity Layer .NET アセンブリを正しく機能させるには, .NET の machine.config ファイルを更新して DFS Productivity Layer 用の WCF 設定を追加する必要があります。各 SharePoint Server 2010 クロール サーバーで、%windir%\Microsoft.NET\Framework64\V2.0.50727\CONFIG ディレクトリにある machine.config ファイルを開きます。以下の WCF 設定では、Documentum コンテンツ オブジェクト (ドキュメント ファイルおよびそのメタデータ) あたりの許容転送容量が 30 メガバイト (MB) になっています。管理者は、より大規模なコンテンツに対応できるように "DfsDefaultService" バインド内の "maxReceivedMessageSize" の値を増やすことができます。既定の SharePoint 検索で処理されるファイルの最大サイズは 16 MB です。16 MB を超えるファイルをクロールする場合、サーバー管理者はサーバー システムのレジストリ HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Office Server\14.0\Search\Global\Gathering Manager\MaxDownloadSize を編集する必要があります。

    警告

    レジストリを正しく編集しないと、システムが正常に動作しなくなる場合があります。レジストリを変更する前に、コンピューター上の重要なデータのバックアップを作成する必要があります。

    %windir%\Microsoft.NET\Framework64\v2.0.50727\CONFIG にアクセスし、machine.config ファイルを開いて、以下の XML スニペットを <configuration> 要素に追加します。

    <system.serviceModel>
    <bindings>
    <basicHttpBinding>
    <binding name="DfsAgentService" closeTimeout="00:01:00"
     openTimeout="00:01:00" receiveTimeout="00:10:00" sendTimeout="00:01:00"
     allowCookies="false" bypassProxyOnLocal="false" hostNameComparisonMode="StrongWildcard"
     maxBufferSize="10000000" maxBufferPoolSize="10000000" maxReceivedMessageSize="10000000"
     messageEncoding="Text" textEncoding="utf-8" transferMode="Buffered"
     useDefaultWebProxy="true">
    <readerQuotas maxDepth="32" maxStringContentLength="8192" maxArrayLength="16384"
      maxBytesPerRead="4096" maxNameTableCharCount="16384" />
    <security mode="None">
    <transport clientCredentialType="None" proxyCredentialType="None"
    realm="" />
    <message clientCredentialType="UserName" algorithmSuite="Default" />
    </security>
    </binding>
    
    <binding name="DfsContextRegistryService" closeTimeout="00:01:00"
       openTimeout="00:01:00" receiveTimeout="00:10:00" sendTimeout="00:01:00"
       allowCookies="false" bypassProxyOnLocal="false" hostNameComparisonMode="StrongWildcard"
       maxBufferSize="10000000" maxBufferPoolSize="10000000" maxReceivedMessageSize="10000000"
       messageEncoding="Text" textEncoding="utf-8" transferMode="Buffered"
       useDefaultWebProxy="true">
    <readerQuotas maxDepth="32" maxStringContentLength="8192" maxArrayLength="16384"
    maxBytesPerRead="4096" maxNameTableCharCount="16384" />
    <security mode="None">
    <transport clientCredentialType="None" proxyCredentialType="None"
    realm="" />
    <message clientCredentialType="UserName" algorithmSuite="Default" />
    </security>
    </binding>
    <binding name="DfsDefaultService" closeTimeout="00:01:00" openTimeout="00:10:00" receiveTimeout="00:20:00" sendTimeout="00:10:00" allowCookies="false" bypassProxyOnLocal="false" hostNameComparisonMode="StrongWildcard" maxBufferSize="10000000" maxBufferPoolSize="10000000" maxReceivedMessageSize="30000000" messageEncoding="Text" textEncoding="utf-8" transferMode="StreamedResponse" useDefaultWebProxy="true">
    <readerQuotas maxDepth="32" maxStringContentLength="8192" maxArrayLength="16384" maxBytesPerRead="1048576" maxNameTableCharCount="16384"/>
    <security mode="None">
    <transport clientCredentialType="None" proxyCredentialType="None" realm=""/>
    <message clientCredentialType="UserName" algorithmSuite="Default"/>
    </security>
    </binding>
    </basicHttpBinding>
    </bindings>
    </system.serviceModel>
    
  5. Indexing Connector for Documentum は、Documentum ドキュメントのアクセス制御リスト (ACL) をクロールし、このリストをシステムの ACL にマップします。これにより、ユーザーは読み取り権限を持つドキュメントを Documentum で検索できるようになります。Indexing Connector for Documentum は、3 種類の ACL 変換をサポートしています。その ACL 変換を DCTMConfig.xml で構成するには、Windows PowerShell コマンドレットの Set-SPEnterpriseSearchDCTMConnectorConfig を使用します。

    これらのオプションの設定方法と例については、「Indexing Connector for Documentum をインストールして構成する」を参照してください。

    システムの ACL を設定するときのオプションを以下に示します。

    • セキュリティなし

      Indexing Connector for Documentum はクロール中に Documentum ACL を無視するので、どの SharePoint ユーザーでもクロールされたすべてのドキュメントを検索できます。

    • 同じアカウントを使用

      Documentum と SharePoint 2010 Productsの両方が Active Directory Domain Services (AD DS) または Active Directory ディレクトリ サービスを使用している場合、Indexing Connector for Documentum は、ユーザーまたはグループがどちらのシステムでも同じアカウントを使用していると想定します。

    • ユーザー マッピング テーブルに従った ACL 変換

      Documentum と SharePoint 2010 Productsの両方が AD DS または Active Directory を使用しているわけではなく、かつセキュリティ検索を有効にする場合は、ユーザー マッピング テーブルを設定して ACL 変換の方法を指定する必要があります。

  6. ユーザー マッピング テーブルの要件を以下に示します。

    • ユーザー マッピング テーブルは Microsoft SQL Server 2008 以降のデータベース内に存在する必要があります。

    • OSearch14 サービス アカウントは、ユーザー マッピング テーブルに対して少なくとも読み取りの権限を持っている必要があります。

    DCTMCredentialDomain

    Documentum アカウントのドメイン名です。アカウントがローカル コンピューターまたは LDAP システムから提供される場合は、この列を設定します。Documentum アカウントのユーザー ソース プロパティは None または LDAP と等しくなります。それ以外の場合はこの列を空にしておきます。

    DCTMCredentialRepository

    Documentum アカウントのリポジトリ名です。アカウントが Documentum リポジトリから提供される場合は、この列を設定します。

    DCTMCredentialLoginName

    Documentum アカウントのログイン名です。

    NTCredential

    SharePoint Server で Documentum コンテンツを検索する Windows ドメイン ユーザー アカウントです。

    例: Documentum リポジトリのユーザー Dan Park によるログオンは、Finance リポジトリにリンクされています。Dan の Windows ドメイン ユーザー アカウントは Litwareinc\dpark です。この場合、Dan のユーザー マッピング テーブル エントリは次のようになります。

    DCTMCredentialDomain

    ""

    DCTMCredentialRepository

    Finance

    DCTMCredentialLoginName

    dpark

    NTCredential

    Litwareinc\dpark

    例: Documentum に M&S リポジトリにある Marketing Department というグループがあります。このグループは、litware ドメインの下の AD グループ Marketing にマッピングされます。この場合、グループ マッピング テーブル エントリは次のようになります。

    DCTMCredentialDomain

    ""

    DCTMCredentialRepository

    M&S

    DCTMCredentialLoginName

    Marketing Department

    NTCredential

    Litware\Marketing

    注意

    値の割り当てがないセルを NULL または空にすることはできません。'' という空の文字列値を割り当てる必要があります。
    各 Documentum グループでは、ユーザー マッピング テーブルに NT グループが存在する必要があり、それらのグループには同じユーザー情報が含まれている必要があります。
    ユーザー マッピング テーブルには、ユーザーとグループ両方のマッピングが含まれます。このテーブルは最新の状態に保つ必要があります。Documentum にグループを追加したら、対応するグループを Active Directory に追加し、そのグループへのマッピングを設定する必要があります。

    ユーザー マッピング テーブルを作成するには、次のスクリプトを使用します。

    CREATE TABLE <replace with your user mapping table name>
    (
    DCTMCredentialDomain nvarchar (255) NOT NULL , 
    DCTMCredentialRepository nvarchar (32) NOT NULL , 
    DCTMCredentialLoginName nvarchar (80) NOT NULL , 
    NTCredential nvarchar (255) NOT NULL , 
    CONSTRAINT PK_CredentialMapping PRIMARY KEY CLUSTERED 
    ( DCTMCredentialDomain, DCTMCredentialRepository, DCTMCredentialLoginName )
    ) 
    

    上の表で示したような Documentum/NT 資格情報のペアを新しいマッピング テーブルに設定します。OSearch14 アカウントには、この表に対する読み取りアクセス権を付与してください。

Indexing Connector for Documentum をインストールして構成する

以下の手順を使用して、Indexing Connector for Documentum をインストールして構成します。

Indexing Connector for Documentum をインストールして構成するには

  1. Add-SPShellAdmin を参照してください。 この記事には、この手順の実行に必要な権限の確認に役立つ情報が含まれています。

  2. Windows PowerShell コマンド コンソールを開きます。

  3. クロール コンポーネントを実行している SharePoint Server 2010 ファーム内の各サーバーで、Indexing Connector for Documentum (DCTMIndexConn.exe) を実行します。その後、インストール ウィザードに提示される手順に従います。

  4. SharePoint Server 2010 クロール サーバーで、次の Windows PowerShell コマンドレットを使用してインデックス コネクタを FAST Search Content Search Service アプリケーションに登録します。New-SPEnterpriseSearchCrawlCustomConnector

  5. 単一の FAST Search Content Search Service アプリケーションについては、次の例を使用します。New-SPEnterpriseSearchCrawlCustomConnector -SearchApplication "<name of your FAST Search Content search service application>" -Protocol "dctm" -ModelFilePath "<C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\CONFIG\SearchConnectors\Documentum\MODEL.xml>" -Name "Microsoft SharePoint 2010 Indexing Connector for Documentum"

  6. ファームのすべての Search Service アプリケーションについては、次の例を使用します。Get-SPEnterpriseSearchServiceApplication | New-SPEnterpriseSearchCrawlCustomConnector -Protocol "dctm" -ModelFilePath "C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\CONFIG\SearchConnectors\Documentum\MODEL.xml" -Name "Microsoft SharePoint 2010 Indexing Connector for Documentum"

  7. 各 SharePoint Server 2010 クロール サーバーで、Windows PowerShell コマンドレット Set-SPEnterpriseSearchDCTMConnectorConfig を使用して構成の詳細情報を設定します。すべての設定は \Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\CONFIG\SearchConnectors\Documentum\DCTMConfig.xml に保存されます。複数の SharePoint Server 2010 クロール サーバーを使用する場合は、各サーバーですべての設定を同じにする必要があります。

    Indexing Connector for Documentum のヘルプとサンプルを表示するには、次の Windows PowerShell コマンドを使用します。

    • Get-help Set-SPEnterpriseSearchDCTMConnectorConfig -full はヘルプをすべて表示します。

    • Get-help Set-SPEnterpriseSearchDCTMConnectorConfig -examples はサンプルのみを表示します。

    次の表は、Set-SPEnterpriseSearchDCTMConnectorConfig コマンドレットの重要なパラメーターを説明しています。

    ACLTranslation ACL 変換の動作を指示します。

    UserMappingTable

    既定値です。Indexing Connector for Documentum はユーザー マッピング テーブルに従って Documentum ACL を Windows ACL に変換します。UserMappingTableSQLServer、UserMappingTableSQLInstance、UserMappingTableName、および UnMappedAccount は、ACLTranslation が "UserMappingTable" に設定されている場合にのみ有効です。

    NoSecurity

    Indexing Connector for Documentum はクロール時に Documentum ACL を無視します。たとえば、Documentum から提供されるすべてのドキュメントが任意の SharePoint ユーザーによって検索可能になります。このオプションを使用すると、セキュリティによるトリミングの適用を拒否したり、カスタムのセキュリティによるトリミングを実装したりできます。

    SameAccountName

    Indexing Connector for Documentum は、Documentum ユーザーと SharePoint ユーザーが同じアカウント (Active Directory の共有アカウントなど) を共有すると仮定します。無効な NT アカウントが見つかると、Indexing Connector for Documentum はそのアカウントの権限を破棄します。

    UnmappedAccount 対応する Windows アカウントがユーザー マッピング テーブルで定義されていない Documentum アカウントの処理方法を定義します。

    DiscardACE

    "UnmappedAccount" の既定値です。Indexing Connector for Documentum は、マップされた Windows アカウントが見つからない場合に Documentum アカウントを破棄します。マップされたドキュメントのアカウントが他に存在する場合、そのドキュメントはクロールされます。このドキュメントのいずれのアカウントもマップできない場合、そのドキュメントは破棄され、エラー メッセージがクロール ログに記録されます。

    AssumeSameAccount

    NT アカウントが Documentum アカウントと同じものと想定します。

    UserMappingTableSQLServer

    ユーザー マッピング テーブルが含まれた SQL Server を実行しているコンピューターのホスト名です。

    UserMappingTableSQLInstance

    ユーザー マッピング テーブルが含まれた SQL Server インスタンスの名前です。

    UserMappingTableDBName

    ユーザー マッピング テーブルが含まれた SQL Server データベースの名前です。

    UserMappingTableName

    ユーザー マッピング テーブルの名前です。

    DisplayURLPatternForDocument

    ドキュメントの DisplayURL パターンです。<オブジェクト ID>、<リポジトリ名>、<形式> など、プレースホルダーによって文字列の一部を置き換えた任意の有効な URL です。たとえば、Documentum Webtop からアクセス可能なドキュメントの URL は "http://WebtopMACHINE_NAME:PORT_NUMBER/webtop/drl/objectId/<オブジェクト ID>/format/<形式>" のようになります。

    DisplayURLPatternForContainer

    フォルダーやキャビネットの DisplayURL パターンです。<オブジェクト ID>、<リポジトリ名>、<形式> など、プレースホルダーによって文字列の一部を置き換えた任意の有効な URL です。たとえば、Documentum Webtop からアクセス可能なフォルダーまたはキャビネットの URL は "http://WebtopMACHINE_NAME:PORT_NUMBER/webtop/drl/objectId/<オブジェクト ID>" のようになります。

    DFSURL

    クロールされる各リポジトリの DFS Web サービス URL を指定します。リポジトリごとに複数の DFS Web サービス URL を指定できます。"RepositoryName1\DFSURL1.1\DFSURL1.2\...\DFSURL1.n\\RepositoryName2\DFSURL2.1\DFSURL2.2\...\DFSURL2.n\..." という形式を使用します。

    PersistDCTMACL

    Documentum ACL をクロールされたプロパティに格納するかどうかを指定します。"PersistDCTMACL" を "True" に設定すると、Indexing Connector for Documentum は Documentum ACL の情報をクロールされたプロパティとして格納します。既定値は "False" です。

    Example 1: Set to "UserMappingTable" mode.
    Set-SPEnterpriseSearchDCTMConnectorConfig -ACLTranslation "UserMappingTable" -UnmappedAccount "DiscardACE" -UserMappingTableSQLServer "<YourDatabaseServerName>" -UserMappingTableSQLInstance "<YourDatabaseInstanceName>" -UserMappingTableDBName "<YourMappingDatabaseName>"  -UserMappingTableName "<YourMappingTableName>" -DFSURL "RepositoryName1\http://MACHINENAME1:PORT1/services\\RepositoryName2\http://MACHINENAME2:PORT2/services\http://MACHINENAME3:PORT3/services" -DisplayURLPatternForDocument "http://MACHINENAME4:PORT4/webtop/component/drl?objectId=<ObjectId>&format=<Format>&RepositoryName=<RepositoryName>" -DisplayURLPatternForContainer "http://MACHINENAME5:PORT5/webtop/component/drl?objectId=<ObjectId>&RepositoryName=<RepositoryName>"
    
    Example 2: Set to "NoSecurity" mode.
    Set-SPEnterpriseSearchDCTMConnectorConfig -ACLTranslation "NoSecurity" -DFSURL  "RepositoryName1\http://MACHINENAME1:PORT1/services\\RepositoryName2\http://MACHINENAME2:PORT2/services\http://MACHINENAME3:PORT3/services" -DisplayURLPatternForDocument "http://MACHINENAME4:PORT4/webtop/component/drl?objectId=<ObjectId>&format=<Format>&RepositoryName=<RepositoryName>" -DisplayURLPatternForContainer "http://MACHINENAME5:PORT5/webtop/component/drl?objectId=<ObjectId>&RepositoryName=<RepositoryName>"
    
    
    Example 3: Set to "SameAccountName" mode.
    Set-SPEnterpriseSearchDCTMConnectorConfig -ACLTranslation "SameAccountName" -DFSURL "RepositoryName1\http://MACHINENAME1:PORT1/services\\RepositoryName2\http://MACHINENAME2:PORT2/services\http://MACHINENAME3:PORT3/services" -DisplayURLPatternForDocument "http://MACHINENAME4:PORT4/webtop/component/drl?objectId=<ObjectId>&format=<Format>&RepositoryName=<RepositoryName>" -DisplayURLPatternForContainer "http://MACHINENAME5:PORT5/webtop/component/drl? objectId=<ObjectId>&RepositoryName=<RepositoryName>"
    
  8. 構成の詳細を設定した後、各 SharePoint Server 2010 クロール サーバーで OSearch14 サービスを再起動します。

Indexing Connector for Documentum のクロール ルールを作成する

クロールの前に、Documentum の特定のコンテンツを含めたり除外したりするクロール ルールを作成します。以下の手順を使用して、Indexing Connector for Documentum のクロール ルールを作成します。

Indexing Connector for Documentum のクロール ルールを作成するには

  1. この手順を実行しているユーザー アカウントが FAST Search Content Search Service アプリケーションの管理者であることを確認します。

  2. SharePoint サーバーの全体管理を開き、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

  3. クロール ルールを作成する FAST Search Content Search Service アプリケーションの名前をクリックします。

  4. [クロール] の [クロール ルール] をクリックします。

  5. [クロール ルールの管理] ページの [新しいクロール ルール] をクリックします。

  6. [クロール ルールの追加] ページで、次の情報を指定してクロール ルールを少なくとも 1 つ作成します。

    • [パス] ボックスに、クロールするコンテンツのパスを入力します。

      ワイルドカード "*" や正規表現の構文を使用できます。Documentum は大文字と小文字が区別される名前をコンテンツで使用するので、[大文字と小文字を区別する] チェック ボックスをオンにします。例については、「Documentum オブジェクトを参照する構文」を参照してください。

    • [クロールの構成] セクションで、[このパスにあるアイテムをすべて含める]、[複合 URL (疑問符 - ? が含まれる URL) をクロールする] の順に選択します。

    • [認証の指定] セクションで、[別のコンテンツ アクセス アカウントを指定する] を選択し、この記事で以前に指定した Documentum コンテンツ アクセス アカウントとパスワードを該当するボックスに入力します。

    • [基本認証を許可しない] チェック ボックスがオフになっていることを確認します。

  7. [OK] をクリックして構成を完了します。

    注意

    • 複数の Documentum 用クロール ルールを作成して Documentum コンテンツを含めたり除外したりできます。

    • 複数のクロール ルールを使用すると、Documentum コンテンツごとに別々のコンテンツ アクセス アカウントを指定できます。たとえば、2 つのリポジトリを用意し、それぞれに 2 つのコンテンツ アクセス アカウントを指定できます。あるクロール ルールで指定された Documentum コンテンツ アクセス アカウントは、そのクロール ルールのパスでカバーされる Documentum コンテンツにのみ適用されます。

Indexing Connector for Documentum のコンテンツ ソースを作成する

次の手順を使用して、コンテンツ ソースを作成します。

Indexing Connector for Documentum のコンテンツ ソースを作成するには

  1. この手順を実行しているユーザー アカウントが FAST Search Content Search Service アプリケーションの管理者であることを確認します。

  2. SharePoint サーバーの全体管理を開き、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

  3. コンテンツ ソースの作成先となる FAST Search Content Search Service アプリケーションの名前をクリックします。

  4. [検索管理] ページの [クロール] の下で、[コンテンツ ソース] をクリックします。

  5. [コンテンツ ソースの管理] ページで、[新しいコンテンツ ソース] をクリックします。

  6. [コンテンツ ソースの追加] ページで、次の操作を実行します。

    1. [名前] ボックスに、コンテンツ ソースの名前を入力します。

    2. [コンテンツ ソースの種類] セクションで、[カスタム リポジトリ] を選択します。

    3. [リポジトリの種類] セクションで、[SharePoint 2010 Indexing Connector for Documentum] を選択します。FAST Search Content Search Service アプリケーションに Indexing Connector for Documentum を登録したときに指定した名前 (たとえば dctm) の前のオプション ボタンをクリックします。

    4. [開始アドレス] セクションに、開始アドレスを入力します。開始アドレスの形式はパスの指定で使用した形式と同じです。同じコンテンツ ソースに対して複数の開始アドレスを 1 行に 1 アドレスの形で入力できます。

      例については、「Documentum オブジェクトを参照する構文」を参照してください。

    5. [クロールのスケジュール] セクションで、[フル クロール] および [増分クロール] ドロップダウン リストからスケジュールを選択するか、各種類のクロールについてスケジュールを作成します。

    6. [コンテンツ ソースの優先度] セクションで、ビジネス要件に従ってコンテンツ ソースに優先度レベルを割り当てます。

    7. コンテンツ ソースの作成後すぐにクロールを開始するには、[このコンテンツ ソースのフル クロールを開始] を選択します。

    8. 構成を完了して構成されているすべてのオプションを受け入れるには、[OK] をクリックします。

    Documentum コンテンツ ソースが構成され、システムはそのコンテンツ ソースで指定された Documentum コンテンツ リポジトリをクロールできるようになります。

SharePoint Server 2010 は、パフォーマンスをスケールアウトするためのスケーラブル アーキテクチャをサポートしています。複数のクロール サーバーを展開して、複数の SharePoint Server 2010 クローラーが EMC Documentum データベースを同時にクロールするように構成できます。

Documentum オブジェクトを参照する構文

Documentum オブジェクトを参照するための構文を次の表に示します。これらは、パス (クロール ルールを設定するとき) および開始アドレス (コンテンツ ソースを設定するとき) で使用します。

Documentum オブジェクトの種類 パスまたは開始アドレスの構文

リポジトリ

dctm://<clientapphostname>/<リポジトリ名>

キャビネット

dctm://<clientapphostname>/<リポジトリ名>/<キャビネット名>

フォルダー

dctm://<clientapphostname>/<リポジトリ名>/<キャビネット名>/<フォルダー名>

ドキュメント

dctm://<clientapphostname>/<リポジトリ名>/<キャビネット名>/<フォルダー名>/…/<フォルダー名>?DocSysID=<r_object_id> (r_object_id はドキュメントのオブジェクト ID)

<clientapphostname> は Documentum クライアント アプリケーション (Webtop、DA など) のホスト名です。ここで構成する <clientapphostname> はコンテンツ ソースで使用されるものと同じにする必要があります。<リポジトリ名>、<キャビネット名>、および <フォルダー名> では大文字と小文字が区別されます。