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XML パーサーの処理

ユーザーが XML ドキュメントをアップロードすると、Windows SharePoint Services は、ドキュメントを調べて組み込みの XML パーサーを起動するかどうかを決定します。ドキュメントが要件を満たしていれば、Windows SharePoint Services はパーサーを呼び出して、適切なドキュメント プロパティをドキュメント ライブラリに昇格させます。

Windows SharePoint Services がドキュメントに組み込みの XML パーサーを起動するための要件の詳細については、「XML ドキュメント プロパティの昇格と降格」を参照してください。

XML パーサーは、起動されたらドキュメントを調べて、ドキュメントのコンテンツ タイプを判断し、ドキュメントのコンテンツ タイプ定義にアクセスします。コンテンツ タイプ定義には、そのコンテンツ タイプ内の各列に関する情報が含まれています。この情報には、以下のものがあります。

  • その列にマッピングされるドキュメント プロパティ (存在する場合)

  • ドキュメント自体の中で、そのドキュメント プロパティが格納される場所

コンテンツ タイプ定義内でこの情報を指定する方法の詳細については、「コンテンツ タイプを使用して XML ドキュメントのプロパティを指定する」を参照してください。

XML パーサーは、この情報を使用して各ドキュメント プロパティをドキュメント内の正しい場所から抽出し、抽出したプロパティを Windows SharePoint Services に渡します。これを受け取った Windows SharePoint Services は、適切なドキュメント プロパティをコンテンツ タイプに含まれている一致する列に昇格させます。

同様に、Windows SharePoint Services は、組み込みの XML パーサーを起動して、ドキュメント ライブラリ上にあるコンテンツ タイプの列からドキュメント自体へとプロパティを降格させることもできます。Windows SharePoint Services は、パーサーの降格関数を呼び出すときに、ドキュメントとそのドキュメントに降格する列の値をパーサーに渡します。この場合も、パーサーはドキュメントのコンテンツ タイプ定義にアクセスします。パーサーは、コンテンツ タイプ定義を使用して以下のことを判断します。

  • 降格するように渡された列の値にマッピングされているのはどのドキュメント プロパティか

  • そのドキュメント プロパティのドキュメント内での場所

パーサーは、この情報を使用して、ドキュメント内の適切なドキュメント プロパティに列の値を書き込みます。

プロパティの降格を有効にする

ドキュメント プロパティを降格するには、マッピング先の列が ReadOnly 属性を false に設定して定義されている必要があります。

See Also

概念

XML ドキュメント プロパティの昇格と降格

コンテンツ タイプを使用して XML ドキュメントのプロパティを指定する

XML 解析のためにドキュメント コンテンツ タイプを判別する

XML パーサーのドキュメント コンテンツ タイプを指定する