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列について

列をサイトやリストに追加して、コンテンツ タイプ内でそれらを参照することができます。列は、リストまたはコンテンツ タイプ内のアイテムの属性またはメタデータを表します。ユーザーはそうした属性やメタデータを管理するために、列をリストやコンテンツに追加できます。

サイト列は、再利用可能な列定義またはテンプレートであり、複数の SharePoint サイトの複数のリストに割り当てることができます。サイト内の列を使用すると、同じ作業の繰り返しが減り、サイト間およびリスト間でメタデータの一貫性を保つことができます。たとえば、Customer というサイト内の列を定義するとします。ユーザーは、その列を各自のリストに追加し、コンテンツ タイプでその列を参照できます。これにより、使用される場所に関係なく、その列が (少なくとも最初の時点で) 同じ属性を持つようになります。サイト コンテンツ タイプと同様に、実際のリストやコンテンツ タイプとは関係なく、サイト レベルでサイト内の列を定義します。

列をリストに追加すると、Windows SharePoint Services によって、サイト内の列がリスト内の列としてリストにローカルにコピーされます。その後、このリスト内の列に変更を加えることができますが、その変更は、その列のそのリストでの動作にのみ適用されます。

独自のリスト内の列をリスト上に直接作成することもできます。いずれの方法でも、リスト内の列は、その列を追加したリストにのみ適用されます。リスト内の列を複数のリストに追加することはできません。

コンテンツ タイプ内のサイトやリストの列を参照することができます。

注意

Windows SharePoint Services オブジェクト モデルおよび Collaborative Application Markup Language (CAML) では、列は通常、フィールドとして参照されます。

列のプロパティ

列には以下のプロパティを指定できます。

  • 名前   列の名前は、作成する列の範囲に存在するすべての列のグループ間で一意である必要があります。

  • データ型   1 行テキスト、複数行テキスト、数値、通貨、日時、計算など、Windows SharePoint Services がサポートしている任意のデータ型を選択できます。

    注意

    参照データ型を選択した場合、サイト内の列は、現在のサイト内のリストに列を作成する場合と同様に動作します。サイト内の任意のリストを選択できます。集計値データ型を選択した場合、列の数式を作成したときに、Windows SharePoint Services によってその数式に対する検証は実行されません。列をリストに追加すると、列を直接追加したのか、その列を含むコンテンツ タイプを追加することによって追加したのかにかかわらず、リストに列を初めて作成する場合と同様に、Windows SharePoint Services によって列の検証が行われます。

  • 詳細なオプション設定   選択したデータ型に適用するその他のオプション設定を選択できます。

  • この列が属する列のグループ   列のグループは、列を論理的なカテゴリに分類するのに役立つユーザー定義グループです。

列の範囲

サイト内の列は、範囲の点でもサイト コンテンツ タイプと似た動作をします。サイトにサイト内の列を作成すると、その列はすべての子サイトおよび子サイトのリストで利用可能になります。

詳細については、「コンテンツ タイプの範囲」を参照してください。

また、コンテンツ タイプと同様に、サイト内の列は、その列が定義されているサイトのすべての子サイトで利用できます。

サイト レベルでは、サイト内の列のコレクションには、各列がそのサイトのコンテンツ タイプまたはリストに追加されているかどうかにかかわらず、そのサイトに定義されているすべてのサイト内の列の定義が含まれます。

サイト内の列をリストに追加する

サイト内の列をリストに追加できます。サイト内の列をリストに追加すると、Windows SharePoint Services によって、サイト内の列がリスト内の列としてリストにローカルにコピーされます。その後、リスト内の列の任意のプロパティに変更を加えることができます。ただし、サイト内の列をコンテンツ タイプに追加した場合、サイト内の列の定義全体ではなく、その列への参照だけが Windows SharePoint Services によってコンテンツ タイプに含められます。このため、コンテンツ タイプで変更できるのは、列の表示名、XML の昇格属性と降格属性、フィールドがオプションか必須か非表示かなどの列のプロパティのサブセットだけとなります。

詳細については、「フィールドとフィールド参照」を参照してください。

Windows SharePoint Services 2.0 の場合と同様に、作成した列をリストに直接追加することもできます。サイト内の列を作成し、後でサイト コンテンツ タイプまたはリストに追加することができます。また、リストに列を作成して、それをそのリスト上のリスト コンテンツ タイプに追加することもできます。

注意

サイト上でサイト内の列を作成したり管理したりするには、そのサイトの Web デザイナ アクセス権を持っている必要があります。特に、その列があるサイトに対するリストの管理アクセス権およびページの追加とカスタマイズ アクセス権を持っている必要があります。列をリストに追加するには、そのリストに対するリスト管理者権限を持っている必要があります。

コンテンツ タイプで列を参照する

コンテンツ タイプ内でサイト内の列およびリスト内の列を参照できます。コンテンツ タイプ内で列を参照すると、Windows SharePoint Services によって列への参照がコンテンツ タイプに追加されます。この参照には列 ID が含まれます。コンテンツ タイプをリストに追加すると、そのコンテンツ タイプ内で参照される列がそのリストにリスト内の列としてまだ追加されていない場合は、追加されます。

サイト コンテンツ タイプ内でサイト内の列を参照できます。参照するサイト内の列は、コンテンツ タイプの範囲内にある必要があります。つまり、参照するサイト内の列は、サイト コンテンツ タイプと同じサイト上または親サイト上で定義されている必要があります。

リスト コンテンツ タイプの場合、サイト内の列、および同じリストに定義されている任意のリスト内の列を参照できます。

コンテンツ タイプ内での列参照では、列のプロパティの以下のようなサブセットを上書きすることができます。

  • 表示名

  • XML の昇格属性と降格属性

  • フィールドがオプションか、必須か、または非表示か

列参照内のこれらのプロパティを変更した場合、その変更は、その列参照を含む特定のコンテンツ タイプにのみ反映されます。

列を作成する

以下の 3 つの方法で列を作成できます。

  • Windows SharePoint Services ユーザー インターフェイスを使用する

  • Windows SharePoint Services オブジェクト モデルを使用する

  • XML 定義ファイルに基づいて列をインストールするフィーチャーを展開する

    詳細については、「フィーチャーを操作する」を参照してください。

いずれの方法でも、サイト レベルで作成された列はサイト内の列になり、リスト レベルで作成された列はリスト内の列になります。

列を削除する

削除しようとしているサイト内の列が、サイト コレクションに含まれるリストに含まれている場合、そのサイト内の列は削除できません。

リストから列を削除すると、その列はそのリスト上のリスト コンテンツ タイプからも削除されます。

列を削除すると、列に関連付けられているすべてのデータも削除されます。

See Also

概念

コンテンツ タイプの列をリストに追加する

サイト内の列を更新する

コンテンツ タイプについて

その他のリソース

Column Definition Schema Overview