Web アプリケーション ルートを調査する
Web アプリケーションは、Microsoft インターネット インフォメーション サービス (IIS) のコア構造です。使用可能な URL 名前空間 (http://example など) を表します。Web アプリケーション ルートは、この URL 名前空間に対応するハード ディスク上のフォルダです。たとえば、Web アプリケーション ルート フォルダに file.htm というファイルを配置すると、http://example/file.htm で使用可能な URL になります。
Windows SharePoint Services で作成したサイトは、Web アプリケーションの上に構築されます。ほとんどの場合、Windows SharePoint Services サイトの名前空間に現れるファイルはデータベースに格納され、Web アプリケーション ルートには物理的に存在しません。ただし、Web アプリケーション ルートには、次のように、SharePoint サイト、または ASP.NET で構築される Web パーツによって使用される一部のファイルが含まれます。
ASP.NET 構成オプションを格納する、web.config ファイル。
SharePoint サイトが使用するコントロールまたはパーツを含むすべての .NET Framework アセンブリ。bin フォルダに格納されます。
Web アプリケーション全体で使用される Web パーツ定義 (.dwp または .webpart ファイル)。wpcatalog フォルダに格納されます。
Web アプリケーションに固有の Web パーツのすべてのリソース。wpresources フォルダに格納されます。
通常、ポート 80 の既定の Web アプリケーション ルートは c:\inetpub\wwwroot に格納されます。 通常、インストールされた Windows SharePoint Services 2.0 は既定の Web アプリケーションに優先されます。したがって、Windows SharePoint Services 2.0 で作成された SharePoint サイトの既定の Web アプリケーション ルートはそこに配置されます。
通常、Windows SharePoint Services 3.0 のインストールは、SharePoint (80) と呼ばれることの多い新しい Web アプリケーションを準備します。このパスの物理的な場所は c:\inetpub\wwwroot\wss\VirtualDirectories\<guid>. です。
通常、VirtualDirectories には、全体管理アプリケーション用に 1 つ、既定のコンテンツ アプリケーション用に 1 つと、少なくとも 2 つの <guid> ディレクトリがあります。どちらのアプリケーションがどちらであるかを調査するには、以下の手順を使用して、Web アプリケーションのルート ディレクトリを特定します。この手順は、Microsoft Internet Information Server 6.0 を実行している Windows Server 2003 に適用されます。
ヒント
Web アプリケーション内のファイルを操作するには、アプリケーションのルート ディレクトリを右クリックし、[エクスプローラ] を選択します。そうすると、IIS マネージャの右側のウィンドウがエクスプローラ ウィンドウに変わり、ファイルを右クリックしてファイルを開いたり、編集したり、プロパティを表示したりすることができます。
Web アプリケーション ルート ディレクトリを特定するには
Windows デスクトップで [スタート] メニューをクリックし、[コントロール パネル] をクリックし、[管理ツール] をダブルクリックします。
[管理ツール] ウィンドウで、[インターネット インフォメーション サービス] をダブルクリックします。
[インターネット インフォメーション サービス] ウィンドウで、コンピュータに対応するノードを展開し、[Web サイト] ノードを展開します。
SharePoint (80) など、詳細を調査する Web アプリケーションを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[既定の Web サイトのプロパティ] ウィンドウで、[ホーム ディレクトリ] タブをクリックします。
このタブの [ローカル パス] フィールドに、Web アプリケーション ルート フォルダが表示されます。