単純なフィーチャーを作成する
この例では、カスタム アクション フィーチャーを作成する方法を、手順を追って解説します。SharePoint サイトの有効範囲内にあるお知らせアイテムを編集するためのボタンを、フォームのツール バーに追加します。
リスト アイテム フォームのツール バーにボタンを追加するには
SimpleFormToolbarButton フォルダを Local_Drive:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\12\TEMPLATE\FEATURES 以下に作成します。
注意
Windows エクスプローラ上で、Features ディレクトリを右クリックし、[新規作成] サブメニューの [フォルダ] コマンドで新しいフォルダを作成した場合、権限の設定が引き継がれません。フィーチャーをそのフォルダに展開すると、サイト設定、リスト ビューなど、Windows SharePoint Services ページを開いたとき例外が発生する場合があります。この問題を解消するには、作成したフォルダを右クリックし、[プロパティ] コマンドでダイアログ ボックスを開いて、[セキュリティ] タブの [詳細] ボタンをクリックします。次に、[アクセス許可] タブにある [親からの継承可能なアクセス許可をこのオブジェクトと子オブジェクトすべてに伝達できるようにし、それらをここで明示的に定義されているものに含める] をオンにして、[OK] をクリックします。なお、コマンド プロンプト上で、md コマンドでフォルダを作成した場合、このような問題は発生しません。
このフォルダに、次のように記述した Feature.xml ファイルを作成します。ここでは、Feature 要素を使用して、フィーチャーを登録します。
<Feature Title="New Simple Form Toolbar Button" Scope="Web" Id="GUID" xmlns="https://schemas.microsoft.com/sharepoint/"> <ElementManifests> <ElementManifest Location="Elements.xml" /> </ElementManifests> </Feature>
元の Id 属性中にあるプレイスホルダに GUID を埋めるため、guidgen.exe を実行して GUID を生成します。guidgen.exe は Local_Drive:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\Common7\Tools 以下にあります。
SimpleFormToolbarButton フォルダに, .aspx ファイルを参照する Elements.xml ファイルを作成します。このファイルの内容は、次のように記述します。ここでは、CustomAction 要素を使用して、カスタム アクションを定義します。
<Elements xmlns="https://schemas.microsoft.com/sharepoint/"> <CustomAction Title="Simple" Sequence="10" RegistrationType="List" RegistrationId="104" Location="EditFormToolbar" Id="Simple Toolbar"> <UrlAction Url="/_layouts/SampleUrl.aspx" /> </CustomAction> </Elements>
この例題で作った機能の動作を確認するため、次のように、「Hello, world!」と表示する SampleUrl.aspx ページを作り、TEMPLATE\LAYOUTS ディレクトリに置いてください。
<html> <head runat="server"> <title>Sample Page</title> </head> <body> <p>Hello, world!</p> </body> </html>
コマンド プロンプトで、展開先にフィーチャーをインストールする次のコマンドを実行し、指定したサブサイトでフィーチャーをアクティブにします。
a. stsadm -o installfeature -filename SimpleFormToolbarButton\Feature.xml b. stsadm -o activatefeature -filename SimpleFormToolbarButton\Feature.xml -url https://Server/Site/Subsite
既存のお知らせアイテムを編集するフォームを表示すると、新しく作ったボタンの動作を試してみることができます。