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2007 Office system を展開した後に言語を追加または削除する

更新日: 2009年3月

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2009-02-17

この記事の内容 :

  • 言語パックを展開する

  • 言語パックを削除する

  • インストールされている言語を特定する

2007 Microsoft Office system で最も一般的に展開される言語は製品と同時にリリースされますが、その他の多くの単一言語パック (言語パック) は時間をかけてリリースされます。Multilanguage Pack には使用できるすべての言語パックが含まれていますが、すべての個別の言語パックがリリースされるまでリリースされません。ただし、すべての言語パックがリリースされる前に、多言語を使用する組織を 2007 Office system にアップグレードする場合、後で言語を追加または削除できます。2007 Office system の Multilanguage Pack および校正ツールの CD は、主要小売店、Web サイト、または Microsoft ボリューム ライセンス プログラムを通じて購入できます。

2007 Office system を展開してから言語を追加するには、言語パックを独立した製品として展開します。それには、少なくとも 1 つの 2007 Office system 製品がコンピュータにインストールされている必要があります。この方法では、インストールする言語パックの Setup.exe を実行して、完全な言語パックがコンピュータにインストールされるようにします。

言語の計画は展開の最初に行うことが重要です。初期展開後にユーザーの構成を変更し、カスタマイズの一部として追加の言語を含める場合は、まず、展開するすべての単一言語パック (SLP) を、Office 製品のファイルを格納するネットワーク インストール ポイント (たとえば、\\server\share\Office12) にコピーする必要があります。インストール ソースに含まれる製品の静的リストは、カスタマイズ修正プログラムの初期作成時にのみ作成されます。後で言語をインストール ソースに追加する場合、既存の修正プログラムは、この変更を反映するようには更新されません。したがって、追加の言語でインストール ソースを更新した後、ユーザーに展開するカスタマイズ MSP ファイルを再作成する必要もあります。再作成を行わないと、カスタマイズ MSP ファイルへの変更が追加した言語に適用されないので、予期しない動作が発生する可能性があります。MSP ファイルを再作成しない場合、ラボでは展開が正しくテストされる可能性がありますが、ユーザーの Office アプリケーションに新しい言語が表示されなかったり、言語機能の一部しか表示されなかったりすることがあります。詳細については、「2007 Office system のインストール後にユーザーの構成を変更する」を参照してください。

言語パックを展開する

組織内に複数の 2007 Office system リリース製品が展開されており、言語サポートを追加する必要がある場合、言語パックを独立した製品として展開できます。この場合、セットアップは、2007 Office system のすべての製品の言語固有の要素をインストールします。どの製品がインストールされていても、追加の言語バージョンにアクセスできます。

この展開方法を使用する場合は、少なくとも 1 つの 2007 Office system 製品が展開先のコンピュータにインストールされている必要があります。

言語パックを個別に展開する場合、ユーザーのコンピュータに必要なディスク容量を検討する必要があります。たとえば、英語の言語パックでは、ローカル インストール ソースに保存される言語パックとインストール ファイルの両方で 600 MB が必要です。日本語の言語パックには 1,000 MB が必要です。

言語パックを展開する

  1. 新しい言語パックのファイルおよびフォルダをソース メディアからネットワーク上の場所にコピーします。セットアップ ファイルを上書きするかどうかの確認メッセージが表示されたら、[いいえ] をクリックします。

    インストールする言語ごとに、次の手順を実行する必要があります。

  2. インストールする言語パックのコア製品フォルダで、Config.xml ファイルを探します。

    たとえば、ロシア語の言語パックをインストールする場合は、OMUI.ru-ru フォルダで Config.xml ファイルを探します。

  3. メモ帳などのテキスト エディタで Config.xml を開きます。

  4. <Display> 要素を検索します。開始タグ <!-- と終了タグ --> を削除して行のコメントを解除します。

  5. Level の値を "basic" または "none" に、CompletionNotice"yes" に、 SuppressModal"yes" に、そして AcceptEula"yes" に設定します。

    この行は次のようになります。

    <Display Level="basic" CompletionNotice="yes" SuppressModal="yes" AcceptEula="yes" />
    
  6. <AddLanguage> 要素を検索します。開始タグ <!-- と終了タグ --> を削除して行のコメントを解除します。

  7. Id 属性の値を、インストールする言語に対応する言語タグに設定します。

    たとえば、ロシア語バージョンを追加するには、次のように設定します。

    <AddLanguage Id="ru-ru" />
    
  8. Config.xml ファイルを保存します。Multi-language Pack または単一言語パック (SLP) のネットワーク インストール ポイントのルートから言語パックのセットアップを実行し、変更された Config.xml ファイルのパスをコマンド ラインで指定します。次に例を示します。

    \\server\share**\Office12\SLP\Setup.exe /Config** \\server\share**\Office12\SLP\RU\OMUI.ru-ru\Config.xml**

    Office12\SLP は言語パックのネットワーク インストール ポイントのルート、RU は言語フォルダの名前です。

    インストールする言語ごとに、上記の手順を実行する必要があります。

Microsoft Office Project 2007 と Microsoft Office Visio 2007 の言語固有の要素は個別にインストールされます。各言語パックでは、Office Project 2007 のコア製品フォルダは PMUI.ll-cc です。Office Visio 2007 のコア製品フォルダは VisMUIll-cc です。

複数言語のネットワーク インストール ポイントを作成する方法の詳細については、「Customize and deploy multiple language versions of the 2007 Office system」を参照してください。

言語タグの一覧については、「2007 Office system の言語識別子」を参照してください。

新しい 2007 Office system インストールのこれらの言語を展開するには、「Specify which languages to install」を参照し、既存のカスタマイズ MSP ファイルを再作成します。インストール ソースに含まれる製品の静的リストは、カスタマイズ修正プログラムの初期作成時にのみ作成されます。 後で言語をインストール ソースに追加する場合、既存の修正プログラムは、この変更を反映するようには更新されません。

言語パックを削除する

言語パックを削除する手順は展開する手順と似ており、<AddLanguage> タグの代わりに <RemoveLanguage> タグを使用します。

削除する言語ごとに、次の手順を実行する必要があります。

言語パックを削除する

  1. 言語が、独立した製品としてではなく Office 製品と共に展開されている場合は、更新する製品のコア製品フォルダで、Config.xml ファイルを探します。

    たとえば、Microsoft Office Standard 2007 のインストールから言語を削除する場合は、Standard.WW フォルダにある Config.xml ファイルを検索します。

    それ以外の場合は、削除する言語パックのコア製品フォルダで、Config.xml ファイルを探します。

    たとえば、ロシア語の言語パックを削除する場合は、OMUI.ru-ru フォルダで Config.xml ファイルを探します。

  2. メモ帳などのテキスト エディタで Config.xml を開きます。

  3. <Display> 要素を検索します。開始タグ <!-- と終了タグ --> を削除して行のコメントを解除します。

  4. Level の値を "basic" または "none" に、CompletionNotice"yes" に、 SuppressModal"yes" に、そして AcceptEula"yes" に設定します。

    この行は次のようになります。

    <Display Level="basic" CompletionNotice="yes" SuppressModal="yes" AcceptEula="yes" />
    
  5. <AddLanguage> 要素を検索します。ファイル内で要素が見つかったら、その要素を開始タグ <!-- と終了タグ --> で囲んで行をコメントにします。

    この行は次のようになります。

    <!-- <AddLanguage Id="ru-ru" /> -->
    
  6. <RemoveLanguage> 要素を追加します。

  7. Id 属性の値を、削除する言語に対応する言語タグに設定します。

    たとえば、ロシア語バージョンを削除するには、次のように設定します。

    <RemoveLanguage Id="ru-ru" />
    
  8. Config.xml ファイルを保存します。

  9. コア製品フォルダで Config.xml ファイルを編集した場合は、Setup.exe を実行して、変更した Config.xml ファイルのパスを指定します。

    完全修飾パスを使用する必要があります。次に例を示します。

    \\server\share\ Office12\Setup.exe /Config \\server\share\ Office12\Standard.WW\Config.xml

    ここで、Office12 はネットワーク インストール ポイントのルートです。

    それ以外の場合は、Multi-language Pack または単一言語パック (SLP) のネットワーク インストール ポイントのルートから言語パックのセットアップを実行し、変更された Config.xml ファイルのパスをコマンド ラインで指定します。次に例を示します。

    \\server\share**\Office12\SLP\Setup.exe /Config** \\server\share**\Office12\SLP\RU\OMUI.ru-ru\Config.xml**

    Office12\SLP は言語パックのネットワーク インストール ポイントのルート、RU は言語フォルダの名前です。

    削除する言語ごとに、上記の手順を実行する必要があります。

インストールされている言語を特定する

2007 Office system 用にインストールされている言語のリストは、言語パックを初めてインストールしたときか別にインストールしたときに、以下のレジストリ キーで確認できます。このレジストリ キーには、有効にされている各言語の LCID が示されます。

HKCU\Software\Microsoft\Office\12.0\Common\LanguageResources\EnabledLanguages

ユーザー インターフェイス (UI) 言語とフォールバック言語は、以下のレジストリ キーで確認できます。

HKCU\Software\Microsoft\Office\12.0\Common\LanguageResources

2007 Office system のアプリケーションはすべて、共有のレジストリ データ セットを使用してそれぞれの UI 言語を決定していますが、それらすべてが必ずしも同じ UI 言語で表示されるとは限りません。通常、2007 Office system のアプリケーションは、このレジストリ キーの UILanguage の値で示された UI 言語で表示されますが、場合によってはそのようにならないことがあります。たとえば、展開によっては、Microsoft Office Word 2007 と Microsoft Office Excel 2007 がフランス語でインストールされていて、それ以外の Office アプリケーションが別の言語でインストールされている場合があります。この場合、他のアプリケーションはこのレジストリ キーの UIFallback リストを参照し、インストールされている構成で機能する最初の言語を使用します。