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ブロードキャスト スライド ショーの計画

 

適用先: PowerPoint Web App Preview

トピックの最終更新日: 2015-03-09

ブロードキャスト スライド ショーは、Microsoft Office 2010 の新機能であり、これによって、発表者は Microsoft PowerPoint 2010 のスライド ショーをブロードキャストして、リモート閲覧者がこれを Web ブラウザーで表示できるようにできます。ブロードキャスト スライド ショーは、Web 経由でプレゼンテーションをブロードキャストする低インフラストラクチャ機能を企業に提供します。

この記事で提供する情報は、組織内の Microsoft SharePoint 2010 製品にインストールされた Microsoft Office Web Apps の一部としてブロードキャスト スライド ショーを使用することを計画する IT 担当者を対象としています。この記事では、特に明記していない限り、SharePoint 2010 Productsは Microsoft SharePoint Server 2010 および Microsoft SharePoint Foundation 2010 を指します。新しいコンテンツや更新されたコンテンツが定期的に公開される予定です。

ブロードキャスト スライド ショー ソリューションを計画する前に、「ブロードキャスト スライド ショーについて」を参照することをお勧めします。

この記事の内容

  • サービスの種類を計画する

  • ブロードキャスト サイトの場所を計画する

  • 権限を計画する

  • グループ ポリシーを使用してブロードキャスト スライド ショーを管理する

  • まとめ

サービスの種類を計画する

以下の 2 種類のブロードキャスト サービスを使用できます。

  • PowerPoint Broadcast Service    既定では、PowerPoint 2013 のどの発表者にも、Microsoft でホストされるパブリック PowerPoint Broadcast Service へのリンクが提供されます。このサービスを利用するには、発表者が Windows Live ID でサインインする必要があります。このサービスを利用する発表者は、パブリック インターネット リンクを受け取り、インターネットを使用している招待対象のユーザーとこのリンクを共有できます。

  • 内部サービス   SharePoint 2010 Productsにインストールされる Office Web Apps を使用して、独自のブロードキャスト サービスをホストできます。ブロードキャスト サービスを作成するには、PowerPoint ブロードキャスト サイト テンプレートを使用するサイト コレクションを作成し、サイトのグループ メンバーシップに基づいてそのサービスを使用できるユーザーの権限を設定します。最大 10 個のサービスを指定できます。

サービスの種類

サービスの種類 ユーザーの種類 接続の種類 用途

PowerPoint Broadcast Service

内部と外部

インターネット接続

IT リソースが限られている小規模企業

内部および外部のプレゼンテーションについて負荷の少ないソリューションを必要としている組織

コンテンツ セキュリティ要件や遵守要件が少ない組織

内部サービス

SharePoint ブロードキャスト サイトに対する権限を持つユーザー

SharePoint 2010 Productsにインストールされる Office Web Apps

専用 IT リソースのある大規模企業

主要な伝達ニーズやグループ作業ニーズが内部用である組織

厳密なコンテンツ セキュリティ要件や遵守要件が課されている組織

ブロードキャスト サイトの場所を計画する

Office Web Apps のスタンドアロン インストールを実行するか、PowerPoint Service アプリケーション サービスを選択してファーム構成ウィザードを実行すると、自動的に PowerPoint Service アプリケーションが作成されます。また、既定の Web アプリケーションに既定のブロードキャスト サイト コレクションも作成されます (http://<既定の Web アプリケーション>/sites/broadcast)。多くの場合、この URL は、"http://<server name>/sites/broadcast" となります (<server name> はサーバー名です)。

NT Authority/Authenticated Users は、この既定サイトのブロードキャスト発表者グループおよびブロードキャスト参加者グループに自動的に追加され、これらのすべてのユーザーはブロードキャストの作成と表示が許可されます。

PowerPoint ブロードキャスト サイト テンプレートを使用して SharePoint に新しいサイト コレクションを作成することによって、ブロードキャスト サイトを手動で作成することもできます。

ブロードキャスト スライド ショー サイトの作成の詳細については、「ブロードキャスト サイトを構成する (Office Web Apps)」を参照してください。

権限を計画する

ブロードキャスト スライド ショーを内部展開すると、PowerPoint Web Appの機能および SharePoint サイトを使用してブロードキャストを行うことができます。管理者は、ユーザーにこのサイトへの適切な権限を付与することによって、発表できるユーザーと参加できるユーザーを管理できます。以下の 3 つのレベルの権限を使用できます。

  • ブロードキャスト発表者   ブロードキャストを行う権限をユーザーに付与します。

  • ブロードキャスト参加者   ブロードキャストに参加する権限をユーザーに付与します。

  • ブロードキャスト管理者   サイトのメンバーシップを変更する権限をユーザーに付与します。

多くの組織では、ブロードキャスト スライド ショーの単一の既定インストールによって全ユーザーにブロードキャスト サービスを提供できます。組織における柔軟性を高める必要がある場合は、異なる権限を指定して複数のブロードキャスト サイトを構成することもできます。たとえば、ある企業の製品マーケティング部門内でプレゼンテーションを共有するブロードキャスト サービスが必要であるとします。この場合、新しいブロードキャスト サイトを作成し、マーケティング部門のメンバーだけに権限を付与します。

グループ ポリシーを使用してブロードキャスト スライド ショーを管理する

組織でグループ ポリシーを使用することによって、ブロードキャスト スライド ショーを構成および管理できます。ブロードキャスト スライド ショーでは、以下のグループ ポリシー制御がサポートされています。

  • ブロードキャスト サービスのリスト

    • 最大 10 個のサービスを指定できます。

    • それぞれに名前、URL、および説明を指定できます。

  • パブリック PowerPoint Broadcast Service へのアクセスを無効にする

  • ユーザーがブロードキャスト サービスのリストに追加できないようにする

  • PowerPoint デスクトップ アプリケーションからブロードキャスト スライド ショーへのアクセスを無効にする

  • プログラムからブロードキャスト スライド ショー オブジェクト モデルへのアクセスを無効にする

グループ ポリシーを使用してブロードキャスト スライド ショーを管理する方法の詳細については、「グループ ポリシー設定を構成する (ブロードキャスト スライド ショー)」を参照してください。

まとめ

この記事で提供する情報は、組織のブロードキャスト スライド ショー ソリューションを計画するときに役立ちます。ブロードキャスト スライド ショー ソリューションの次のステップは、ブロードキャスト サイトの構成です。詳細については、「ブロードキャスト サイトを構成する (Office Web Apps)」を参照してください。