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Antivirus : Stsadm プロパティ (Windows SharePoint Services)

Windows SharePoint Services 3.0 では、ウイルスを含むファイルのアップロードまたはダウンロードが行われないようにユーザーを保護できるようになりました。Windows SharePoint Services 3.0 と互換性のあるウイルス検出プログラムがインストールされていれば、サーバーのウイルス対策保護機能を有効にできます。ウイルス対策保護機能を有効にすると、ユーザーがドキュメントをドキュメント ライブラリまたはリストに追加するときや、ユーザーがドキュメント ライブラリまたはリスト内のドキュメントを表示するときに、ファイルにウイルスがないかチェックされます。ウイルスが見つかった場合、ウイルス検出プログラムはウイルスを除去しようとします。ウイルスを除去できない場合、ウイルス検出プログラムはファイルが追加または表示されないようにブロックします。

注意

アップロードされたファイルから、後でウイルスが検出された場合、ユーザーはそのファイルを開けなくなります。この状況でも、管理者はユーザーがローカル コンピュータにファイルを保存し、そのコンピュータからファイルを開くことを可能にできます。詳細については、「Avallowdownload」を参照してください。

Windows SharePoint Services 3.0 でウイルス対策保護を有効にするには、Windows SharePoint Services を実行するすべてのサーバー コンピュータに、Windows SharePoint Services と互換性のあるウイルス対策ソフトウェアを事前にインストールする必要があります。サーバー ファーム構成であれば、サーバー ファーム内のすべてのフロントエンド Web サーバーにウイルス対策ソフトウェアをインストールする必要があります。Windows SharePoint Services 3.0 に対応したウイルス検索プログラム、およびそのインストールについては、ご使用のウイルス対策ソフトウェアの製造元に問い合わせてください。

ウイルス対策プロパティは setpropertygetproperty の操作の一部です。setproperty 操作の構文は、次のとおりです。

stsadm -o setproperty

-propertyname <プロパティ名>

-propertyvalue <プロパティ値>

[-url] <URL>

getproperty 操作の構文は、次のとおりです。

stsadm -o getproperty

-propertyname <プロパティ名>

[-url] <URL>

注意

-propertyname の代わりに -pn を、-propertyvalue の代わりに -pv を使用できます。

次の表では、ウイルス対策プロパティについて説明します。

プロパティ名 説明

Avallowdownload : Stsadm プロパティ (Windows SharePoint Services)

ウイルスに感染したドキュメントを、ユーザーがローカル コンピュータにダウンロードすることを許可するかどうかを指定します。

Avcleaningenabled : Stsadm プロパティ (Windows SharePoint Services)

ウイルスのクリーニングを有効にするか、または無効にするかを指定します。

Avdownloadscanenabled : Stsadm プロパティ (Windows SharePoint Services)

ドキュメントのダウンロード時にドキュメントをスキャンするかどうかを指定します。

Avnumberofthreads : Stsadm プロパティ (Windows SharePoint Services)

ウイルス対策処理に使用するスレッド数を指定します。

Avtimeout : Stsadm プロパティ (Windows SharePoint Services)

ウイルス対策処理がタイムアウトになるまでの時間を指定します。

Avuploadscanenabled : Stsadm プロパティ (Windows SharePoint Services)

ドキュメントのアップロード時にドキュメントをスキャンするかどうかを指定します。