データベースを保守する (Windows SharePoint Services 3.0)
ここでは、簡単に適用できる計画、展開、およびメンテナンスを採用して SharePoint 製品とテクノロジ データベースのパフォーマンス、信頼性、および拡張性を向上させる方法について説明します。
適切に計画および構成されたデータベース ファームは、Windows SharePoint Services 3.0 の最適なパフォーマンスと信頼性にとって不可欠です。ファームの運用を開始した後は、ドライブのデフラグ、ファイル サイズの管理、負荷分散などの定期的なデータベース メンテナンスによって、パフォーマンスに影響を与えることなくデータベースを拡張できます。機器のアップグレードやサービスの拡張に伴って必要になることの多いデータベースの移動を、データの損失なく、ダウン タイムを最小限に抑えて実行する必要があります。
タスク要件
多くのデータベース メンテナンス操作には次の制限が適用されます。
データベースの作成、移動、マージなど、データベースの操作時には適切な SQL Server の権限を使用する必要があります。一部の操作では dbcreator 固定データベース ロールが必要であり、また別の操作では dbowner 固定データベース アカウントが必要です。
Stsadm コマンドライン ツールを使用する場合は、ローカル コンピュータの Administrators グループのメンバである必要があります。
移動など、一部のデータベース メンテナンスでは、データベースを停止する必要があります。そのようなタスクはデータベースの利用が少ない期間に実行し、すべてのユーザーに適切な通知を送付してください。
データベースの保守作業を開始する前に、データのバックアップが最新であることを確認してください。
可能な限り、データベースに関する次の制限事項に従ってください。
データベースはサイズが 100 ギガバイト (GB) を超えないようにする必要があります。データベースがこの制限に近づいている場合は、データベースを分割して内容の一部を別のデータベースまたはサーバーに移動することを検討してください。
データベースのパフォーマンスは、アクセス方法が同一の場合に最適になります。たとえば、編集可能なサイト コレクションと読み取り専用サイト コレクション両方を含むデータベースのパフォーマンスは、読み取り専用サイト コレクションだけを含むデータベースのパフォーマンスに劣ります。
ボトルネックを避けるために、同時にアクセスされる可能性が高い複数のリソースを同じ 1 つのデータベースに結合しないでください。
SharePoint 製品とテクノロジ データベースを維持するには、以下の手順を実行します。
Windows SharePoint Services 3.0 のデータベース管理 (ホワイト ペーパー)
SharePoint 製品とテクノロジ用に推奨されているデータベース メンテナンス タスクについて、例を示しながら説明します。
Windows SharePoint Services 用 SQL Server 記憶域の計画と監視 (ホワイト ペーパー)
パフォーマンス、拡張性、および管理性を最適化させるために役立つ計画のヒントやベスト プラクティスについて紹介します。
コンテンツ データベースを追加、分割、およびマージする (Windows SharePoint Services 3.0)
ニーズの変化に合うようにコンテンツ データベースを管理するための手順を説明しています。
コンテンツ データベースを移動する (Windows SharePoint Services 3.0)
データベースを、アップグレード、復元プロセス、新しいファームへの展開の一部として移動するための手順を説明しています。
すべてのデータベースを移動する (Windows SharePoint Services 3.0)
同じファーム内の 1 つのデータベース サーバーから、すべての Windows SharePoint Services 3.0 データベースを別のデータベース サーバーに移動する手順を示します。
関連項目
概念
Windows SharePoint Services 3.0 テクノロジの操作
セキュリティとアクセス権を管理する (Windows SharePoint Services)
Windows SharePoint Services 3.0 を保護および復元する
サーバーおよびサーバー ファームを管理する (Windows SharePoint Services)
サーバーとサーバー ファームを移動および移行する (Windows SharePoint Services 3.0)