利用状況データおよび正常性データの収集を構成する (SharePoint Foundation 2010)
適用先: SharePoint Foundation 2010
この記事では、利用状況データと正常性データの収集に関する設定を Microsoft SharePoint Foundation 2010 で構成する方法を説明します。
利用状況データと正常性データは、ログ フォルダーとログ データベースに書き込まれます。ログ データベースの設定を構成するには、Windows PowerShell を使用します。
この記事の内容
サーバーの全体管理を使って利用状況データと正常性データの収集を構成する
Windows PowerShell を使って利用状況データの収集を構成する
Windows PowerShell を使って特定の種類のイベントの利用状況データの収集を構成する
Windows PowerShell を使って別のログ データベースに利用状況データを記録する
注意
Windows PowerShell は、正常性データの収集設定の構成には使用できません。
サーバーの全体管理を使って利用状況データと正常性データの収集を構成する
利用状況データと正常性データの収集には、サーバーの全体管理のみを使用できます。
サーバーの全体管理を使って利用状況データと正常性データの収集を構成するには
この手順を行うユーザー アカウントが Farm Administrators グループのメンバーであることを確認します。
注意
利用状況データと正常性データの設定はファーム全体に適用され、ファーム内のサーバーごとには構成できません。
サーバーの全体管理の [ホーム] ページで [監視] をクリックします。
[監視] ページの [レポート] セクションで [Usage and Health data collection の構成] をクリックします。
[Usage and Health data collection の構成] ページの [利用状況データの収集] セクションで [利用状況データの収集を有効にする] テキスト ボックスをオンにして、利用状況データの収集を有効にします。
[イベントの選択] セクションの [ログ対象イベント] リスト内でイベントの横にあるチェック ボックスをオンにして、イベントを選択します。
注意
ログを有効にするとシステム リソースが使用されるので、パフォーマンスとディスク使用量に影響することがあります。定期的にレポートする必要があるイベントのみを記録してください。一度限りのレポートや調査の場合は、特定のイベントのログを有効にしてから、レポートまたは調査が完了した後で、そのイベントのログを無効にします。
[利用状況データ収集の設定] セクションの [ログ ファイルの場所] ボックスに、利用状況データと正常性データを書き込むフォルダーのパスを入力します。このパスは、すべてのファーム サーバー上に存在する必要があります。
注意
これらの設定は、すべてのイベントに適用されます。特定の種類のイベントに対して収集設定を個別に構成するには、Windows PowerShell を使用してください。
ログ用の最大ディスク領域を GB 単位 (1 ~ 20 GB) で [最大ログ ファイル サイズ] ボックスに入力します。
[正常性データの収集] セクションで、[正常性データの収集を有効にする] チェック ボックスをオンにします。収集のスケジュールを変更するには、[正常性ログのスケジュール] をクリックします。正常性データを収集するタイマー ジョブの一覧が表示されます。スケジュールを変更するタイマー ジョブをクリックするか、無効にします。
[ログ データベース サーバー] セクションの [Windows 認証] オプションまたは [SQL 認証] オプションを選択して、使用する認証方式を変更します。
注意
[データベース サーバー] と [データベース名] の値を変更するには、Windows PowerShell を使用してください。
Windows PowerShell を使って利用状況データの収集を構成する
注意
Windows PowerShell は利用状況データの収集の構成には使用できますが、正常性データの収集の構成には使用できません。
Windows PowerShell を使って利用状況データの収集を構成するには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
[スタート] メニューで [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell コマンド プロンプト (PS C:\>) で、次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
Set-SPUsageService [-LoggingEnabled {1 | 0}] [-UsageLogLocation <Path>] [-UsageLogMaxSpaceGB <1-20>] [-Verbose]
重要
UsageLogLocation
に指定するパスは、すべてのファーム サーバー上に存在する必要があります。利用状況データのログを有効にするには、「
-LoggingEnabled 1
」と入力します。UsageLogMaxSpaceGB
パラメーターには、ログに使用するディスク領域の最大値を指定します。
詳細については、「Set-SPUsageService」を参照してください。
注意
コマンドライン管理タスクを実行するときには Windows PowerShell を使用することが推奨されています。Stsadm コマンドライン ツールは推奨されていませんが、製品の以前のバージョンとの互換性をサポートするために含まれています。
Windows PowerShell を使って特定の種類のイベントの利用状況データの収集を構成する
サーバーの全体管理の [Usage and Health data collection の構成] ページに表示されるイベント タイプは、Windows PowerShell の利用状況の定義と同じです。利用状況の定義を個別に構成するには、Windows PowerShell を使用する必要があります。また、構成できるのは DaysRetained
設定のみです。
Windows PowerShell を使って特定の種類のイベントの利用状況データのログを構成するには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
[スタート] メニューで [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell コマンド プロンプト (PS C:\>) で、次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
Set-SPUsageDefinition -Identity <GUID> [-Enable] [-DaysRetained <1-30>] [-Verbose]
Enabled
スイッチを使って、この利用状況の定義の利用状況ログを有効にします。DaysRetained
には、利用状況データを削除する前にログに保持する期間を指定します。有効な範囲は、1 ~ 30 日間です。コマンドの進行状況を表示するには、Verbose
パラメーターを使用します。
詳細については、「Set-SPUsageDefinition」を参照してください。
注意
コマンドライン管理タスクを実行するときには Windows PowerShell を使用することが推奨されています。Stsadm コマンドライン ツールは推奨されていませんが、製品の以前のバージョンとの互換性をサポートするために含まれています。
Windows PowerShell を使って別のログ データベースに利用状況データを記録する
注意
この設定を変更するには、Windows PowerShell を使用する必要があります。
Windows PowerShell を使って別のログ データベースに利用状況データを記録するには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
[スタート] メニューで [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell コマンド プロンプト (PS C:\>) で、次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
Set-SPUsageApplication -DatabaseServer <Database server name> -DatabaseName <Database name> [-DatabaseUsername <User name>] [-DatabasePassword <Password>] [-Verbose]
以前のデータベースと同じデータベース サーバーに新しいデータベースがある場合でも、
DatabaseServer
パラメーターに値を指定してください。データベースの所有者が、ログオンに使用したユーザー アカウントと異なる場合は、DatabaseUsername
パラメーターとDatabasePassword
パラメーターの両方を使用する必要があります。コマンドの進行状況を表示するには、Verbose
パラメーターを使用します。
詳細については、「Set-SPUsageApplication」を参照してください。
注意
コマンドライン管理タスクを実行するときには Windows PowerShell を使用することが推奨されています。Stsadm コマンドライン ツールは推奨されていませんが、製品の以前のバージョンとの互換性をサポートするために含まれています。