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New-CsNetworkSubnet

 

トピックの最終更新日: 2012-03-27

新しいネットワーク サブネットを作成します。

構文

New-CsNetworkSubnet -Identity <XdsGlobalRelativeIdentity> -MaskBits <Int32> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Description <String>] [-Force <SwitchParameter>] [-InMemory <SwitchParameter>] [-NetworkSiteID <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

New-CsNetworkSubnet -MaskBits <Int32> -SubnetID <String> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Description <String>] [-Force <SwitchParameter>] [-InMemory <SwitchParameter>] [-NetworkSiteID <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

各サブネットは、そのサブネットに属するホストの地理的な場所を特定する目的のために、ネットワーク サイトに関連付けられる必要があります。このコマンドレットを使用して新しいサブネットを作成し、同時に (必要に応じて) このサブネットをネットワーク サイトに割り当てます。

通話受付管理 (CAC) を実装している大部分の Microsoft Lync Server 2010 の展開には、一般的に、多くのサブネットが存在します。そのため、通常、Windows PowerShell のコマンドレット Import-CSV とともに New-CsNetworkSubnet を呼び出すことをお勧めします。これらのコマンドレットを同時に使用することで、CSV (コンマ区切り値) ファイルからサブネット設定を読み取って、一度に複数のサブネットを作成することができます。詳細については、このコマンドレットの「例」セクションを参照してください。

このコマンドレットを実行できるユーザー:既定では、次のグループのメンバーが、New-CsNetworkSubnet コマンドレットをローカルで実行することを承認されています。RTCUniversalServerAdmins。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。

Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "New-CsNetworkSubnet"}

パラメーター

パラメーター 必須かどうか 説明

Identity

必須

XdsGlobalRelativeIdentity

作成するサブネットの一意のサブネット ID。IP アドレス (174.11.12.0 など) である必要があります。また、サブネットで定義される IP アドレス範囲の最初のアドレスである必要があります。

MaskBits

必須

Int32

作成するサブネットに適用するビットマスク。

有効な値は次のとおりです。1 ~ 32

SubnetID

必須

文字列

ID と同じ値です。ID または SubnetID のいずれかを指定する必要があります。両方を指定することはできません。一方に指定した値が、もう一方に自動的に適用されます。

Description

省略可能

文字列

作成するサブネットの説明。

NetworkSiteID

省略可能

文字列

このサブネットが所属するサイトのサイト ID。Get-CsNetworkSite コマンドレットを呼び出すことにより、展開のサイト ID を取得できます。

Force

省略可能

SwitchParameter

変更を行う前に表示されるように設定されているすべての確認メッセージを表示しないようにします。

InMemory

省略可能

SwitchParameter

永続的な変更としてオブジェクトをコミットせずに、オブジェクト参照を作成します。このパラメーターを指定して呼び出したコマンドレットの出力を変数に割り当てる場合、オブジェクト参照のプロパティを変更し、コマンドレットに対応する Set- コマンドレットを呼び出してそれらの変更をコミットできます。

WhatIf

省略可能

SwitchParameter

実際にコマンドを実行せずに、コマンドの実行結果がわかります。

Confirm

省略可能

SwitchParameter

コマンドの実行前に確認メッセージを表示します。

入力の種類

なし。

戻り値の種類

Microsoft.Rtc.Management.WritableConfig.Settings.NetworkConfiguration.SubnetType 型のオブジェクトを作成します。

-------------------------- 例 1 --------------------------

New-CsNetworkSubnet -Identity 172.11.15.0 -MaskBits 24 -NetworkSiteID Vancouver

この例では、サブネット 172.11.15.0/24 を表す新しいサブネット オブジェクトを作成する方法を示しています。サブネットの ID を 172.11.15.0 に設定しています。この値は、SubnetID として自動的に割り当てられます。サブネットにマスク ビットを定義する必要があります。MaskBits パラメーターに値 (この場合、24) を指定することで、これを行っています。最後に、NetworkSiteID パラメーターに Vancouver というサイト ID を渡して、このサブネットをそのサイトに関連付けています。

-------------------------- 例 2 --------------------------

Import-CSV C:\subnet.csv | foreach {New-CsNetworkSubnet -Identity $_.Identity -MaskBits $_.Mask -NetworkSiteID $_.SiteID}

例 2 では、CSV ファイルから読み取って一連のサブネットを作成しています。この例の CSV ファイルは、次のようになっています。

Identity, Mask, SiteID

172.11.12.0, 24, Redmond

172.11.13.0, 24, Chicago

172.11.14.0, 25, Vancouver

172.11.15.0, 31, Paris

...

例では、まず Import-CSV コマンドレットを呼び出して、CSV ファイルへのパスを渡しています。このコマンドレットで、そのファイルの内容をメモリに読み込みます。これらのファイル内容が foreach 関数にパイプ処理されます。foreach 関数によって内容が 1 行ずつ反復処理されます。例のファイルに示されているように、1 行目は残りの内容を定義する見出しの一覧です。foreach 関数では、これらの見出しを使用して、名前によってコンマ区切り値にアクセスします。

foreach ステートメント内部で、New-CsNetworkSubnet コマンドレットが呼び出されます。foreach によってファイル内容の各行が反復処理されると、その行は New-CsNetworkSubnet パラメーターの値として渡されます。たとえば、foreach ステートメントによって最初の反復処理が行われると、New-CsNetworkSubnet によって 172.11.12.0 という ID を持つサブネットが作成されます。これは、コンマ区切り値の最初の行の ID の位置にある値です($_ は、foreach ループの現在の値を示します)。マスク値 (24) が MaskBits パラメーターに渡されて、ファイルの SiteID 値 (Redmond) が NetworkSiteID パラメーターに渡されます。

この処理は、ファイル内のすべての行が読み取られて、それらの行の値が使用されて新しいサブネットが作成されるまで続きます。